デジタルウェルビーイングと産業保健
デジタルウェルビーイングについての知見を整理頂いています😊
日本語なので、是非😊
ーー
スマートフォンやソーシャルメディアの長時間使用は、主観的ウェルビーイングの低下、抑うつ症状、心理的ストレス反応、社会的孤立感の増加、自殺関連リスクの増大と関連していることが報告されている11–13)。
Keles, et al.(2020)の系統的レビューでは、ソーシャルメディアの使用時間や活動強度(アカウント数、投稿回数や頻度など)、依存傾向と、抑うつ、不安、心理的ストレス反応との間に双方向の関連があることを指摘している。
Bennett, et al.(2021)では、業務中のビデオ会議への参加と主観的疲労感との関連について、自分が「グループの一員である」という感覚が低い場合や、会議中のミュートの使用頻度が高い場合に、主観的疲労感がより強いことを報告している15)。
Ramadhan, et al.(2024)の系統的レビューおよびメタ分析によると、ソーシャルメディアデトックス(SNS等の使用を控える)介入は、抑うつ症状への有意な改善効果(SMD=-0.29, p=0.01)を示したものの、生活満足感、主観的ストレス、精神的ウェルビーイングに対しては有意な効果は得られなかったことが報告されている37)。
Marciano, et al.(2024)によるデジタルデトックスとウェルビーイングとの関連を検討した文献レビューでは、ソーシャルメディアやスマートフォンの使用を完全にやめることを促すより、使用時間を減らすほうがウェルビーイングにとってより効果的である
ーーー
デジタルウェルビーイングと産業保健
2025/9/20,産業医学ジャーナル
今村 幸太郎(東京大学大学院医学系研究科) , 櫻谷 あすか , 綾瀬 泉 ,荒井 美帆 , 川上 憲人
https://www.jstage.jst.go.jp/article/ohpfjrnl/48/5/48_545/_pdf/-char/ja
近年注目されるデジタルウェルビーイングの定義や、デジタル技術使用が精神・身体・社会的ウェルビーイングに及ぼす影響について研究動向を概観した。労働者を対象とする研究は少ないが、業務でのデジタル技術使用(ビデオ会議やコミュニケーションツール)がウェルビーイングに与える影響には益と害の両面がみられた。業務上のデジタル技術使用についてポジティブな効果を高めネガティブな影響を抑えるための研究推進が望まれる。
- はじめに
2 .デジタルウェルビーイングの定義
3 .デジタル技術の精神・身体・社会的ウェルビーイングへの影響
4 .デジタルウェルビーイングのための介入
5 .おわりに