静岡県南伊豆の住人さんを7年間追跡調査した所、
「不幸である」と報告した参加者は、「幸福である」と報告した参加者に比べて、全死因死亡※3のリスクが約2.7倍高いことが示されました(オッズ比※5:2.69、95%信頼区間:1.63-4.44)。
とのこと😊
幸せな人と、まぁ幸せな人はあまり差がなく、不幸せであるという方の全死因死亡率が高い。というのも興味深いですね。
海外の研究ではわりとありましたが、日本での研究としては、初じゃないでしょうか😍
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※3 全死因死亡率:
特定の原因に限定せず、ある期間内に集団全体で死亡する割合を示す指標です。疫学や公衆衛生学の研究分野で、健康状態や介入の効果を評価するために広く用いられています。
※5 オッズ比:
ある事象の起こりやすさを2つの群で比較する統計指標です。具体的には、それぞれの群で事象が「起こるオッズ」(起こる確率と起こらない確率の比)を算出し、それらのオッズが何倍違うかを示します。
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高い幸福感が全死因死亡リスクの低下に関連
早稲田大学
日本の研究.com,2026/1/28
https://research-er.jp/articles/view/152435
発表のポイント
前向きコホート研究デザインを用いて、ウェルビーイングの一側面である幸福感と日本の成人の全死因死亡リスクの関連を検討。
年齢、性別、社会経済的要因(教育歴、婚姻状況、経済状況)、および健康状態(BMI、身体機能)を統計学的に調整後も、幸福感が全死因死亡率と独立した関連を示すことを確認。
欧米諸国とは文化や環境が大きく異なる日本の成人において、高い幸福感と低い全死因死亡率の関連が明らかに。
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青森県立保健大学健康科学部の安永 明智(やすなが あきとも)教授と早稲田大学スポーツ科学学術院の岡 浩一朗(おか こういちろう)教授らの研究グループは、日本の成人を対象にした前向きコホート研究※1において、ウェルビーイングの一側面である幸福感※2が高いことは全死因死亡率※3の低下と関連することを明らかにしました。この関連は、年齢、性別、社会経済的要因(教育歴、婚姻状況、経済状況)、および健康状態(BMI、身体機能)を統計学的に調整した後も独立して認められました。
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※論文
Association of State Happiness With Mortality: Evidence From a Prospective Cohort Study in Japan
Health Psychology,2026/1/19
**Yasunaga, A., Shibata, A., Hosokawa, Y., Koohsari, M. J., Miyawaki, R., Araki, K., Ishii, K., & Oka, K. **
https://psycnet.apa.org/fulltext/2027-16336-001.html
目的:本研究の目的は、日本人成人において、健康状態および社会人口学的要因を調整した後も幸福と全死亡率の関連が持続するかどうかを検証することであった。本研究は、日本人集団における幸福と死亡率の関係についての理解のギャップに取り組んだ。方法: 2016年10月から2023年10月までの全死亡率を追跡する前向き研究に、南伊豆町の成人3,187名を対象とした。幸福は、状態の感情的幸福感に関する単一項目の自己報告尺度。社会人口学的要因(年齢、性別、婚姻状況、教育、経済状況)および健康状態( BMIおよび身体機能)は共変量とみなした。これらの要因を調整した幸福と死亡率の関連を検証するために、2値ロジスティック回帰モデルを使用した。結果:追跡調査中に、277名の参加者が死亡した。年齢と性別を調整後、不幸であると回答した人の全死亡リスクは、幸せであると回答した人と比較して高く(オッズ比2.69、95%信頼区間1.63~4.44)、年齢、性別、すべての社会経済的要因、および健康状態を調整後も、不幸であると回答した人の全死亡リスクは有意に高かった(オッズ比1.85、95%信頼区間1.09~3.16)。1年以内の死亡を除外した感度分析では、一貫した結果が示された。結論:社会人口学的要因および健康状態要因を調整後も、幸福は死亡リスクの低下と独立して関連している。これらの知見は、日本人集団におけるポジティブなウェルビーイングを促進することの重要性を強調している。
「幸福感」は長寿の秘訣?日本の研究が示す幸福と死亡リスクの関係 日本の成人3,187人を対象とした7年間の追跡調査で、自己申告による幸福感と死亡リスクとの関連を分析。 幸福感が低い人は、社会経済的状況や健康状態を考慮しても死亡リスクが高いことがされた。 研究の概要 3,187人の 日本人成人 (対象者) 静岡県南伊豆町の住民を対象としました。 7年間(追跡期間) 2016年10月から2023年10月まで 追跡調査を実施しました。 「まあまあ」 「幸」 「不幸」 評価項目:「現在の幸福度」と 全死亡リスク 幸福感を「幸せ」「まあまあ」「不幸」の 3つのカテゴリーで評価しました。 主な発見:幸福感と死亡リスクの関連 「不幸」と感じる人は死亡リスクが1.85倍高い 年齢、性別、社会経済的状況、健康状態を調整した後の結果です。 年齢・性別のみ調整 2.69倍 +社会経済的状況を調整 2.25倍 +健康状態を調整 1.85倍 幸福感は健康の独立し、指標である 幸福感を高め健康的な行動をし、寿命を延ばす 可能性を示唆しています。 オッズ比 3 2.69 (1.63-4.44) 2.25 (1.34-3.78) 2 1.85 (1.09-3.16) 1.14 (0.83-1.56) 1.00 (ref) 1.08 (0.78-1.49) 1.00 (ref) 1.00 (0.72-1.38) 1.00 1 0 モデル1 モデル2 モデル3 幸福である ある程度幸福である 不幸である モデル1:年齢および性別で調整 モデル2:主観的健康状況、教育度、喫煙状況を追加 モデル3:年齢、性別、教育度、喫煙状況、主観的健康状況、BMI、身体機能を調整 図 日本の成人における幸福感と全死因死亡率の関連 日本における「幸福感」と「死亡リスク」の関連性 南伊豆町コホート研究(2016-2023) からのエビデンス 安永 朋智、柴田愛、ほか(Health Psychology, 2026) Society for HEALTH PSYCHOLOGY Does happiness predict longevity in Japan? Noteboom Ltd. 「幸福な人は長生きする」―この定説は、日本でも通用するのか? 欧米での定説 多くの先行研究(メタアナリシス)において、 主観的ウェルビーイング(幸福感)が高いほど 死亡リスクが低下することが示されている。 残された疑問 これまでのデータの多くは欧米諸国のものであり、 文化的背景の異なるアジア、特に日本における長 期的な関連性は十分に解明されていなかった。 幸福の文化的定義: 欧米の「興奮」と、日本の「調和」 欧米の幸福 東アジアの幸福 達成(Achievement)、興奮 平穏(Tranquility)、社会的調和(Social (Excitement)、個人のポジティブ感情。 Harmony)、義務(Obligation)。 個人の達成や、興奮を伴うポジティブな感情 平穏、社会的調和、そして義務の履行が重視さ が重視される。 れる。 本研究の意義:感情の表現や追求の仕方が異なる日本文化において、幸福感(State Happiness)が健 康寿命にどう影響するかを検証する必要があった。 調査の舞台:静岡県南伊豆町での7年間の追跡 Study Cohort ● 対象者(N):3,187名の成人 ベースライン調査:2016年10月 ● 期間:7年間 2016年10月~2023年10月 ● アウトカム:全死亡 All-cause mortality 2016 7 Years 2023 (Baseline) (Follow-up End) Minami-Izu 幸福感の測定:「現在、あなたはどの程度幸せですか?」 自己報告による単一項目で「状態的幸福感(State Happiness)」を測定。 まあ幸せ (Somewhat happy) 60.8% (n = 1,937) 幸せ (Happy) 31.5% (n = 1,003) 幸せではない (Unhappy) 7.7% (n = 247) 分析の焦点:「あまり幸せではない」「幸せではない」を統合 懐疑的な視点:「不幸せだから死ぬ」のか、「資困や病気だから不幸せ」なのか? 交絡因子 (Confounders) 幸福感 (Happiness) 死亡リスク (Mortality Risk) 基本属性 (年齢、性別) 社会経済的地位 (教育、配偶者、 経済状態) 健康状態 (BMI、身体機能) 幸福度と死亡率の単純な比較だけでは不十分である。以下の要因が「交絡因子」として関与している可能性があるため、統計的に調整を行う必要がある。 追跡結果:7年間で確認された277人の死亡 幸せ 74人 Base: 1,003人 まあ幸せ 168人 Base: 1,937人 幸せではない 35人 Base: 247人 単純集計の段階で、幸福度が低いグループの死亡イベント発生率が高い傾向向かが見られた。しかし、これは年齢や病気のせいではないだろうか? 検証1&2:年齢・性別・経済状況を考慮しても、リスクは消えない 2.69倍 2.25倍 1.0(基準) 幸せ (基準) Model 1: 年齢・性別調整済み Model 2: +社会経済的因子 (教育・配偶者・経済) 社会経済的な「豊かさ」や 「孤独」の影響を取り除いても、幸福感の欠乏は強い死亡 リスク予測因子であった。 NoteBook LM 検証3:身体的な「健康状態」の影響を排除できるか? 最大の懸念:「健康状態が悪いから不幸せであり、その結果として死ぬ」という可能性。 死亡リスクの調整(オッズ比) 2.69 → 2.25 → 1.85 ↓ ↓ +健康状態 (BMI、身体機能)を調整 1.0 (基準) Model 1:年齢・性別調整済み Model 2:+社会経済的因子 調整後オッズ比:1.85倍(有意) (教育・配偶者・経済) 結果:身体的な健康度を考慮しても、幸福でないグループの死亡リスクは依然として有意に高い。 堅牢性の確認(感度分析):逆因果の可能性を潰す 最初の1年以内に死亡した62名を除外 オッズ比 1.84倍 (95% CI: 1.06-3.21) もし「死期が近いから不幸」だったのなら、直近の死亡者を除けば関連性は消えるはずである。しかし、結果は一貫しており、逆因果(Reverse Causality)の可能性は低いことが示唆された。 メカニズムの考察:なぜ「幸福」が身体を守るのか? Broaden-and-Build Theory 拡張—形成理論 Build (形成) Broaden (拡張) ポジティブ 感情 (Happiness) 思考・行動の レパートリー拡大 知的資源 (Intellectual Resources) 社会的資源 (Social Resources) 長寿・健康 (Longevity) 身体的レジリエンス (Physical Resilience) 生物学的経路 ストレス ホルモン (コルチゾール) の抑制、炎症マーカー (IL-6)などの低下
本研究のウェルビーイング小話はこちら😊
はぴテク相談室:幸せな人は、不幸せな人に比べて、約2.7倍死なない@日本
https://wellbeing-archive.pages.dev/posts/2026-01-28-1769641203/