これまでの道徳教育とウェルビーイング~中学校の指導要領より~
これまでの指導要領を振り返りながら、道徳教育の中で論じられてきた幸せを整理頂いている論文。
道徳的な人は幸せだ、みたいな研究もありますし、
学校教育の中でも道徳を通じて幸せを考えるのもあるな〜と思っていたので、興味深いです。
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ばっくり大きな流れとしては、
①60年前くらい(昭和33年)には幸福という言葉が入っていた。
②25年前くらい(平成元年)から、「幸福」という言葉はなくなり、「公共の福祉」となった。
** 個人のウェルビーイングから、社会のウェルビーイングに転換した。**
③7年前くらい(平成29年)から、「公共の福祉」から「公共の精神」に置き換えられた。
④一方で、近年ウェルビーイングが教育の中でも中核に据えられている。
さぁ、これからどうなる!?
とのこと。
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色々検討されてきた中での流れとは思いますが、
自分自身の幸せを考えた上で、社会の幸せ。につなげていけると良いかな〜と思います。
まぁ指導要領と実際の授業は違うのかなとも思いますが。
(しかし、最近の若い人の中でで、自分の幸せよりも社会の幸せに目が向いている人が増えているような実感がありますが、この道徳の方針に似てますね。やっぱり効いてきてるのかな。)
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また、道徳の授業の実践事例みたいなのを文科省さんが出して下さっていて、
その中だと、↓が、今の道徳の授業で、幸せについて考える時間になってますね。
素敵です❗が、1時間だけなので、も少し増やせると良さそう。
幸せって何だろう?(私たちの道徳)
https://doutoku.mext.go.jp/html/about.html
※中学生の一番下の動画
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道徳教育とウェルビーイング
國學院大學学術情報リポジトリ,2024/5/11
https://k-rain.repo.nii.ac.jp/record/2000357/files/kyoikugakukiyo_058_004.pdf
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■道徳の授業が始まった1958(昭和 33)年の「中学校学習指導要領 道徳編」
2 道徳的な判断力と心情を高め,それを対人関係の中に生かして,豊かな個性と創造 的な生活態度を確立していこう。
(8) 真の幸福は何であるかを考え,絶えずこれを求めていこう。
人はだれしも幸福を願うものであり,それは尊重されなければならない。物質的な豊かさや感覚的な快楽を求めることも,それが人間の幸福を高め,かつ,社会的に承認される形で充足されるかぎりは,意義のあることである。しかし,このような欲求の充足のみで真の幸福が得られるとはいえない。心の底から満足でき,しかも,長続きのする幸福は何かをいつも自分の心に問い,高い精神的価値を求める誠実な生活態度を 築いていこう。
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■昭和44年の改訂
6 勤労の尊さを知るとともに,真の幸福を目ざす充実した生き方を追求しようとする。
(1) 自分のなすべき仕事をやりとげて,働くことの喜びを知るとともに,職業についての正しい理解の基礎を固めること。
(2) 目先の欲求やその場かぎりの快楽だけにとらわれず,心から満足できる生きがいを求める生活態度を確立すること。
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■昭和52年の改訂
6 勤労の尊さを知るとともに,真の幸福を目指す充実した生き方を追求する。
(自分のなすべきことをやり遂げて、働くことの喜びを知り、職業についての正しい 理解の基礎をつくるとともに、余暇の有効な活用を図り、目先の欲求のみにとらわれず、 心から満足できる生きがいを求めるように努める。)
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■平成元年改訂
4 主として集団や社会とのかかわりに関すること。
(4) 勤労の尊さを理解するとともに、社会への奉仕の気持ちを深め、進んで公共の 福祉と社会の発展のために尽くすように努める。
>「幸福」は「公共の福祉」に変わったのである。現代のウェルビーイングに当てはめて考 えれば、「個人のウェルビーイング」から「社会のウェルビーイング」へ転換したと言って も言い過ぎにはあたらないように考える。
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■平成29年改訂
C 主として集団や社会との関わりに関すること。
12 社会参画、公共の精神
社会参画の意識と社会連帯の自覚を高め,公共の精神をもってよりよい社会の実現に努めること。
13 勤労
勤労の尊さや意義を理解し,将来の生き方について考えを深め,勤労を通じて社会に貢献すること。
>ますます、「幸福」は個人と社会の対応的関係の側面から離れたことは否定できないこと のように思われる。「公共の福祉」も消え、代わりに「公共の精神」に置き換えられるこ ととなった。