2025.02.03

職場における休暇は幸せにつながるか?

ー休暇と従業員の幸福についてのメタ分析ー

というグラント・ライアン先生らによる最新研究。

有償だったのですが、2000円くらいなので、買ってしまいました・・・

元々、2009年に出ていたメタ論文(特定の事柄について色んな論文を整理した論文)では、

休暇による幸福感へのメリットは小さく、休暇が終わるとすぐに消えてしまう。

と言われておりました。

が、2009年から、色々研究も出てきているので、再度色んな論文をまとめました。とのこと。

ーー

その結果としては、

・元々想定されていたよりも、休暇によるウェルビーイングの向上は大きい。

・また、休暇が明けると、少し低下するものの、休暇前よりも高いレベルを維持。

・ただし、休暇の取り方も重要。

** →一番重要なのは、休暇の間、仕事から完全に距離を置くこと。**

** →身体活動を伴うとさらに効果的。誰かとのつながりをもつ活動も良き。**

** →休暇の明ける前の数日は、家で休んで仕事モードに少しずつ戻る。**

とのことでした。

上手く休暇を取ることも、幸せにつながりますね😍😍

ーー

★効果的な休暇の取り方(AIサマリー)

1. 心理的な準備と態度

  • 最も重要なのは「心理的デタッチメント」(仕事から完全に心理的に距離を置くこと)

    • 休暇中も休暇後も一貫してウェルビーイングと正の相関

    • メールチェックや仕事関連の連絡は避ける

    • 仕事について考えることを意識的に控える

2. 活動の選択

優先順位順:

  • 身体的活動(最も効果的)

    • ハイキング

    • スポーツ

    • 運動

    • 効果:ウェルビーイングと最も強い正の相関(ρ = .28)

  • 社会的活動(中程度に効果的)

    • 家族や友人との時間

    • 会話

    • 共同活動

    • 効果:中程度の正の相関(ρ = .20)

  • 受動的活動(効果が低い)

    • ビーチでの休養

    • リラックスのみ

    • 効果:有意な相関なし(ρ = -.02)

3. 休暇の長さと計画

  • より長い休暇を取ることで、大きな効果が期待できる

  • ただし、長い休暇ほど職場復帰時の調整が必要

  • 推奨:

    • 職場復帰前に数日の調整期間を設ける

    • 徐々に仕事モードに戻る時間を確保

4. 場所の選択

  • 自宅と離れた場所と自宅での休暇を組み合わせる

  • 完全に離れた場所だけでなく、地元での活動も含める

  • これにより:

    • より大きな効果が得られる

    • 職場復帰時の調整がしやすい

5. 職場復帰の準備

  • 復帰後の仕事量を管理

  • 急激な仕事の増加を避ける

  • 段階的な仕事への復帰を計画

6. 継続的な効果を維持するために

  • 定期的な休暇の取得

  • 日常的な回復活動の実践

  • 仕事とプライベートの境界を明確に

7. 避けるべきこと

  • 休暇中の仕事関連の連絡

  • 過度な受動的活動のみへの依存

  • 急激な職場復帰

これらの方法を実践することで、休暇の効果を最大化し、その効果をより長く維持することが期待できます。特に、身体的活動を含み、仕事から完全に離れることが重要なポイントとなります。

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※論文_有償

休暇が必要です: 休暇と従業員の幸福に関するメタ分析

I need a vacation: A meta-analysis of vacation and employee well-being.

2025/1 , Journal of Applied Psychology

**Grant, R. S., Buchanan, B. E., & Shockley, K. M. **

https://psycnet.apa.org/record/2025-70561-001?doi=1

以前のメタ分析研究では、休暇による幸福感へのメリットは小さく、すぐに消えてしまうという結論が出ており、休暇は従業員の幸福感を改善するための回復の機会としてはそれほど効果的ではないかもしれないことを示唆しています。

しかし、この最初のメタ分析の時点から、休暇に関する研究の数が増え、より正確なメタ分析の推定値を推定し、休暇と幸福感の関係に影響を与えるさまざまな要因に対する理解を深める機会が提供されています。そこで、私たちは、256の効果サイズを含む32の研究を使用してメタ分析を行い、休暇によって従業員の幸福感のレベルがどのように変化するかを調べました。

私たちの結果は、休暇が幸福感に大きな影響を与え、それが以前考えられていたほどすぐに消えてしまうことはないことを明らかにしました。調整因子に関しては、休暇の長さ、国の文化、および国が義務付けた休暇日数がこの関係を調整することを示唆していますが、休暇の場所 (自宅以外、自宅、またはその両方の組み合わせ) の役割は不明のままです。

最後に、69 の効果サイズを含む 8 つの研究のメタ分析を使用して、休暇中の活動の種類と特定の回復体験が休暇中および休暇後の幸福とどのように相関するかを調べます。私たちの調査結果は、休暇中の心理的分離と身体活動が従業員の幸福を向上させるのに最も有益である可能性があることを示唆しています。全体として、このメタ分析は、休暇が従業員の幸福を向上させるためのより効果的な回復の機会であるという証拠を示しています。

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