2023.10.26

国際バカロレアの教育とウェルビーイング

教育におけるウェルビーイングの大切さが注目されている昨今ですが、

探求を中心とした国際バカロレア(IB)からウェルビーイングを高める教育方法を探してみよう!

という整理。の論文。

日本語ですので、興味有る方は是非。

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ウェルビーイング(Well-being)を高める教育方法 に関する基礎的研究 ―国際バカロレア(IB)における「探究」に焦点を あてて―

琉球大学学術リポジトリ,2023/10/17

https://u-ryukyu.repo.nii.ac.jp/record/2020020/files/Z_No103p17.pdf

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略語が多いのですが、↓あたりが分かればいけそうです。

IB:国際バカロレア

チャレンジに満ちた総合的な教育プログラムとして、世界の複雑さを理解して、そのことに対処できる生徒を育成し、生徒に対し、未来へ責任ある行動をとるための態度とスキルを身に付けさせるとともに、国際的に通用する大学入学資格(国際バカロレア資格)を与え、大学進学へのルートを確保することを目的として設置されました。

ATL(Approach to Learning):探究心に基づいたIB の各プログラムに組み込まれている学習へのアプ ロ ー チ

CASELフレームワーク:

クラス、学校、家庭、コミュニティといった、4つの環境(要素)による働きかけによって、

自己管理、責任ある意志決定、関係性構築、社会的帰属意識、自己認識といった、5つの資質が育まれるという考え方です。

MYP:(Middle Years Programme)中等教育 プログラム

PYP:(Primary Years Programme):3歳~12歳までを対象としており、精神と身体の両方を発達させることを重視している国際バカロレアのプログラム

表1 ウェルビーイングの構成要素とCASELの枠組みとATL(14)、スキルとの対応関係 | 項目 | 定義・評価の観点 | CASELの枠組み | IBのATL | 教科横断的スキル ATLの下位スキル) | |------|-----------------|--------------|---------|---------------------------| | 認知的ウェルビーイング | 知識、思考、経験を獲得する知的能力や獲得した知識に基づく解釈、熟考、推奨などを試す課題によって示される(OECD, 2017) | 自己意識 思考スキル | 思考スキル 批判的思考スキル【自己や他者の思考を分析・評価するこ】 創造的思考スキル【斬新なアイデアを生み出すことや新しい視点から物事を検討することこ】 転移スキル【複数の文脈における知識やスキルの活用】 | | | 児童・生徒のウェルビーイング | 社会的ウェルビーイング | 社会的認識や同社会的行動によって示される(Siyth et al., 2018) | 社会意識 共感 人間関係能力 →よくコミュニケーションを取り、傾聴し、協力し、対立を解決するために交渉し、不適切な社会的圧力に抵抗し、助けを求めたり提供したりすること | 社会性 | 社会的・情報的知能(他者とともに効果的に取り組むこと) 積極的な対人スキルとコラボレーションスキルの開発 情報交換スキル【聞くこと、話すこと、通謝すること】 読み書き能力/言語による情報伝達・情報収集能力 ICTスキル【情報収集・調査、伝達のためのテクノロジーの活用】 | | 情動的ウェルビーイング | 精神疾患がないことを含む情動的コンピテンシや対処能力を通じて見られる(Bernardi et al., 2018) | 自己認識(自分を知ること) 自己管理(自分を管理すること) | 自己管理スキル | 精神状態の管理【注意深さ、忍耐力、感情のコントロール、自己動機づけ、回復力】 整理整頓スキル【時間と課題を効果的に管理すること】 振り返りスキル【学習プロセスに沿ってATLスキルを選択し用いること】 | | 身体的ウェルビーイング | 身体能力や身体の健康によって示される(Luo et al., 2005) | ― | ― | ― | 【出典】注(6)~(13)に示された参考文献に基づき筆者作成。 表2 ウェルビーイングとATL・教科横断的スキルと学習者像との対応関係 項目 ATL 教科横断的スキル(ATLの下位スキル) IB の10の学習者像の特性 探究する人 知識のある人 考える人 コミュニケーションができる人 信念をもつ人 心を開く人 思いやりのある人 挑戦する人 バランスのとれた人 振り返る人 認知的ウェルビーイング 思考スキル 批判的思考スキル【考え▼論点を分析・評価する こと】 ● ● ● ● メタ認知スキル【学習プロセスを(再)検討する こと】 ● ● 創造的思考スキル【断新なアイデアを生み出すこ と や新しい視点から物事を検討するこ と】 ● ● ● 転移スキル【複数の文脈における知識▼スキルの 活用】 ● ● ● ● ● 情報リテラシースキル【定式化と計画、データ収 集と記録、合成と解釈、評価と伝達】 ● ● メディアリテラシースキル【メディアとの相互作 用における アイデアや情報の活用と創出】 ● ● メディア・情報の倫理的利用【社会的・倫理的情 報技術の理解と活用】 ● ● ● ● 社会的ウェルビーイング 社会性とエモーショナルインテリジェンス 社会的・情動的知能【他者ともに効果的に取り 組むこと】 ● ● ● ● 積極的な対人スキルとコラボレーションスキル の開発 ● ● ● コミュニケーション スキル 情報交換スキル【問くこと、話すこと、通訳する こと】 ● 読み書き能力/言語による情報伝達・情報収集能力 ● ICTスキル【情報収集・調査・伝達のためのテク ノロジーの活用】 ● 身体的ウェルビーイング 情動的ウェルビーイング 精神状態の管理【注意深さ、忍耐力、感情のコン トロール、自己認識、回復力】 ● ● ● ● ● 整理整頓スキル【時間と課題を効果的に管理する こと】 ● ● 振り返るスキル【学習プロセスに沿ってATLス キルを選択し用いること】 ● 【出典】注(9),(16),(17),(19),(22)に示された参考文献に基づき筆者作成。 PYP MYP 私たちは誰 ・自分自身の性質、精神的健康→自己認識→自己管理スキル→情動的ウェルビーイング アイデンティ なのか ・信念と価値観、権利と責任、人間であることの意味→倫理性/社会性→社会的ウェル ティーと ビーイング の関係性 私たちはどの ・場所と時間への適応→整理整頓スキル→自己管理スキル→情動的ウェルビーイング 空間的時間 ような場 ・個人の歴史、家と旅、人類による発見・探険・移住、地球規模と地域レベルの観点から見た個人と文明の関係性と相互関係性→(批判的)思考スキル・(情報)リテラシー 的位置づけ 所と時間に リサーチスキル→認知的ウェルビーイング いるのか 私たちはどの ・考え・感情・自然、文化・信念・価値観を発見し表現することと→創造的思考スキル→ 個人的表現 ように自 認知的ウェルビーイング/コミュニケーションスキル→社会的ウェルビーイング と文化的表 分を表現す ・自分の創造性について考え、伸ばし、楽しむこと、美の鑑賞についての探究→創造的 現 るのか 思考スキル・自己管理スキル→情動的ウェルビーイング 世界はどの ・自然界とその法則について、自然界と人間社会のかかわり、科学の原理についての理 科学技術の ような仕組 解を活用する方法、科学的・技術的な発展が社会と環境に与える影響→リサーチスキ 革新 みになって ル・思考スキル→認知的ウェルビーイング いるのか 私たちは自 ・人間が作ったシステムとコミュニティーの相互関係性、経済活動とそれが人間と環境 グローバル 分たちをど に与える影響→リサーチスキル・思考スキル→認知的ウェルビーイング 化と持続可 う組織して ・組織の構造と機能、社会的意思決定→社会性→社会的ウェルビーイング 能性 いるのか この地球を ・コミュニティーとは何か、コミュニティー内およびコミュニティー間の関係性→リサ 公平性と発 共有している ーチスキル・思考スキル→認知的ウェルビーイング 展 ことと ・限られた資源を他の人や生き物との分け合いでの取り組むでの権利と責任、機会均 等等の実現、平和や紛争解決について→社会性→社会的ウェルビーイング 図1 児童が探究する教科横断的テーマと、それを発展させたグローバルな支脈 【出典】 注(9),(22)に示された参考文献に基づき筆者作成。 事実的問い 先導する問い (本質的でない) 概念的問い 本質的な問い 議論的問い 本質的な問い ・知識や事実に基づき、内容主導である ・証拠によって裏づけられている ・探究テーマの用語を検証するために用いることができる ・したがって時間経過的である ・回想や読解を促す ・事実とトピックを繋ぐようなより大
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本研究のウェルビーイング小話はこちら😊
はぴテク相談室:国際バカロレアの教育とウェルビーイング
https://wellbeing-archive.pages.dev/posts/2023-10-26-1698357609/

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