職場での対話
職場での対話って、ホント大事。
でも、中々出来てない会社さんが多いとのこと。
✓ 対話経験の事前-事後のスコアを比較すると、主観的幸福感・パフォーマンスに平均5%-13%の上昇が見られた。
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職場での対話に関する定量調査
パーソル総合研究所,2024/3/29
https://rc.persol-group.co.jp/thinktank/data/dialogue-culture.html
本報告書の目次
P4 調査概要とサマリ・提言
P15 【I】 職場内コミュニケーションの実態
P27 【II】 対話のもたらす影響 ①個人編
P32 【II】 対話のもたらす影響 ②組織編
P36 【III】 本音を話せない要因
P48 【IV】 本音で話せる要因
P52 【補論】 蓄積型対話の分析
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【I】 職場内コミュニケーションの実態
■ 職場での会話実態
✓ 職場での会話機会のうち、本音で話せている割合を算出すると、上司との面談で51.2%、チーム内の会議で52.1%が、2割未満と回答。過半数以上の従業員が、上司面談・会議において本音・本心をほとんど話していない。その他の会話機会では、「部単位」のやや大きめの会議で最も本音で話していない。
✓ 本音で話せる相手は、職場内に「1人もいない」が50.8%と圧倒的に高くなった。同年代の同僚が25.6%、性別・年齢は「同年代の同性」が43.6%。
✓ 本音を話せたと感じる会話は、「職場や会社に対する疑問、不満」が最も多く、25.2%。年代別に見ると、高齢層は「現在の仕事・職場」についての内容が高く、若年はキャリア関連の内容で本音で話せたと感じている。
■ 職場内の会話に関する認識ギャップ
✓ 職場内の職位によって、職場の会話状況への認識ギャップが極めて大きい。一般社員・従業員はあまり本音を出せていないと感じ
ているが、事業部長層や役員などの上位役職者は、職場メンバーも自分自身も本音で話せていると感じている傾向が強い。
✓ また、一般層の本音のコミュニケーションとして「上司・経営に対する「愚痴」が、極めて多い。
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【II】 対話のもたらす影響 ①個人編
■ 個人への影響
✓ 社内の本音コミュニケーションの度合いが高い層が、はたらく幸せ実感、ワーク・エンゲイジメント、ジョブ・クラフティング、個人パフォーマンスが高い傾向。
✓ 本音コミュニケーションの割合は、「他者の本音への関心」、「自己の本音への関心」の両者と正の相関関係にある。その両者がともに高いほうが本音コミュニケーションの割合が最も高い(交互作用あり)。
■ 組織への影響
✓ 本音で話せるコミュニケーション度が高いほど、メンバーの知識・関心に対するメタ知識(トランザクティブ・メモリー)が高く、アンラーニング(それまでの知識を捨て、やり方や考え方を変えること)がより多く起こっている様子が見られた。
✓ また、アンラーニングを下げる変化抑制意識(職場で変化を起こすことの負荷)を低下させている傾向が見られた。
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【III】 本音を話せない要因
■ 組織レベルの要因
✓ 従業員は、職場で本音を話すことについて、主に6つのリスクを感じている。
6つのリスク: 「裏切り者リスク」「拡散リスク」「低評価リスク」「身分不相応リスク」「無関心リスク」「関係悪化リスク」
✓性年代別では、女性の30₋40代は全体的にリスク意識が強い。
特に女性は「身分不相応」リスクの意識が強く、男性30₋40代は「裏切り者」リスクを強く感じている傾向が見られた。
✓ 「キャリアの主体性の欠如」、「時間の裁量権の欠如」、「業務の自律性の欠如」の傾向が強い組織は、本音を言う事へのリスク意識が全体的に高い傾向にある。
■ 個人レベルの要因
✓ 最も本音を話しにくい相手の特徴として、「自分への無関心」が最も高い。次に「意図しない相手に話が伝わってしまいそうだ」といった「漏洩不安」が高い傾向。
✓ 本音で話しにくい人別に見ると、すべての特徴で「上司」が最も高くなっていた。「漏洩不安」は同僚、仕事関係の知人でも高く、「詐欺的態度」はカウンセラーでもやや高い。
✓ 本音で話せる人の特徴は、話を親身に聞いてくれるといった「傾聴的態度」が高い。
一方で、「話す頻度が多い」といった環境的な要因は低い傾向にある。
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【補論・参考】 複数回にわたる蓄積型の対話の効果
複数回の対話を終えた後 (最大12回) 、88.5%が思考の変化を実感し、行動の変化は77.9%があったと回答。
✓ 対話経験の事前-事後のスコアを比較すると、主観的幸福感・パフォーマンスに平均5%-13%の上昇が見られた。
✓ 相談者の自己開示の度合いを見ると、複数回の対話セッションの中で、後半にかけて高まっている様子が見られた。
✓ 相談内容のテキスト分析を行うと、自己開示度が高い層は、「人」「メンバー」「話」「聞く」「聴く」など、
自分が話す相手との会話に直接言及する対話が多く、対話そのものへの関心が高まっている様子がうかがえる。