2024.09.04

はぴテク相談室:最も幸せな人は、楽しい活動に没頭し、楽しくない活動も自分なりに楽しむ

相談者

最近、なんか毎日がつまらなくて…。仕事もこなすだけだし、趣味も特にないし。幸せそうな人って何が違うんですかね?

はぴテクさん
はぴテクさん

それは辛いですね。実はカナダのケベック大学の研究で、まさに「幸せな人は何が違うのか」を調べたものがあるんです。結果がなかなか面白くて、幸せな人には2つの共通パターンがあることがわかったんですよ。

相談者

2つのパターン、ですか?どんなものですか?

はぴテクさん
はぴテクさん

ひとつ目は、楽しいと感じる活動を複数持っていて、そこに「調和のとれた情熱」を注いでいることです。「調和のとれた情熱」というのは、趣味や勉強、友人関係など、好きなことに柔軟にバランスよく没頭できる状態のことです。義務感からじゃなくて、純粋に好きだからやる、みたいなイメージです。

相談者

なるほど。でも「特に情熱を注げるものがない」って人はどうなんでしょう…私もそれに近くて。

はぴテクさん
はぴテクさん

そこが大事なポイントなんです。幸せな人は「全部に情熱を注いでいる」わけじゃないんですよ。研究では、幸せな人も家事や雑務には情熱を感じていないことが確認されています。でも2つ目のパターンとして、そういう楽しくない活動も、外からのプレッシャーや義務感からではなく、自分で選んでやっている感覚=自律的な動機で取り組んでいることがわかったんです。

相談者

「自律的な動機」…つまり、「やらされてる感」じゃなくて「自分でやってる感」ってことですか?

はぴテクさん
はぴテクさん

まさにそうです!たとえば皿洗いひとつでも、「しかたなくやってる」と感じるのと、「自分の家をきれいにしたいからやってる」と感じるのでは、気持ちが変わりますよね。研究では、自律的な気持ちで雑務に取り組んだグループはよりポジティブな感情と関連していたことが示されています。

相談者

それって、気持ちの持ちようを変えるってこと?なんか難しそうですね…。

はぴテクさん
はぴテクさん

難しく考えなくても大丈夫ですよ。たとえば雑務をゲームにしちゃうのが意外と効果的で。皿洗いをタイムアタックにして「前より速くできた!」と楽しむとか、ルールを決めてゲーム化するとか。義務でやるのではなく、自分なりの楽しみ方を少し加えるだけで、「自分でやってる感」が生まれやすくなるんです。

相談者

タイムアタックか…(笑)。それなら今日からでもできそうです。でも楽しめる活動自体がない場合は、どうすればいいんでしょう?

はぴテクさん
はぴテクさん

研究では、幸せな人は趣味・勉強・友人関係・恋愛など複数の分野に調和のとれた情熱を持っていることが示されています。なので「1つの大好きなもの」を探すよりも、小さくてもいいので「なんか楽しいかも」と感じることを複数試してみるほうが、結果として幸福感と関連しやすいようですよ。

相談者

完璧な「ひとつの情熱」を探さなくていいんですね。それは少し気が楽になりました。

はぴテクさん
はぴテクさん

そうなんです。また研究では、もともと「自分で物事を決めたい」という傾向が強い人ほど、楽しい活動に調和のとれた情熱を持ちやすく、雑務にも自律的に取り組みやすいことも示されています。逆に「外からのプレッシャーで動く」傾向が強いと、どちらもうまくいきにくいという関連が見られました。

相談者

じゃあ、日々の小さなことでも「自分で選んでいる」という感覚を意識するのが大切なんですね。

はぴテクさん
はぴテクさん

まさにそこです!研究全体を通じて見えてくるのは、「幸せな人は全部が楽しいわけじゃない、でも楽しいことには本気で、楽しくないことも自分事として取り組んでいる」ということ。今日からできることとして、①小さくてもいいから楽しめることを探す、②嫌な作業も少しゲーム化してみる、③「やらされてる」より「自分でやってる」感を大事にする、この3つを意識してみてはどうでしょう?

■ 今日のまとめ

  • 幸せな人は、趣味・友人・勉強など複数の活動に「調和のとれた情熱(バランスよく柔軟に没頭できる状態)」を持っていることと関連している
  • 家事などの楽しくない活動についても、外からの義務感ではなく自律的・主体的な動機で取り組むことが、よりポジティブな感情と関連していることが示された
  • 「全部に情熱を注ぐ」必要はなく、楽しい活動を少しずつ増やしながら、楽しくない活動も自分なりにゲーム化するなど工夫することが、幸福感との関連で重要なポイントとなる

■ 出典・注意事項

  • 出典:Robert J. Vallerand らによる研究、雑誌『Motivation and Emotion』掲載(2024年)。PsyPost記事「Could this be the key to happiness? New research suggests so」(2024/9/3) にて紹介。https://www.psypost.org/could-this-be-the-key-to-happiness-new-research-suggests-so/

  • 注意事項①:本研究は主に米国・カナダの若者を対象としており、他の年齢層や文化圏への一般化には限界があります。

  • 注意事項②:研究で示されているのは情熱・自律的動機と幸福感の「関連(相関)」であり、「情熱を持てば幸福になれる」という因果関係が証明されたわけではありません。

  • 注意事項③:複数の研究でアンケート・日記・実験などの手法が用いられていますが、自己報告に基づく測定が中心であり、結果の解釈には一定の限界があります。

投稿者によるコメント・補足(1件)
コメント 1

研究自体の紹介はこちら😊
最も幸せな人は、楽しい活動に没頭し、楽しくない活動も自分なりに楽しむ
https://wellbeing-archive.pages.dev/posts/2024-09-04-1725487503/

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