食行動と主観的幸福感のグラフィカルモデリング
味の素 食品研究所sakai先生らの最新研究😊
弘前市いわき地区にて、いわき健康増進プロジェクトとして、
500人くらいの方に色々アンケートをとって分析頂いています😍
(味の素なので、食関連の項目が多いです)
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この研究は、
色々測っている中で、どれが幸せにつながってるの?
を調べた研究。
グラフィカルモデリングという関係性(偏相関)のある項目をつなげたチャートを作成頂いています。
これが、面白くて、眺めているだけでも、あっという間に時間が過ぎてしまう😂
しかも、全体、年代別、性別などなど、それぞれで調査頂いています。
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全体の結果としては、
20の項目の内、幸福感に直接的に効いてきたのが、
CES-D(うつ症状、負の相関)、-0.33
食事の味を楽しむこと、0.24
家計の安定性、0.24
健康への配慮、0.21
でした😊
意外に交流人数は効いてこないんだなぁ。でも交流回数ではなく人数で聞いたからかな。
食事の味を楽しむことが、家計の安定性と同じくらい、というのはビックリ。マインドフルイーティング!
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他に面白いのは、↓
・高齢者は、出来合いの食品を食べる頻度が、幸せと負の相関。調理が大事そうです。
・女性は、食事の味を楽しむ事、健康への配慮が幸せと相関したが、男性は直接的には影響無かった。
・大学卒以上の人では、食事を楽しむ事、料理に対する自信が、幸せと負の相関。。
だけど、他の行動(社会的交流、子供の教育、専門的な仕事)などが幸せと相関。
・パートナーなしだと、健康への配慮が幸せに効いてくるが、パートナーありだと直接的には効いてこない。
・一次産業(農業・林業・漁業)従事者では、CES-D(うつ尺度)が幸せと直接相関しない。
食事の味を楽しむ事と友人との交流人数が直接的に関係していた。
辛くても、仲間と飲んで、美味しいもの食べたら、幸せ!ということでしょうか。
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【登場人物】
以下の20項目にて、グラフィカルモデリングを作成。
■主観的幸福感
Averaged SHS (図の中心にある赤い円) - 主観的幸福感尺度の平均スコア
■精神的・身体的健康
CES-D - うつ症状を測定する尺度
Locomo25 - ロコモティブシンドローム(運動器症候群)の程度を測定する尺度
Vitality - SF36からの活力スコア(健康関連QOL尺度の活力次元)
Exercise habits - 運動習慣
■社会状況
Household financial stability - 家計の安定性
Number of family members in communication with - 家族との交流人数
Number of friends in communication with - 友人との交流人数
■食行動
Cooking frequency - 料理頻度
Culinary confidence - 料理に対する自信
Dietary improvement - 食生活改善
Enjoy eating - 食事を楽しむこと
Enjoying the taste of foods - 食事の味を楽しむこと
Frequency of eating out - 外食頻度
Frequency of eating prepared foods - 出来合いの食品を食べる頻度
Health considerations - 健康への配慮
■栄養摂取
PRT/EN - タンパク質摂取量(エネルギー調整済み)
FAT/EN - 脂質摂取量(エネルギー調整済み)
CHO/EN - 炭水化物摂取量(エネルギー調整済み)
VEG/EN - 野菜摂取量(エネルギー調整済み)
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いわき横断研究における日本人成人の主観的幸福感と様々な要因のグラフィカルモデル分析
Graphical model analysis of subjective well-being and various factors in Japanese adults from the Iwaki cross-sectional study
Scientific report,2025/4/25
https://www.nature.com/articles/s41598-025-98064-2
主観的幸福感(SWB)と他の要因との関係は複雑である。しかしながら、SWBと他の要因との領域をまたいだ複雑な関係性を報告した研究はほとんどない。本研究では、グラフィカルモデリングといわき健康増進プロジェクト(IHPP)のデータを用いて、20~85歳の日本人成人における主観的幸福感と様々な要因との1対多の関係性を探求し、明らかにすることを目的とした。2021年度IHPP参加者519名のデータを用いて、栄養摂取量、食行動、心身の健康、社会状況、SWBなどの要因を含む無向グラフを作成した。グラフからは、「CES-D」、「食べ物の味を楽しむこと」、「健康への配慮」、「家計の安定性」といった4つの変数がSWBと直接関連していることが示された。さらに、参加者を性別、年齢、就労状況、学歴、婚姻状況に基づいてサブグループに分け、これらの属性に基づくSWBの構造の違いを評価するモデリングを行った。それぞれのグラフは、SWBに直接関連する変数がサブグループごとに異なっていることを示しています。つまり、SWBのメカニズムは人々の背景によって異なるということです。これらの知見は、日本人のSWBを改善するための政策提言に役立つと考えています。