2025.08.21

はぴテク相談室:幸せな一日の送り方

相談者

最近、毎日なんとなく満たされない感じがして…。仕事も頑張っているし、休日も休んでいるつもりなんですけど、なんか幸せじゃないというか。一日の過ごし方って、幸福感に関係あるんでしょうか?

はぴテクさん
はぴテクさん

それは気になりますよね。実は2025年に、アメリカで「一日の過ごし方と幸福感」の関係を大規模に調べた研究が出たんです。アメリカ人1万人以上の時間の使い方データを分析したもので、「どんな一日を送ると、自分の日を『普通より良い日』と感じやすいか」を明らかにしようとしています。少し聞いてみますか?

相談者

ぜひ聞かせてください!具体的にどんなことが分かったんですか?

はぴテクさん
はぴテクさん

まず仕事の時間について面白い結果が出ています。仕事が6時間以内であれば、幸福感にはほぼ影響しなかったんです。ところが6時間を超えると、どんどん幸福度が下がっていく傾向が見られました。毎日どのくらい働いていますか?

相談者

だいたい9時間か10時間は働いてますね…。残業も多くて。それが原因かもしれないですね。

はぴテクさん
はぴテクさん

それは関係しているかもしれませんね。この研究では、6時間を超えた分の仕事が「幸せな日かどうか」に対してマイナスに働きやすいことが示されています。もちろん相関関係の話なので「長時間働くから必ず不幸になる」とは言い切れないのですが、注目したいポイントです。ところで、仕事以外の時間、友人や家族と過ごす時間はどのくらいありますか?

相談者

友人とはほとんど会えていないです。週末も疲れて家でゴロゴロしているか、テレビを観ているくらいで…。

はぴテクさん
はぴテクさん

そこもポイントかもしれません!この研究では、友人や家族と過ごす時間は長ければ長いほど「良い日」と感じやすいという傾向が出ていました。特に友人との時間は5〜6時間あたりまで幸福感が急上昇し、それ以降もじわじわ上がり続けるという結果でした。一方、テレビ視聴を中心とした娯楽・リラックス時間は、増えるほど幸福感が下がる傾向があったんです。

相談者

えっ、リラックスしているはずなのに幸福感が下がるんですか?意外ですね。

はぴテクさん
はぴテクさん

そうなんです。ただし注意が必要で、この研究での「娯楽・リラックス時間」の7割以上がテレビ視聴だったそうで、実質的には「テレビを観る時間が長いと幸福感が下がりやすい」という話に近いです。すべてのリラックスが悪いというわけではないので、そこは誤解しないでほしいポイントですね。

相談者

なるほど。じゃあ運動はどうですか?最近全然していなくて。

はぴテクさん
はぴテクさん

運動・スポーツの時間は、4時間くらいまでは長いほど幸福感が高まる傾向が見られました。それ以降は横ばいになっています。毎日4時間は現実的ではないかもしれませんが、「運動する時間を増やすほど良い日になりやすい」という傾向は参考になりますよね。

相談者

確かに。友人と一緒にスポーツするとか、一石二鳥になりそうですね!

はぴテクさん
はぴテクさん

その発想、とてもいいと思います!この研究では「パーティなど社交を主目的とした活動」は1〜2時間あたりまで幸福感が上がり、それ以降は横ばいという結果でした。友人と会う時間と運動を組み合わせるのは、両方の効果を同時に得られる可能性がありそうですね。

相談者

一日の理想的な過ごし方って、この研究でまとめると、どんなイメージになるんですか?

はぴテクさん
はぴテクさん

この研究の結果をざっくりまとめると、「仕事は6時間以内、友人や家族とできるだけ長く過ごす、運動は4時間くらいまで、社交イベントは1〜2時間」という組み合わせが、「今日は良い日だった」と感じやすいパターンとして浮かび上がっています。ただし、これはあくまでアメリカ人のデータで、日本では文化や働き方が違うので、そのまま当てはまるとは限りません。あくまで参考として捉えてみてください。

相談者

なるほど!まずは残業を減らして、週末に友人と運動してみることから始めてみます。なんだか具体的に動けそうな気がしてきました!

はぴテクさん
はぴテクさん

それは素晴らしいですね!小さな一歩から試してみてください。「どんな過ごし方が自分には合っているか」を意識してみるだけでも、日々の感じ方が変わってくるかもしれませんよ。

■ 今日のまとめ

  • 仕事は6時間を超えると幸福感が下がりやすい傾向がある。6時間以内では幸福感への影響はほぼ見られなかった。
  • 友人・家族と過ごす時間は長いほど「良い日」と感じやすく、社交イベントは1〜2時間で効果が横ばいになる一方、友人との時間はより長く続く効果が見られた。
  • テレビ視聴中心の娯楽・リラックス時間は増えるほど幸福感が下がりやすく、運動・スポーツは4時間あたりまで幸福感が高まる傾向があった。

■ 出典・注意事項

  • 出典:Dunigan Folk, Mirka Henninger, and Elizabeth Dunn (2025). 'What Makes a Good Day?: An Interpretable Machine Learning Approach to the American Time Use Survey.' PsyArXiv preprint. https://osf.io/preprints/psyarxiv/zs9t2_v1

  • 注意事項①:本研究はアメリカ時間利用調査(2013年・2021年)の横断データを用いた相関分析であり、特定の過ごし方が幸福感を『引き起こす』因果関係を示したものではありません。

  • 注意事項②:対象はアメリカ人(約1万5000人)であり、日本を含む他の文化・社会環境にそのまま当てはまるとは限りません。

  • 注意事項③:「娯楽・リラックス時間」の幸福感低下は、その7割以上がテレビ視聴だったことによる影響が大きく、すべての娯楽活動に当てはまるわけではありません。

  • 注意事項④:本研究はプレプリント(査読前論文)であり、今後の査読・修正によって結論が変わる可能性があります。

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研究自体の紹介はこちら😊
幸せな一日の送り方
https://wellbeing-archive.pages.dev/posts/2025-08-21-1755813602/

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