はぴテク相談室:子供のウェルビーイングを高めるクラス会議
最近、子どものクラスの雰囲気がなんとなくギスギスしているみたいで…。先生に任せるしかないのかな、と思いつつ、何か学校でできることってあるんでしょうか?
それは気になりますね。実は2024年に発表された日本の教育実践研究で、「クラス会議」という活動が子どものウェルビーイング、つまり幸福感や居心地の良さを高めるかもしれないという事例が紹介されているんです。
クラス会議?なんですかそれ?
簡単に言うと、子どもたちが輪になって座り、クラスのことを自分たちで話し合う時間のことです。先生が一方的に教えるのではなく、子どもたち自身が「うれしかったこと」「困っていること」「みんなで考えたいこと」を対等に話し合います。
なるほど。でも、子どもたちだけでちゃんと話し合いなんてできるんですか?
もちろん最初は先生がサポートします。この研究では、小学校の先生が実際にクラス会議を継続的に取り入れた実践を記録しています。最初はうまくいかないこともあったようですが、繰り返すうちに子どもたちが少しずつ自分の気持ちを言葉にできるようになっていったと報告されています。
クラスの雰囲気って、具体的にどう変わったんでしょう?
この研究では、クラス会議を通じて「つながり」が生まれたことが注目されています。お互いの気持ちや考えを知ることで、「あの子はそう思ってたんだ」という理解が深まり、孤立感が減ったという子どもたちの様子が紹介されています。ただし、これはあくまで一つのクラスの事例なので、すべてのクラスで同じ効果が出るとは言い切れません。
なるほど、一つの事例なんですね。でも、うちの子のクラスでもやってもらえたらいいなあ。先生にお願いできるものなんでしょうか?
親御さんから直接「やってください」と言うのは難しいかもしれませんが、こういった実践が存在することを知っておくだけでも、学校との対話のヒントになるかもしれません。この研究では、先生自身がウェルビーイングの視点を持って取り組むことが大切だとも述べられています。
先生のウェルビーイング、という視点も出てくるんですね。
そうなんです。子どもたちの居心地の良さを支えるには、先生自身もクラスの一員として安心して関われることが重要だと研究では示されています。先生が「みんなで話し合う場」を安全に運営できる土台があってこそ、子どもたちもオープンに話せるわけです。
なんか、子どもを変えようとするんじゃなくて、場をつくることが大事なんですね。
まさにそこがポイントだと思います!この研究が伝えているのは、「問題のある子を直す」のではなく、「みんながつながれる場をつくる」という発想の転換です。クラス会議はその具体的な手段のひとつとして紹介されています。
ちょっと視点が変わりました。子どものクラスのことを見守りながら、こういう実践があることを頭に置いておきます。ありがとうございました!
ぜひ!クラスの「つながり」は、毎日の小さな積み重ねでつくられていくものですよね。今日お話しした内容が少しでもお役に立てたなら嬉しいです😊
■ 今日のまとめ
- クラス会議とは、子どもたちが輪になって自分たちのことを対等に話し合う活動で、「つながり」を育む場として注目されている。
- この実践では、子どもたちが互いの気持ちを知ることで孤立感が和らぎ、クラスのウェルビーイングが高まった様子が報告されている。
- 「問題のある子を変える」のではなく、「安心して話せる場をつくる」という発想の転換が、クラスの雰囲気づくりの鍵とされている。
■ 出典・注意事項
- 【出典】加藤諒大「子どもたちのウェルビーイングを高める手立ての研究―クラス会議でつながる活動を通して」教育実践研究, 第34巻, 2024年 (上越教育大学リポジトリ公開)
- 【注意事項①】本研究は特定の1クラスにおける実践事例の記録・分析であり、効果を統計的に検証した実験研究ではありません。結果をすべてのクラスに一般化することには限界があります。
- 【注意事項②】実践の効果と会議の実施との間に相関がみられたとしても、クラス会議だけが原因で変化が生じたと断定することはできません。担任の関わり方や学校環境など他の要因も影響している可能性があります。
研究自体の紹介はこちら😊
子供のウェルビーイングを高めるクラス会議
https://wellbeing-archive.pages.dev/posts/2024-04-01-1712010606/