〜暴言を受けた人は61%処理能力低下、見ていた人も25%低下〜
ちょっと別件用に改めて整理していたのでシェア😊
暴言とパフォーマンスの所は、自著でも引用しています。
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■職場での暴言とウェルビーイング
暴言などの無礼な扱い(Incivility:非誠実さ)は幸福度を下げます。
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受けた人は↓。
・暴言(や無礼)を受けた人は、幸福度、仕事満足度が大きく下がり、心理的ストレスがかなり高まる。
(Cortinaら (2001年)、Khan, Elahi & Abid (2021年))
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さらに見ただけの人も↓。
・暴言(や無礼)を見た人は、ネガティブ感情(不安、怒り、意気消沈)、仕事満足度や心理的安全性が大きく下がる。
** →さらに目撃すればするほど、離職意向や組織への信頼が低下。女性だとさらに悪影響が大きい。**
(Miner & Eischeid (2012年)、Miner & Cortina (2016年) )
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そして、意外な事に、言った人のウェルビーイングも下がります。
・暴言(や無礼)を言った人は、罪悪感などのネガティブ感情、ストレス反応が増える。
** が、翌日はちょっと反省して、無礼を控える。(ただ、反省してか、翌日のパフォーマンスがちょっと伸びる)**
(Kim, Lanaj & Koopman (2024年))
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なので、言った本人も含めて、職場全体の幸福度を大きく下げてしまいます。それ以外も多面的に。
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さらに、
■職場での暴言とパフォーマンス
①直接暴言を言われた人(や無礼な扱いを受けた人)
処理能力が61%低下、創造性が58%低下
②チームへの暴言を言われた人(や無礼な扱いを受けた人)
処理能力が33%低下、創造性が39%低下
③他者への暴言を見た人
処理能力が25%低下、創造性が45%低下
とのこと。
なので、例えば10人チームで暴言があると
当人が60%処理能力低下、それを見た8人が25%処理能力が低下
併せて、260%、2.6人分処理能力が低下します。
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他にも、無礼にさらされたり見たりすると、
向社会的行動が減る、人を助けなくなる、攻撃性が増す
なども分かっています。
この様なデメリットを理解するだけでも、抑止につながりますね😊
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2つの元論文を、AIさん(genspark)にスライド資料に起こして頂いたのを添付しています。
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■職場での暴言とパフォーマンスの元論文
Christine L. Porath & Amir Erez (2007): 「Does Rudeness Really Matter? The Effects of Rudeness on Task Performance and Helpfulness」(「無礼さは本当に問題か?無礼な言動が課題遂行能力と援助行動に与える影響」) – Academy of Management Journal, 50(5), pp.1181-1197
https://www.researchgate.net/publication/325002689_Does_Rudeness_Really_Matter_The_Effects_of_Rudeness_on_Task_Performance_and_Helpfulness
①、②
Christine L. Porath & Amir Erez (2009): 「Overlooked but Not Untouched: How Rudeness Reduces Onlookers’ Performance on Routine and Creative Tasks」(「見過ごされがちだが無傷ではいられない:無礼な行為が傍観者のルーチン作業と創造的課題の遂行能力を低下させるメカニズム」) – Organizational Behavior and Human Decision Processes, 109(1), pp.29-44
https://people.uncw.edu/hakanr/documents/effectsofrudnessononlookers.pdf
③
職場における無礼さの影響 研究結果 参考文献: Porath & Erez (2007). Does Rudeness Really Matter? The Effects of Rudeness on Task Performance and Helpfulness Porath & Erez (2009). Overlooked but Not Untouched: How Rudeness Reduces Onlookers' Performance on Routine and Creative Tasks 職場での無礼さがパフォーマンスと社会的行動に与える影響の総合分析 職場における無礼さの実態 予想以上に蔓延している問題 25% 従業員が「職場」での無礼な行為を毎日目撃していると報告 - Pearson & Porath (2005) 60% アメリカの10代の若者が学校で毎日無礼な行為を目撃 - Operation Respect (2004) 世界的問題 無礼さは米国に限らず、オーストラリアや英国などでも深刻な社会問題として認識 - Phillips & Smith (2004) なぜこの問題は重要なのか? • 無礼さは単に個分を害するだけでなく、業務パフォーマンスに影響する可能性 • 創造性と問題解決能力の低下をもたらす • 周囲の人々(目撃者)にも影響を及ぼす • 無礼がスパイラル状に組織全体に広がるリスク 無礼さ意動が組織員に与える影響を科学的に解明した研究 2/15 研究方法 実験手法と実施内容 研究1(2007) • 参加者: 98人の大学生 • 設計: 権威者(実験者)から直接施礼を施度を受けた場合の影響 • 課題: アナグラム問題(単語並べ替え)とレンジの用途を考える創造性タスク • 測定項目: タスクパフォーマンス、創造性、柔軟性、提唱行動 研究2(2007) • 参加者: 82人の大学生 • 設計: 第三者(実験とは無関係な人物)から無礼さを観察した場合の影響 • 課題: 研究1と同様のアナグラム問題と創造性タスク • 測定項目: パフォーマンス、創造性、親賃効求、提唱行動 研究3(2009) • 参加者: 80人の大学生 • 設計: 競争状況下での無礼さの影響を検証(2×2の実験計画) • 条件: 無礼/中立 × 競争的/協力的環境 • 課題: 先行研究と同様のタスクに加え、向社会的価値志向性の測定 • 独自点: 被害者と他課員関係が無礼さの影響を緩和するかを検証 研究手法の特徴 • 実験的手法を用いて因果関係を検証 • 実験による無礼さの効果の科学的検証 • 客観的測定により回答バイアスを排除 • 複数の実験で結果の頑健性を確認 3/15 主要な研究結果:タスクパフォーマンスへの影響 無礼さが業績成果に与える明確な悪影響 創造性(創造的思考の生産数) ルーティンタスクへの影響 無礼さに直接さらされた被験者はアナグラム問題の正解率が34%低下 第三者に無礼さを目撃した場合も同様に悪影響が見られた 無礼な行為について単に想像するだけでも同様の低下 中立条件: 5.8 無礼条件: 3.8 創造性への影響 無礼さにさらされる創造的なアイデア生成が56%減少 生成されたアイデアの素質性と独創性も大幅に低下 構成者からの無礼と同僚からの無礼はどちらも同様の影響を示した 中立条件: 14.2 無礼条件: 6.3 中立条件: 5.6 無礼条件: 3.5 重要な発見 ◆ 単独の無礼を行う場合でも、単純なタスクと複雑な造的タスクの両方において、明確で測定可能な悪影響が見られました。この効果は直接的な無礼さ、第三者による無礼さ、さらには無礼な行為について単に想像するだけでも同様に観察されました。 無礼さがパフォーマンスに与える悪影響は統計的に有意 4/15 社会的行動への影響 無礼さが援助行動と向社会的行動に与える影響 実験参加者の援助行動(実験者が落としたものを拾った割合) 89.8% 35.5% 72.5% 23.8% 37.5% 5.0% 研究1 中立条件 研究1 無礼条件 研究2 中立条件 研究2 無礼条件 援助行動への影響 • 無礼さにさらされた人は他者を援助する傾斜が大幅に低下 • 無礼な行動をした人だけでなく、無関係な第三者への援助も減少 • 研究3では、中立条件と比較して無礼条件では援助行動が11倍減少 • この効果は無礼の種類(直接/間接)や別に関係なく一貫して観察された 向社会的価値志向性への影響 • 研究3では、無礼さを目撃した参加者は資源共有の意欲が低下 • 中立条件:9回中平均5.25回の資源平等分配を選択 • 無礼条件:9回中平均3.78回の資源平等分配を選択 • 無礼さは一般的な向社会的価値観を低下させる 非機能的・攻撃的思考の増加 ⚠ すべての研究で、無礼さを目撃した参加者は攻撃的・非機能的なアイデアをより多く生成しました。 レンジの用途として「誰かを傷つける」「人を傷つける」などの回答が増加 アナグラム問題で「demure(おとなしい)」を「murder(殺人)」と答って解く確率が無礼条件で5B倍に増加 無礼さは攻撃的思考をプライミング 組織内での無礼さのスパイラル効果の理論的メカニズムを示唆 無礼さが社会的行動に与える影響はドミノ効果をもたらす可能性あり 5/15 無礼さがパフォーマンスに影響するメカニズム 媒介効果と因果関係の解明 認知プロセスの阻害 研究3では、配偶者生離別によって認知プロセスへの影響を測定 • 無礼さを目撃した参加者は認識負担力が低下 • この認知プロセスの阻害がパフォーマンス低下を完全に媒介 • 注意散漫やワーキングメモリの容量低下が原因と考えられる ネガティブ感情の喚起 研究1と2では、ネガティブ感情がパフォーマンスに与える影響を検証 • 無礼さを目撃した参加者はネガティブ感情スコアが上昇 • ネガティブ感情がパフォーマンスと劇造性低下を媒介 • 高覚醒のネガティブ感情は認知機能を阻害する 原因から結果への過程モデル 無礼さの目撃 → ネガティブ感情増加、認知資源の分散 → タスクパフォーマンス低下、社会的行動の減少 競争条件による調整効果 研究2では、被害者と競争関係にある場合、無礼さの影響が軽減されることが明らかになった。競争や対抗、勝利への目標が強まり、バッファーとなってパフォーマンス低下を緩和されました。しかし、避難と社会的行動への影響は顕著なままに持続。 報復欲求は媒介せず 当初予想された「報復欲求」は無礼さとパフォーマンスの関係を媒介しないことが明らかになった。これは、無礼な行為の目標に関わる無意識的な影響行動となるー より自動的・無意識的な認知・感情プロセスによって引き起こされることを示唆している。 認知プロセスと感情への影響が無礼さの影響を説明する鍵 6/15 無礼さの理論的フレームワーク 無礼さの影響を説明する主要な理論 義務的正義理論 人々は他者が蒙被をもって扱われるべきという道徳的義務を持つ • 無礼さが社会規範に違反すると、目撃者は正義感情を招く • 他者への不当な扱いを見ると、報復を望
本研究のウェルビーイング小話はこちら😊
はぴテク相談室:職場での暴言とウェルビーイングとパフォーマンス
https://wellbeing-archive.pages.dev/posts/2025-04-20-1745186850/