2024.08.20

ストレス対処法が、ストレス・パフォーマンス・幸せに与える影響

というノルウェーの最新研究。

ストレス対処法は、

接近型(自律性、熟達)、回避型(仕事から離れる、リラックス)

の4種類。

接近型の自律:余暇活動を計画するとか。接近型の熟達:新たなスキルを身につけるとか。

ーー

結果は、添付の表の通り。

面白いですね、

・ストレス対処法を行った当日では、

 回避型、接近型の自律性は、仕事時間外でのストレス、ネガティブ感情を下げる。

 接近型の熟達では、ポジティブ感情を高める。

・ストレス対処方を行った翌日では、

 全ての対処方で仕事時間外のストレスは減り、ポジティブ感情が高まった。

 回避型のリラックス、接近型の自律は、翌日の仕事ストレスも軽減させた。

 接近型の自律/熟達では、翌日の仕事パフォーマンスを高めた。

ーー

ストレスを感じた日は、

まずはリラックス(回避型→ネガティブ感情を下げる)して、できればワクワクすることをする時間を取る(接近型熟達→ポジティブ感情を高める)。

のが良さそうな。

ーーー

■回避型の回復戦略の具体例

主に仕事のストレスや負担から一時的に離れ、心身をリセットすることを目的とした戦略

  1. 仕事から離れるための戦略(Crafting for detachment):

→仕事関連の思考や活動から意図的に距離を置く

→仕事のメールやメッセージを確認しない時間を設ける

→仕事について考えないように意識的に努める

→仕事と関係のない活動に集中する時間を作る

  1. リラックスするための戦略(Crafting for relaxation):

→ストレス解消のための活動を計画的に行う

→瞑想やヨガなどのリラクゼーション技法を実践する

→入浴や散歩など、身体的にリラックスできる活動を取り入れる

→好きな音楽を聴いたり、趣味の活動を楽しんだりする時間を作る

ーー

■接近型の回復戦略の具体例

単に仕事のストレスから逃れるだけでなく、積極的に自己成長や自己実現を目指すものです。

  1. 自律性のための戦略(Crafting for autonomy):

→自分で行動の方針を決定できる仕事外の活動を計画する

→自分の興味や価値観に合わせて余暇活動を選択する

→自由に時間を使える「自分の時間」を意図的に設ける

  1. 熟達のための戦略(Crafting for mastery):

→新しいスキルや知識を獲得するための活動に取り組む(例:語学学習、楽器の練習)

→チャレンジングな目標を設定し、それに向けて努力する

→自己啓発のための本を読んだり、オンラインコースを受講したりする

ーーー

■AIサマリー

この論文は、従業員の日々の回復戦略が、ストレス、感情、次の日のパフォーマンスにどのように影響するかを調査した研究です。主な内容は以下の通りです:

  1. 研究目的:
  • 従業員が日々の仕事外の時間で行う積極的な回復戦略が、回復経験、ストレス、感情、次の日の仕事のパフォーマンスにどう影響するかを検証する。
  1. 方法:
  • ノルウェーの377人の従業員を対象に、2週間にわたる日記調査を実施。

  • 回復戦略、回復経験、ストレス、感情、パフォーマンスについて毎日回答してもらった。

  1. 主な結果:
  • 回避型の回復戦略(仕事から離れる、リラックスする)は、仕事外のストレスと否定的感情の低下につながった。

  • アプローチ型の回復戦略(自律性、熟達)は、肯定的感情の増加につながった。

  • 自律性のための戦略は、次の日の仕事のパフォーマンス向上にもつながった。

  1. 結論:
  • 従業員は日々の回復プロセスを積極的に管理できることが示された。

  • 異なる回復戦略が、ウェルビーイングとパフォーマンスに異なる影響を与える。

  • 組織は従業員の回復戦略を支援することで、ウェルビーイングと生産性の向上につながる可能性がある。

この研究は、従業員の日々の回復プロセスにおける積極的な戦略の重要性を示し、回復研究の分野に新たな知見をもたらしています。

ーーー

Take Action, Recover Well? The Role of Daily Proactive Recovery Strategies for Recovery, Stress, Affect, and Next-Day Performance

アクションを起こして、うまく回復しましょう。回復、ストレス、感情、翌日のパフォーマンスに対する毎日の積極的な回復戦略の役割

2024/8/16,Journal of Business and Psychology

https://link.springer.com/article/10.1007/s10869-024-09978-z

従業員の幸福とパフォーマンスはどちらも組織によって評価されていますが、実際にはそれらを同時に達成することは簡単ではありません。以前の研究では、従業員の幸福とパフォーマンスに対する仕事のストレスからの回復の日常的な経験の役割が強調されています。仕事のペースを強化するプレッシャーが特徴の仕事生活では、従業員はストレスから効果的に回復し、幸福とパフォーマンスを維持するために、毎日の仕事以外の時間を整えるために積極的な努力をますます使用する可能性があります。

ガイドフレームワークとしての統合ニーズモデル、努力回復モデル、および資源保護理論に基づいて、従業員の毎日の積極的な回復戦略が、回復体験の向上を通じて毎日の仕事外および仕事のストレス、感情、および主観的な仕事のパフォーマンスを予測するかどうかを調べます。2022年初頭の2週間(月曜日から木曜日まで、つまり合計8日間の測定)にわたって、ノルウェーの従業員377人のサンプルから毎日の日記の測定値が収集されました。

ベイジアン多段階モデルの結果は、仕事時間外の離脱、リラクゼーション、自律性のためのアクションは、対応する回復体験を通じて仕事時間外のストレスと否定的な感情を負に予測するのに対し、

熟達のためのアクションは、熟達体験を通じて肯定的な感情を正に予測することを示した。

リラクゼーションと自律性のためのアクションは、翌日の仕事のストレスと直接的に負の相関関係にあったが、これらの影響は、対応する回復体験によって媒介されなかった。

自律性のためのアクションは、コントロール体験を通じて、翌日の自己評価による仕事のパフォーマンスを正に予測した。

私たちの研究は、積極的な回復戦略が日常の回復プロセスの重要な開始要因であることを強調することで、仕事からの回復に関する文献に貢献している。

論文紹介 やってみようなんとかなる 感情・レジリエンス職場・働く幸せ身体・運動・健康

← 検索にもどる