「日本社会に根差したウェルビーイングの向上」とマズローの欲求5段階説の関係
北陸大学経営学部の板倉 栄一郎先生による最新の研究ノート😊
統計的な心理学ベースの話ではないのですが、
ひとつの視点として、面白いです😍
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●現代日本では「自己実現」の前段階でつまずいている
マズローの欲求5段階説では、自己実現に至るまでに「所属と愛の欲求」→「承認欲求」を満たす必要がある。
しかし、現代の日本社会では、この前段階の欲求が十分に満たされていない若者が多い。
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●学校現場で起きていること
・スクール・カースト:教室内での地位の序列化
・キャラ化:本心を隠して「外向けのキャラ」を演じる
・自分が所属する集団以外は「認知の圏外」
・コミュニケーション能力の高低で自己肯定感が決まる
→ 不安定な自己肯定感。外キャラを演じることで、かろうじて承認を得ている状態。
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●社会全体の変化(1980年代以降、徐々に。)
① 家族の「個化」(核家族→個人化へ)
② 「世間の目」の不在化
③ SNSでの軽い「いいね」による承認欲求の蔓延
④ 重い承認(学校・教師・親などの権威)の衰退
→ 所属と愛の欲求が満たされにくい環境に。
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●注目すべき文化的視点
・日本は欧米と違い、「個」よりも「和」を重視する文化。
・他者との関係性の中でしか、承認欲求や自己肯定感を得られない構造。
・なのに、その「他者との濃密な関わり」自体が減少している矛盾。
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●提案:日本の伝統文化からのヒント
武士道ではなく「商人道」に注目。
・利他性
・お客様を大切にする
・Win-Winの関係構築
・「情けは人の為ならず」(巡り巡って自分に返ってくる)
※武士道は個の確立
→ インセンティブに基づいた、持続可能な人間関係の構築。
これを高校の道徳教育で実践することを提案。
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とのこと。
人の目気にしまくるという社会において、
人の目を気にしながらウェルビーイングを向上させていくには?という視点も面白いですね。
(個人的にはマズローの5段階説が下から満たされていくというのは疑問符ですが。)
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「日本社会に根差したウェルビーイングの向上」と マズローの欲求5段階説について
-日本の文化的背景に注目して-
板倉 栄一郎(北陸大学経営学部)
北陸大学紀要,2025/10
https://hokuriku.repo.nii.ac.jp/records/2000289
■第1章:欲求 5 段階説と日本の文化的背景
■第2章:学校での人とのつながり・かかわり
第1節:スクール・カーストとキャラ化
第2節:内キャラ・外キャラと存在論的不安
■第3章:現代の日本社会と欲求5段階説
第1節:「世間」とキャラ化における建前の相違
第2節 所属と愛の欲求から承認欲求へ
おわりに-「日本社会に根差したウェルビーイングの向上」と 高等学校における道徳教育への提案-