2023.10.05

はぴテク相談室:ウェルビーイングチャットボット

相談者

最近、なんとなく毎日がつまらなくて、幸福感が上がらないんですよね。いろいろ本を読んだりして「こうすれば幸せになれる」ってのは頭では分かるんですけど、なかなか変わらなくて…。

はぴテクさん
はぴテクさん

それは悩みますよね。「知ってるけど変わらない」って、すごくもどかしい感覚だと思います。実は、NECさんと慶應義塾大学の前野研究室が一緒に行った研究で、その「知ってるのに変わらない」のヒントになるような発見があるんですよ。

相談者

へえ、どんな研究ですか?

はぴテクさん
はぴテクさん

幸福度を上げるためのアドバイスをするチャットボット(自動会話システム)を作って、172人の方に実際に使ってもらった研究です。チャットボットが13回アドバイスをして、その後の幸福度の変化を測ったんです。

相談者

チャットボットがアドバイスするんですね。どんなアドバイスをしたんですか?

はぴテクさん
はぴテクさん

まずアンケート調査で「幸福度と関係が深い行動」を洗い出して、その行動をもとにアドバイスを組み立てました。たとえば日常の中でできる具体的な行動ですね。で、ここが面白いところなんですが、「アドバイスを受けたか」より「アドバイスの内容を実際にやったかどうか」の方が幸福度の変化に関係していたんです。

相談者

あ、「やったかどうか」が大事ってことですか?読んだだけじゃダメってこと?

はぴテクさん
はぴテクさん

そうなんです!研究者の方々はスポーツや楽器の練習にたとえていて、「演奏方法を学ぶのも大事だけど、まず楽器を触って音を出さないと弾けない」という感じ、とおっしゃっています。アドバイスを多く実践したグループは、あまり実践しなかったグループと比べて幸福度が上がっていた、という結果が出たんです。

相談者

なるほど…。私、まさに「読んで満足」になってたかもしれないです。でも、分かってても行動に移せないのが悩みなんですよね。

はぴテクさん
はぴテクさん

すごく正直に気づけましたね。実はこの研究でも「行動の回数」を丁寧に追っているのは、それだけ『一回でもやってみる』の積み重ねが重要だと示唆しているからだと思います。一気に変わろうとするより、小さく動いてみることを繰り返す、というイメージが近いかもしれません。

相談者

小さく、か。具体的にはどうしたらいいんでしょう?

はぴテクさん
はぴテクさん

この研究では「幸福度と相関が高い行動」をアドバイスとして使っているので、たとえば「今日だれかに感謝を伝える」「少し体を動かす」といった日常に組み込みやすいことが多いです。大事なのは『完璧にやろう』じゃなく、『今日一つだけやってみた』を積み重ねることですね。チャットボットが13回アドバイスした、というのも、一度きりじゃなく繰り返し背中を押す仕組みになっているのがポイントだと思います。

相談者

繰り返し背中を押してもらえると続けやすそうですね。このチャットボット、使えるんですか?

はぴテクさん
はぴテクさん

この研究はまだ基礎的な知見を得るための段階で、一般公開の情報は今のところ出ていません。ただ、研究の考え方を自分に応用することはできますよ。「幸福に関係しそうな小さな行動を一つ決めて、何回実際にできたか数える」というだけでも、この研究のエッセンスを取り入れられると思います。

相談者

自分でカウントしてみるのは面白そうです!やってみます。

はぴテクさん
はぴテクさん

いいですね!大切なのは「知識を得ること」より「動いた回数」、というのがこの研究の一番のメッセージだと私は受け取っています。一回でも動けたら、それはもう前進ですよ。

■ 今日のまとめ

  • アドバイスを『知る』だけでなく、『実際に行動した回数』が幸福度の変化と関係していることが、172人を対象にした研究で確認されました。
  • 楽器の練習と同じで、方法を学ぶことも大切ですが、まず実際にやってみることが重要です。小さな行動を繰り返すことが鍵です。
  • 一度きりではなく、繰り返し行動を促す仕組み(この研究では13回のアドバイス)が、継続と幸福度向上に関係していると示されています。

■ 出典・注意事項

  • 出典:「行動変容を促すことによるウェルビーイング向上効果の研究 ーチャットボットの助言に対する行動回数と幸福度変化の計量分析ー」日本感性工学会,2023年9月26日早期公開。NEC・前野研究室(慶應義塾大学)による共同研究。https://www.jstage.jst.go.jp/browse/jjske/advpub/0/_contents/-char/ja

  • 注意事項①:本研究は『幸福度と関係が高い行動』および『行動回数と幸福度変化』について相関を確認したものです。行動を増やせば必ず幸福度が上がるという因果関係を証明したものではありません。

  • 注意事項②:対象は172人の検証参加者であり、属性(年齢・性別・生活環境など)の詳細は本紹介文には記載がないため、結果がすべての人に同様に当てはまるとは限りません。

  • 注意事項③:チャットボットは研究用に開発されたものであり、一般への公開情報は確認されていません。

投稿者によるコメント・補足(1件)
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研究自体の紹介はこちら😊
ウェルビーイングチャットボット
https://wellbeing-archive.pages.dev/posts/2023-10-05-1696543301/

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