2024.08.20

はぴテク相談室:ストレス対処法が、ストレス・パフォーマンス・幸せに与える影響

相談者

最近、仕事のストレスがひどくて、家に帰っても全然リラックスできないんです。夜もなんとなくモヤモヤしたまま寝て、翌日もまたしんどい…って繰り返しで。何か良い対処法ってあるんでしょうか?

はぴテクさん
はぴテクさん

それはつらいですね。そのモヤモヤが翌日まで持ち越される感じ、すごくよくわかります。実は、ノルウェーの377人の働く人を2週間追った研究で、「仕事後の過ごし方」がその日のストレスや気分、さらには翌日の仕事にまで関わっているという結果が出ているんです。今日はその研究の内容をもとに、一緒に考えてみませんか?

相談者

翌日にまで影響するんですか!それは気になります。具体的にどんな過ごし方が良かったんでしょう?

はぴテクさん
はぴテクさん

この研究では、仕事後の対処法を大きく「回避型」と「接近型」の2種類に分けて調べています。回避型というのは、仕事のことを頭から切り離してリラックスする方法。接近型は、自分が主体的に何かに取り組む方法です。まず回避型から説明しますね。

相談者

回避型って、要するに仕事のことを忘れる、ってことですよね?具体的にはどんなことをするんですか?

はぴテクさん
はぴテクさん

そうです。回避型には2パターンあります。ひとつは「仕事から離れる」こと。仕事のメールを見ない時間を作ったり、仕事と関係ない活動に集中したりすることです。もうひとつは「リラックスする」こと。瞑想やお風呂、散歩、好きな音楽を聴くといった感じです。研究では、この回避型の対処をした当日に、仕事以外の場面でのストレスやネガティブな気持ちが下がる傾向が見られました。

相談者

なるほど、まずは仕事モードをオフにすることが大事なんですね。じゃあ接近型っていうのは?

はぴテクさん
はぴテクさん

接近型にも2パターンあります。ひとつは「自律性」を大切にした行動。自分で決めた活動、たとえば趣味の計画を立てるとか、自分の好きなことに使う「自分だけの時間」を意図的に作ることです。もうひとつは「熟達」を目指す行動。語学や楽器など新しいスキルを身につけたり、チャレンジングな目標に取り組んだりすることですね。研究では、熟達に向けた行動をした当日に、ポジティブな感情が高まる傾向が見られました。

相談者

回避型とは違って、なんか積極的な感じですね。でも疲れているときにそんな余力があるかな…って思っちゃいます。

はぴテクさん
はぴテクさん

その感覚、すごく自然だと思います。だから順番が大事かもしれないんです。研究の結果を見ると、まず回避型でネガティブな気分を落ち着かせて、それからちょっとでも「ワクワクすること」に時間を使うのが、当日も翌日も効果的な組み合わせとして浮かび上がっています。熟達の行動は大げさなものじゃなくて、10分だけ好きなことを練習する、くらいでも該当しますよ。

相談者

翌日への影響についても、もう少し詳しく教えてもらえますか?

はぴテクさん
はぴテクさん

はい。翌日について見ると、全ての対処法(回避型・接近型どちらも)を行った翌日は、仕事以外のストレスが減り、ポジティブな感情が高まる傾向がありました。さらに、リラックスと自律性の行動は、翌日の仕事中のストレスも下がる傾向と関連していました。そして自律性・熟達の接近型については、翌日の仕事のパフォーマンスが上がる傾向とも関連していたんです。

相談者

翌日の仕事のパフォーマンスまで!じゃあ、今夜から意識してみようかな。まず何をすればいいですかね?

はぴテクさん
はぴテクさん

研究の内容をふまえると、まず帰宅後は仕事のメールをチェックするのをやめて、お風呂や散歩など体がリラックスできることをひとつ選ぶのがおすすめです。そのあと、少しだけ「自分が楽しいと思うこと」に時間を使ってみてください。新しいことを学ぶでも、趣味でも。「やらなきゃいけない」じゃなく、「自分が選んだこと」という感覚が大事みたいです。

相談者

なんか、難しく考えなくていいんですね。今夜のお風呂を丁寧に楽しんで、ちょっと好きな本でも読んでみます。ありがとうございます!

はぴテクさん
はぴテクさん

いいですね!「丁寧に楽しむ」って、まさに回避型と接近型の両方が自然に入っていますよ。研究はあくまで傾向を示したものなので、ご自身に合う方法を探しながら、少しずつ試してみてください。今夜が少し楽になりますように!

■ 今日のまとめ

  • 仕事後に「仕事から離れる・リラックスする(回避型)」行動をとると、その日のストレスやネガティブな気分が下がる傾向が研究で見られました。
  • 「自分で選んだ活動・新しいスキルに取り組む(接近型)」行動は、その日のポジティブな感情を高め、翌日の仕事ストレスの軽減や仕事パフォーマンス向上とも関連していました。
  • まず回避型でリラックスし、その後少しでも接近型の行動を組み合わせるのが、当日・翌日両方に効果的な組み合わせとして示唆されています。

■ 出典・注意事項

  • 出典:Maike E. Debus et al., 'Take Action, Recover Well? The Role of Daily Proactive Recovery Strategies for Recovery, Stress, Affect, and Next-Day Performance,' Journal of Business and Psychology, 2024/8/16. https://link.springer.com/article/10.1007/s10869-024-09978-z

  • 注意事項①:本研究は相関関係を示したものであり、回復戦略をとったことが直接ストレス低下やパフォーマンス向上を「引き起こした」と断言できるわけではありません。

  • 注意事項②:対象はノルウェーの従業員377人を2週間追った日記調査であり、他の国・職種・文化背景への一般化には限界があります。

  • 注意事項③:翌日のパフォーマンスは本人の自己評価によるものであり、客観的な指標ではない点にご留意ください。

投稿者によるコメント・補足(1件)
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研究自体の紹介はこちら😊
ストレス対処法が、ストレス・パフォーマンス・幸せに与える影響
https://wellbeing-archive.pages.dev/posts/2024-08-20-1724191201/

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