学生さん向けのセルフコンパッション尺度(日本語版)
の論文が公開されました😊
尺度(アンケート)は見るだけで、その概念で大事なものが分かるので、面白いですね😍
ー
幸せにも効いてくる、セルフコンパッション。
大人版とほぼ同様のものが残り(一部、統合されている因子もありますが)、
子供でも大人でも、概念的に(ほぼ)同じように扱えそうです。
ー
また、セルフコンパッションと各種指標との相関も面白い。
●レジリエンスや幸せにつながるのは、大人と一緒😍
●セルフコンパッションの因子の中だと、共通の人間性(上手くいかないときに他の人もそんな事もあるだろうと思う。みたいな)は、あんまり幸せに効かない。
●面白いのは目標志向性のところで、
自己成長を目指すこと(マスタリー志向)とセルフコンパッションが相関するのは分かる。
し、
失敗や恥を避けたい(遂行回避志向)とセルフコンパッションが、逆に相関するのも分かる。
が、
人より優位を目指す(遂行接近志向)とセルフコンパッションが、相関するんだよなぁ。
ー
これ、結構、子供や学生さんと、大人での違いだと思っていて。
子供や学生さんだと、俗にいう成功を目指す!とか人との競争に勝つ!みたいなのも、幸せにつながる。(やらされ感でなければ。)
みたいな研究がちらほら見受けられます。(大人は、基本的には幸せにつながらない。)
子供や学生さんは、成功を目指す、とか人との競争に勝つ、とかであっても、活力/エネルギッシュさが幸せにつながるのかな〜
と見ています😊
確かに、部活とかで人に勝つことを目指して熱中してたのも、幸せだったなあ〜
ーーー
●因子①:「自分へのやさしさ」Self-Kindness
つらいとき、自分に対して優しく接し、支えるようにする。
上手くいかないときや、気分が悪いとき、自分に優しくする。
●因子②:「共通の人間性」Common Humanity
自分が満足できないとき、他の人も同じように感じることがあることを思い出すようにする。
悲しいときや幸せでないとき、他の人も同じように感じることがあることを思い出すようにする。
何か上手くいかないことがあるとき、人生は誰にとっても、つらいときがあると考えるようにする。
●因子③:「マインドフルネス」mindfulness
何か動揺するようなことがあったとき、それを大げさに考えすぎず、ありのままを見るようにする。
何か困難なことが起きたとき、それを大げさに考えすぎず、正確にみるようにする。
失敗したときには、自分を理解し、冷静でいようとする。
動揺したときは、自分の感情に気づき、それに振り回されないようにする。
●因子④:「自己批判・孤独感・過剰同一性」Self-Judgement、Isolation、Over-identification★逆因子
悲しいときや落ち込んだとき、それを感じているのは自分だけのように感じる。
自分の嫌なところに気がつくと、とてもイライラする。
イライラしたり、がっかりしたとき、何度も何度もそのことについて考える。
自分がもっと上手くできないかと腹を立てる。
気分が悪いときや動揺しているとき、他の人は自分よりも幸せだろうと感じる。
失敗したとき、自分に対して厳しくする。
気分が悪いときや動揺しているときは、他に何も考えることができない。
苦労しているときは、他の人はもっと楽に過ごしているのではないかと感じる。
ーーー
Self-Compassion Scale for Youth 日本語版作成の試み
認知行動療法研究,2024/11/17
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjbct/advpub/0/advpub_23-010/_pdf
本研究の目的は、Self-Compassion Scale for Youth 日本語版を作成し、その信頼性と妥当性を検討することであった。
中学生 903 名を対象とした調査において因子構造、内的整合性、構成概念妥当性を検討し、
中学生 146 名を対象とした調査において再検査信頼性を検討した。
その結果、SelfCompassion Scale for Youth 日本語版は 17 項目 4因子構造が示され、概ね十分な妥当性を有することが確認された。
信頼性においては改善の余地があり、今後の検討課題であると考えられる。