2024.05.30

はぴテク相談室:楽観的になれば、先延ばし癖が改善する

相談者

はぴテクさん、ちょっと聞いてもらっていいですか?私、やらなきゃいけないことをついつい後回しにしてしまうんです。仕事の書類とか、家の片付けとか…。自分でもよくないってわかってるのに、なかなか動けなくて。

はぴテクさん
はぴテクさん

それは辛いですよね。「わかってるのにできない」っていうのは、余計に自分を責めてしまいがちで…。実は最近、東京大学の研究チームが先延ばし癖について面白い発見をしているんです。ちょっと聞いてみますか?

相談者

はい、ぜひ!先延ばしが改善するヒントがあるなら知りたいです。

はぴテクさん
はぴテクさん

この研究では、「未来のストレスは今より増えないだろう」と思っている人ほど、深刻な先延ばし癖が少ない、という関係が見つかったんです。つまり、未来に対してストレス面で楽観的な見方を持っている人は、先延ばしをしにくいということが示されたんですね。

相談者

へえ!「未来のストレスが増えない」と思うと先延ばしが減るんですか。でも、それってどうやって調べたんですか?

はぴテクさん
はぴテクさん

「過去10年」から「この先10年」まで、9つの時間軸それぞれについて、ストレスの度合いと幸福感をアンケートで答えてもらったんです。そのデータを時系列で並べて、「時系列的ストレス観」「時系列的幸福観」という新しい指標として分析しました。かなり丁寧な測り方ですよね。

相談者

なるほど!じゃあ「未来は幸せになれる!」って思っている人も先延ばしが減りそうですけど、そっちはどうだったんですか?

はぴテクさん
はぴテクさん

実は、「未来の幸福度が上がる」と思っている人と先延ばし癖の間には、はっきりした関係は見られなかったんです。これが研究でも注目されているポイントで。「幸せになれる未来」より「ストレスが減る未来」をイメージできることの方が、先延ばしと関係していたんですね。

相談者

それ、ちょっと意外ですね。幸せになれると思う方が頑張れそうな気がするのに。なんでストレスの方が関係あるんでしょう?

はぴテクさん
はぴテクさん

研究者たちもそこを興味深く考察していて、「未来に幸せが待っているなら、未来の自分がうまくやってくれるだろう」と逆に先延ばしを正当化してしまうのかもしれない、と述べています。一方で、「ストレスが減る」というイメージは、今行動することへの動機づけに働きやすい可能性があるかもしれない、ということですね。ただ、これはあくまで研究者の考察で、因果関係として確認されたわけではないので注意が必要です。

相談者

なるほど〜。じゃあ私も「将来はストレスが減るはず」って思うようにしたら、少し変わるかもしれないんですね。でも、そう思えない時ってどうしたらいいんでしょう?

はぴテクさん
はぴテクさん

この研究自体は「そう思っている人と先延ばしの間に関係がある」という相関を調べたもので、「楽観的に考えれば必ず先延ばしが改善する」と断言できるわけではないんです。ただ、「未来のストレスについて少し穏やかに眺めてみる」という視点を持つことは、先延ばし癖を考える上でのひとつのヒントになりそうですよね。

相談者

そうですよね。「絶対こうなる!」じゃなくて、「まあ、そんなに最悪にはならないかも」くらいの気持ちでいいんですね。なんかそれなら少しできそうな気がします。

はぴテクさん
はぴテクさん

そのくらいの感覚、すごくいいと思います!「未来はストレスまみれだ」という見方が強いと、今動くのがしんどくなってしまうかもしれない。「今よりちょっとマシになるかも」というイメージを持てると、少し動きやすくなる可能性がある、ということをこの研究は示唆しているんです。

相談者

ありがとうございます!先延ばしって意志の弱さだと思ってたけど、未来への見方とも関係してるんですね。なんか自分を責めすぎなくていいかなって思えてきました。

はぴテクさん
はぴテクさん

そうなんです。先延ばしって単純な「怠け」じゃなくて、時間や未来に対するイメージとも関係しているんですね。「未来のストレスはきっと今よりマシになる」という視点を、ちょっとだけ意識してみることが、先延ばしを和らげるヒントになるかもしれませんよ。

■ 今日のまとめ

  • 「未来のストレスは今より増えないだろう」と考える人ほど、深刻な先延ばし癖が少ないという関係が、東京大学の研究で示されました。
  • 「未来は幸せになれる」という楽観と先延ばしの間には関係が見られず、ストレス面での楽観的な見方の方が先延ばしと関係していた点が特徴的です。
  • 先延ばしは意志の問題だけでなく、未来へのイメージとも関係している可能性があります。「未来のストレスはそこまで増えないかも」という視点を持つことが、ひとつのヒントになりそうです。

■ 出典・注意事項

  • 【出典】Yamada, et al. 'Future optimism group based on the chronological stress view is less likely to be severe procrastinators', Scientific Reports, 2024/5/30. https://www.nature.com/articles/s41598-024-61277-y

  • 【注意事項①】本研究は相関研究です。「楽観的な時系列ストレス観を持つこと」と「深刻な先延ばし癖が少ないこと」の関係を示していますが、楽観的になれば先延ばしが減る、という因果関係を証明したものではありません。

  • 【注意事項②】研究の対象集団(サンプル)の属性・規模によって結果の一般化には限界がある場合があります。すべての人に同様の傾向が当てはまるとは限りません。

  • 【注意事項③】「幸福度の時系列観と先延ばしに関係がなかった」理由については、論文内では考察にとどまっており、確認された事実ではありません。

投稿者によるコメント・補足(1件)
コメント 1

研究自体の紹介はこちら😊
楽観的になれば、先延ばし癖が改善する
https://wellbeing-archive.pages.dev/posts/2024-05-30-1717108211/

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