2025.10.10

スポーツは、上達・楽しさ・健康増進を全部重視すると幸せ

日本での3万人弱への大規模調査で分かったスポーツ×幸せ

⇒上達・楽しさ・健康を全部重視してスポーツしている人は世界でもTOPクラスに幸せだった。


スポーツは幸せや健康につながるという研究は多々あります。

が、日本ではなかなか定着しない。

令和4年度「スポーツの実施状況等に関する世論調査」byスポーツ庁によると、週1以上運動やスポーツをする人は、50%ちょっとくらいらしいです。

ということで、

生涯スポーツを実施している人の分類と、幸福度を調査した

中京大学伊藤先生らによる最新研究😍日本で3万人弱の方に調査いただいた大規模スポーツ×幸せ調査です😍😍

●生涯スポーツでの目的:3つの志向性

研究ではまず、

競技志向・楽しみ志向・健康志向を調査しました。

・競技志向:「勝利や記録、スキル向上のために、運動・スポーツを行う」・・・25.8%が当てはまる

・楽しみ志向:「楽しむために、運動・スポーツを行う」・・・72.6%が当てはまる

・健康志向:「健康の維持増進のために、運動・スポーツを行う」・・・91.3%が当てはまる

●生涯スポーツでの目的のタイプ分け:3つのタイプ

で、そのスコアからタイプ分け(セグメント)すると、

①競技・楽しみ・健康志向(22.5%)

②楽しみ・健康志向(46.3%)

③健康志向(21.4%)

と、②の楽しみと健康を目指している人が最も多い。

そして、意外な事に、スポーツを行う頻度は、①②③で大差ありませんでした。

(統計的には①が有意に高いんですが、いうてそんなに差がない)

●生涯スポーツでのタイプごとの幸福度

そして幸福度を測ると、

①が高く、②、③と続く形でした。

幸福感:①7.41点→②7.04点→③6.28点

充実感:①7.33点→②6.68点→③5.80点

⇒上達・楽しみ・健康が揃うと、めっちゃ幸せ😍

※幸福度はヘドニックWB、エウダイモニックWB。どちらも①→②→③の順。

幸福感(ヘドニックウェルビーイング)

「あなたは現在、どの程度幸せですか。『とても幸せ』を10点、『とても不幸』を0点とすると、何点くらいになると思いますか」

充実感(エウダイモニックウェルビーイング)

「あなたは日常生活の中で、どの程度充実感を感じていますか。『十分充実感を感じている』を10点、『ほとんど(全く)充実感を感じていない』を0点とすると、何点くらいになると思いますか」

●他の国との比較(私の深掘り)

ここでの幸福感の質問はGFSという国際調査の1問ととても似ているんですね。

そこで比べてみると、

インドネシア:8.04点(22カ国中世界1位)

メキシコ:7.79点(22カ国中世界2位)

★健康と楽しみと上達のためにスポーツしてる日本人:7.41点

ケニア:7.27点

★健康と楽しみのためにスポーツしてる日本人:7.04点

スウェーデン:7.03点

アメリカ:7.01点

オーストラリア:6.88点

インド:6.48点

★健康のためにスポーツしてる日本人:6.28点

日本:6.22点(22カ国中下から3番目)★

エジプト:6.18点(22カ国中下から2番目)

トルコ:5.54点(22カ国中下から1番目)

※GFS

[[https://www.facebook.com/groups/wellbeinginfo/permalink/1887671742043515/](https://www.facebook.com/groups/wellbeinginfo/permalink/1887671742043515/)](https://www.facebook.com/groups/wellbeinginfo/permalink/1887671742043515/)

となって、

健康と楽しみと上達のためにスポーツすれば、世界でもTOPクラスになりますね😍

※GFSでの質問内容:「一般的に、あなたはどの程度幸せまたは不幸を感じますか?」なので、微妙に聞き方が違いますが。

●コメント

ということで、生涯スポーツで幸せを育むには、

上達を目指し、楽しみながら、健康増進にもつなげるのが良さそうですね😊

健康のためだけに無理してスポーツしても続かなくて、

スポーツ自体を楽しむのが幸せ。というのは、そうだろうなぁ。という感じですが、

それに加えて、上達を目指す、試合に出る、というのが、さらに幸福度を高めるというのは面白いですね😊

なので幸せにもつながるスポーツ、是非やりましょう❗個人的には、家の近くで習い始めると、つながりもできるので、オススメです😊

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生涯スポーツとウェルビーイングの関連性を理解するための枠組み

「生涯スポーツキューブ」の開発と応用

伊藤央二(中京大学),太田明李,中山正剛,河野慎太朗

[[https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjls/advpub/0/advpub_2025-9/_pdf](https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjls/advpub/0/advpub_2025-9/_pdf)](https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjls/advpub/0/advpub_2025-9/_pdf)

※直訳

生涯スポーツ参加とウェルビーイングの促進は、日本のスポーツ政策における重要な焦点である。実践と学術文献の両方で、生涯スポーツ参加に対する三つの方向性——競技志向、娯楽志向、健康志向——が議論されてきた。スポーツツーリズムキューブやレガシーキューブといった概念的枠組みは、それぞれスポーツツーリストとレガシータイプを分類し、文献の発展に貢献してきた。この流れを受け、本研究では競技志向・娯楽志向・健康志向の3つの方向性に基づき「生涯スポーツキューブ」フレームワークを構築し、生涯スポーツ参加者をセグメント化。

各グループ間における生涯スポーツ参加度および快楽的・ユーダイモニック幸福感の差異を検証した。日本スポーツ庁の2024年全国スポーツ参加実態調査二次データを用いた。

有効回答28,311件のうち、日本の生涯スポーツ参加者の大半は生涯スポーツキューブ内で以下の3セグメントに分類された:

「競技志向・娯楽志向・健康志向」(n=6,366)「娯楽志向・健康志向」(n=13,110)「健康志向」(n=6,065) これら3セグメントを独立変数として、

生涯スポーツ参加とウェルビーイングの差異をそれぞれ分析するため、クルスカル・ウォリス検定とMANCOVAを実施し、多重比較検定を続行した。

結果から、「競争的・娯楽的・健康志向」グループは他の2グループより生涯スポーツ参加頻度が高いことが明らかになった。快楽的幸福感とユーダイモニック幸福感の両方とも、このグループが最も高く、「娯楽的・健康志向」グループが次点、「健康志向」グループが最も低かった。これらの知見は、健康志向の参加だけでは生涯スポーツ参加と幸福感を高めるのに十分ではないことを示唆している。むしろ、楽しさや競争志向の参加を取り入れることが重要な役割を果たす。

生涯スポーツキューブは、参加者を分類し、異なる志向性が参加パターンや幸福感の結果とどのように関連するかを理解するための有用な枠組みを提供する。

論文紹介 やってみようなんとかなる 身体・運動・健康主観的幸福・幸福測定

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