はぴテク相談室:身体活動+ポジティブ心理学:最強に幸福度が向上するワーク紹介②
最近、なんとなく気持ちが沈みがちで…。運動しないといけないとは思っているんですが、なかなか続かないんですよね。どうしたら幸福度も上がって、運動も続けられるようになりますかね?
それはつらいですね。実はその「続かない」という悩み、ある研究がとても参考になるかもしれません。台湾の退職した高齢者を対象にした実験なんですが、「ウォーキング」と「ポジティブ心理学の学び」を組み合わせると、幸福度が上がるだけでなく、運動の継続率も大きく上がったという結果が出ているんです。
ポジティブ心理学って、なんですか?難しそうで…。
難しくないですよ😊 簡単に言うと、「幸せになるための考え方や習慣を科学的に研究した学問」です。たとえば感謝の気持ちを書き留めるとか、自分の強みに気づくとか、そういった実践的なワークをレッスン形式で学ぶイメージです。この研究では、博士号を持つ専門家が隔週でレッスンを行っていました。
へえ、面白そうですね。でも、ウォーキングとそのレッスンって、同時にやるんですか?
いいえ、この研究では別々の時間帯でやっていたんです。週3回・45分のウォーキングと、隔週のポジティブ心理学レッスン、それぞれ独立して行いました。それでも12週間後に「両方やったグループ」は幸福度スコアがもっとも高く、さらに運動の継続率がなんと96.7%だったんです!
96.7%!すごいですね。ウォーキングだけのグループと比べると、どのくらい違うんですか?
コーチ付きウォーキングだけのグループは75%、そしてコーチなし・自主的なウォーキングだけのグループはなんと40%にとどまりました。ポジティブ心理学のレッスンを加えることで、継続率が格段に上がっていたんですね。
なるほど!じゃあ、学ぶことと体を動かすことって、お互いに良い影響を与え合うってことですか?
まさにそのイメージです!ポジティブ心理学を学ぶと「自己効力感」、つまり「自分にはできる」という感覚が育まれます。その感覚が「じゃあ運動も続けてみよう」というモチベーションにつながっていったと考えられています。文武両道みたいな感じで、学びが体の習慣を支えて、体の習慣がまた気持ちを高めていく、相互の好循環ですね😊
なるほど〜。でも私、特別なレッスンを受けられる環境じゃないんですが、何か自分でできることはありますか?
この研究自体は専門家によるレッスンを前提にしているので、「これをやれば同じ効果が出る」とは言い切れないのですが、研究のエッセンスを参考にするなら、「ウォーキングを習慣にしながら、ポジティブ心理学の考え方も日々少しずつ取り入れる」という組み合わせ方はヒントになりそうです。たとえばウォーキング中に「今日よかったこと」を3つ考えてみる、みたいな形でもいいかもしれませんね。
それなら手軽にできそうです!ちなみに、この研究ってどんな人たちが対象だったんですか?
退職した高齢者150名が対象でした。なので、若い世代や働いている方への効果が同じかどうかは分かりません。また、この研究で「幸福度が上がった」「継続率が高まった」という結果は出ていますが、あくまでこの条件下での話なので、すべての人に同じ効果が保証されるわけではないという点は押さえておいてくださいね。
正直に教えてくれてありがとうございます。それでも、「学びと運動を組み合わせる」って発想、すごく新鮮でした。なんか気持ちが前向きになってきました!
それは嬉しいです😊 まずは小さなウォーキングから始めて、ポジティブ心理学の本や動画などで「幸せの習慣」を学びながら取り入れてみてください。どちらか一方だけより、両方を組み合わせることに可能性がありそう、というのがこの研究の示唆ですからね!
■ 今日のまとめ
- ウォーキングとポジティブ心理学のレッスンを組み合わせたグループは、ウォーキング単独のグループより幸福度スコアが有意に高かった(台湾・退職高齢者対象の研究)。
- ポジティブ教育を加えたグループの運動継続率は96.7%で、ウォーキング単独(75%)や自主ウォーキング(40%)を大きく上回った。
- 「学び(ポジティブ心理学)」と「体を動かすこと(ウォーキング)」は相互に支え合い、どちらか一方より組み合わせることで高い効果がみられた。
■ 出典・注意事項
- 【出典】Tony Szu-Hsien Lee, Chia-Chun Hung, Chao-Kuang Lin, Hui-Hsun Chiang, 'Controlled randomized trial of walking exercise with positive education on cardiovascular fitness and happiness in retired older adults', Geriatrics & Gerontology, 2019
- 【注意事項①】本研究はランダム化比較試験ですが、対象は台湾の退職高齢者150名に限定されており、若年層・現役世代など異なる集団への一般化には注意が必要です。
- 【注意事項②】介入はコーチや博士号保持の専門家による指導を含むため、自己流で同じ手法を行っても同等の効果が得られるとは限りません。
- 【注意事項③】幸福度の向上・継続率の改善は今回の介入条件下での結果であり、因果関係の解釈や他の文化・環境への適用には慎重さが必要です。
研究自体の紹介はこちら😊
身体活動+ポジティブ心理学:最強に幸福度が向上するワーク紹介②
https://wellbeing-archive.pages.dev/posts/2026-01-10-1768082401/