2024.09.13

はぴテク相談室:小学生での強みの活用

相談者

最近、子どもの自己肯定感を高めたくて色々考えているんですけど、学校でできることって何かありますか?小学生の息子が「自分には何もいいところがない」って言うことがあって、ちょっと心配で…

はぴテクさん
はぴテクさん

それは気になりますよね。実は高知の小学校で行われた面白い研究があって、「強み」を使う練習が子どもたちに良い影響を与えるかどうかを調べたんです。「強み」って聞いてどんなイメージを持ちますか?

相談者

強み…スポーツが得意とか、勉強ができるとか、そういうことですか?

はぴテクさん
はぴテクさん

実はもう少し広い意味なんです。この研究では「VIA(ヴィア)の強み」という考え方を使っていて、「好奇心・興味」「熱意」「愛する力・愛される力」「希望・楽観性」「感謝」といった、性格や気持ちの面の強みに注目しています。スポーツや勉強の得意・不得意とは別に、誰でも持っている良さのことですね😊

相談者

へえ、そういう強みもあるんですね。その研究では実際に子どもたちに何をさせたんですか?

はぴテクさん
はぴテクさん

小学6年生が対象で、まずこの5つの強みの中から自分に合った1つを選んで、毎日その強みを意識して使ってみるんです。そして帰りの会でその日どんな場面で使えたかを記録する、というシンプルな取り組みです。これを5日間続けました。

相談者

5日間だけで何か変わりましたか?

はぴテクさん
はぴテクさん

「幸福感」や「生活の充実感」については、5日間では統計的な変化は見られませんでした。ただ、「ホープ(希望・前向きな気持ち)」については有意に高まるという結果が出たんです。研究者たちも「期間が短かったので、もっと続ければさらに変化があるかも」と書いています。

相談者

幸福感は変わらなかったけど、希望は高まったんですね。強みをどんな場面で使っていたかも分かりますか?

はぴテクさん
はぴテクさん

詳しく記録されていて面白いんですよ。一番多かったのが「休み時間」で93件、次いで「給食の時間」や「授業中」も多かったです。1日平均1.64回使っていたとのこと。友達と関わる場面でも、一人でいる場面でも同じくらい使われていたのも特徴的でした😊

相談者

休み時間が一番多いんですね。強みを使った後、子どもたちはどんな気持ちになっていたんでしょう?

はぴテクさん
はぴテクさん

子どもたちが書いた言葉を分類すると、「やる気が出た」「新たな発見があった」「明日の楽しみ・希望が湧いた」「気分が良くなった」「感謝の気持ちを感じた」などのカテゴリーが出てきました。幸福感の数値には出なかったけれど、こういった前向きな気持ちの変化はしっかり起きていたんですよね。

相談者

なるほど!それは素敵ですね。息子にも試してみたいんですが、家でどんなふうにやればいいでしょう?

はぴテクさん
はぴテクさん

この研究のやり方を参考にすると、まず「好奇心」「熱意」「感謝」「希望」「愛する力」の5つを子どもに説明して、「自分はどれが使いやすそう?」と選んでもらいます。そして1日の終わりに「今日どこかでそれ使えた?」と話してみるのがいいと思いますよ。記録を書かせてもいいし、会話だけでも。研究では学校でやりましたが、日常の中でも応用できる考え方だと思います😊

相談者

それならハードル低くできそうです。「自分にはいいところがない」って言っていた息子が、自分の強みに気づいてくれるといいな。

はぴテクさん
はぴテクさん

そうですよね。この研究で特に印象的なのは、強みって「勝ち負け」や「できるかどうか」と関係ない、ということです。「感謝できた」「好奇心を持てた」という経験を積み重ねていくことが、希望を持つことにつながっていくのかもしれません。ただこれは1つの研究で、期間も5日間と短いので、すぐに大きな変化を期待しすぎず、親子で楽しみながら続けてみるのがいいと思いますよ😊

■ 今日のまとめ

  • 小学生がVIAの「好奇心・熱意・感謝・希望・愛する力」といった性格の強みを毎日意識して使い記録する取り組みで、5日間の介入でも「ホープ(希望・前向きさ)」が高まることが示されました
  • 幸福感や生活充実感への有意な変化は5日間では見られませんでしたが、強みを使った後に「やる気」「新たな発見」「明日への希望」などの前向きな気持ちが子どもたちに生まれていました
  • 強みは「できる・できない」ではなく誰もが持てる性格面の良さ。1日の終わりに「今日どこかで使えた?」と話すシンプルな習慣から試してみることができます

■ 出典・注意事項

  • 出典:村田奈緒子ほか「Character Strengths 活用介入の試み —効果と活用実態に着目して—」日本教育工学会論文誌, 2024年9月, advpub_S48013 https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjet/advpub/0/advpub_S48013/_pdf

  • 注意事項①:本研究は介入前後の比較であり、統計的な相関を示したものです。強みの活用が幸福感を高める因果関係が証明されたわけではありません

  • 注意事項②:対象は高知県の小学6年生・第3学期という特定の集団で、介入期間も5日間と非常に短いため、結果の一般化には限界があります

  • 注意事項③:ホープの向上は見られましたが、主観的幸福感・生活充実感への有意な効果は確認されていません

投稿者によるコメント・補足(1件)
コメント 1

研究自体の紹介はこちら😊
小学生での強みの活用
https://wellbeing-archive.pages.dev/posts/2024-09-13-1726264808/

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