2024.09.02

はぴテク相談室:誠実さと大胆な幸せ(外向性+情緒安定性)の掛け合わせで、パフォーマンスは跳ね上が

相談者

最近、仕事でなかなか成果が出なくて悩んでいます。自分ではすごく真面目にやっているつもりなんですけど、むしろそれが空回りしているような気がして…。真面目であることって、仕事の成果につながらないんでしょうか?

はぴテクさん
はぴテクさん

それは辛いですね。でも実はその「真面目さが空回りする」という感覚、最新の研究でもちゃんと注目されているんですよ。ドイツのアパレル店員251人を1年間追いかけた研究なんですが、「誠実さ(真面目さ・責任感)」には2つの顔があることがわかったんです。

相談者

2つの顔、ですか?どういうことですか?

はぴテクさん
はぴテクさん

はい。真面目さや責任感がうまく機能しているときは、タスクをきちんとやり遂げたり、時間管理が上手くなったりして、高いパフォーマンスにつながります。でも一方で、完璧主義や「失敗したらどうしよう」という過度な心配として出てきてしまうと、ストレスや不安が高まって、むしろパフォーマンスが下がってしまうことも示されているんです。

相談者

あ、それすごく自分に当てはまる気がします…。ちゃんとやらなきゃって思うほど、焦って動けなくなることがあって。じゃあ、真面目さって持たないほうがいいんですか?

はぴテクさん
はぴテクさん

いえいえ、そうじゃないんです!真面目さそのものは大切なんですが、それがうまく機能するかどうかを分ける「もう一つの要素」があることが、この研究のポイントなんです。それが「Fearless Happiness(大胆な幸せ・恐れのない幸福感)」と呼ばれるものです。

相談者

大胆な幸せ…?なんだか面白い言葉ですね。どういうものですか?

はぴテクさん
はぴテクさん

「外向性」と「情緒安定性」を組み合わせた性格の特徴のことです。外向性というのは、エネルギッシュで人と積極的に関われるような性質で、情緒安定性はメンタルが安定していて感情に振り回されにくい性質のことです。この二つが組み合わさると、「恐れず、前向きに、落ち着いて動ける人」になるイメージですね。

相談者

なるほど。で、それが真面目さとどう関係するんですか?

はぴテクさん
はぴテクさん

この研究では、誠実さ(真面目さ)が高い人の中でも、「大胆な幸せ」の特性も高い人だけが、飛び抜けた販売実績を上げていたんです。具体的には、平均的な販売員より年間で2万5000ユーロ以上、日本円にすると300〜500万円以上も売上が高かったという結果が出ています。真面目さだけでは高パフォーマンスかどうかは判断できなかった、というのが重要なポイントです。

相談者

えーすごい差ですね!つまり、真面目さ+大胆な幸せがセットになって初めて本領発揮できる、ということですか?

はぴテクさん
はぴテクさん

そういう結果が示されていますね。真面目さが「責任感・やり抜く力」として機能するためには、「安定したメンタルと前向きなエネルギー」が支えになっている、というイメージです。不安が強い状態だと、真面目さが「心配・完璧主義」の方向に向かいやすくなってしまうんでしょうね。

相談者

なんか、自分が今まさにその「心配・完璧主義」側に傾いている気がします。どうすればいいんでしょう…。

はぴテクさん
はぴテクさん

まず、自分の状態に気づけていること自体、すごく大事な一歩ですよ。研究が教えてくれるのは、「誠実さ」も「大胆な幸せ(外向性+情緒安定性)」も、どちらも幸せと関係している特性だということです。なので、仕事の成果だけを目的にするより、日々の中でエネルギーを補充したり、安心できる場面を増やしたりすることが、結果的に「大胆な幸せ」の状態に近づく一つのヒントになるかもしれません。

相談者

焦って成果を出そうとするより、自分の状態を整えることを大切にする、ということですね。なんか少し気が楽になりました。ありがとうございます!

はぴテクさん
はぴテクさん

そうですね!真面目さはあなたの強みですから、それを活かすための土台として「心の安定と前向きなエネルギー」を大事にしてみてください。この研究はドイツのアパレル販売員という特定の職種・文化での結果なので、すべての仕事に同じように当てはまるとは限りませんが、「真面目さ×心の余裕」の組み合わせという考え方は、日常にも応用できるヒントを与えてくれると思いますよ😊

■ 今日のまとめ

  • 誠実さ(真面目さ・責任感)には2つの顔があり、うまく機能すれば高パフォーマンスにつながる一方、完璧主義や過度な心配として出ると、ストレスや不安によりパフォーマンスが下がることが示されています。
  • 「大胆な幸せ(Fearless Happiness)」=外向性と情緒安定性の組み合わせが、誠実さを高パフォーマンスへとつなぐ鍵であることが、ドイツのアパレル販売員を対象とした1年間の研究で示されました。
  • 真面目さを活かすためには、安定したメンタルと前向きなエネルギーという「心の土台」が重要であることが示唆されており、成果だけを追うより自分の状態を整えることが大切と言えそうです。

■ 出典・注意事項

  • 出典:Fearless happiness in apparel store sales performance and the two faces of conscientiousness / Personality and Individual Differences, 2024年8月 / https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0191886924003246

  • 注意事項①:本研究はドイツの大手アパレルチェーン174店舗・251名の販売員を対象にした特定の職種・文化圏でのデータです。他の職種や文化への一般化には限界があります。

  • 注意事項②:本研究は「誠実さ×大胆な幸せ」と販売実績の間の関連を示したものであり、因果関係(どちらが原因でどちらが結果か)を証明したものではありません。

  • 注意事項③:「大胆な幸せ(Fearless Happiness)」は外向性と情緒安定性の複合指標として操作的に定義されたものであり、日常的な「幸せ」の感覚と完全に一致するわけではありません。

投稿者によるコメント・補足(1件)
コメント 1

研究自体の紹介はこちら😊
誠実さと大胆な幸せ(外向性+情緒安定性)の掛け合わせで、パフォーマンスは跳ね上が
https://wellbeing-archive.pages.dev/posts/2024-09-02-1725314405/

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