はぴテク相談室:環境に配慮した行動を取ると、幸せになる
最近、地球温暖化とか気候変動のニュースを見るたびに、なんか暗い気持ちになっちゃって…。でも何かしたいなとは思うんですけど、結局何もできていない自分がいて、ちょっとモヤモヤしているんです。
そのモヤモヤ、すごくよくわかります。気候変動のニュースって、見るたびに不安になりますよね。実は2025年に発表された研究で、そのモヤモヤを解消するヒントになりそうな発見があるんです。環境に配慮した行動をとることが、地球だけでなく自分自身の幸せにも関係しているという内容なんですよ。
えっ、環境のための行動が自分の幸せにもつながるんですか?それはどういうことなんでしょう?
この研究では、省エネ(暖房や照明を減らすなど)、歩くや公共交通機関を使うこと、そして食事に気をつけること(肉を減らすなど)といった環境配慮行動と、ポジティブな気持ちの高さ・ネガティブな気持ちの低さとの間に関連があることがわかりました。つまり、こういった行動をしている人ほど、気分がいい傾向があったんです。
でも、環境問題って考えれば考えるほど不安になりません?不安が増えるのに、なんで幸せになるんですか?
鋭い疑問ですね!実は研究では、この関係は「環境への不安」を経由していることがわかっています。つまり、環境配慮行動をとる→環境への不安が和らぐ→ポジティブな気持ちが上がる・ネガティブな気持ちが下がる、という流れが見られたんです。行動することで「何もできていない」という無力感が減るからではないか、と研究者も考察しています。
なるほど!じゃあ、不安を感じること自体は悪いことじゃないんですね。
そうなんです!この研究では、気候変動への不安を感じている人ほど、環境配慮行動をとる傾向があるという結果も出ています。不安が行動のきっかけになっているんですね。不安のポジティブな面とも言えます。だから、ニュースを見て暗い気持ちになるのは、行動への第一歩にもなりえるんですよ。
それは少し気持ちが楽になります。でも、私みたいに「環境のこととか、そんなに深く考えたことなかったな」という人でも行動できるでしょうか?
もちろんです!研究によると、自然や環境との「つながり感覚」が強い人や、気候変動をよく知っている人ほど環境配慮行動をとりやすい傾向がありましたが、最初からそれが高くないといけないわけではありません。むしろ、「自分の幸せのために歩いてみよう」「食事を少し変えてみよう」という動機からスタートするのも全然OKだと思いますよ。
自分のための行動が、結果的に地球にも良い、ということですね。それなら続けられそうな気がします。具体的にはどんな小さなことから始めればいいでしょう?
研究で取り上げられていた行動は、大きく3つのカテゴリーです。①エネルギー系:暖房や照明をちょっと控える、②移動系:一駅歩いてみる、公共交通機関を使う、③食事系:週に一度お肉を減らしてみる、といったことです。どれか一つ、今の自分の生活に無理なく取り入れられそうなものから試してみるのがいいと思います。
週一で肉を減らすくらいなら、今夜からでもできそうです!でも、これって本当に気分が良くなるんでしょうか。半信半疑で…。
半信半疑なのは正直なところで良いと思います。この研究はあくまで「関連がある」というデータで、行動したら必ず幸せになる、と証明されたわけではありません。ただ、「地球にも良くて、自分の気分とも関連している行動」を試してみること自体、損はなさそうですよね。まずは実験感覚で、気軽にやってみてください。
そう言ってもらえると、プレッシャーなく始められそうです。地球のためだけじゃなく、自分の気分のために動いていいんだ、って思えてきました。ありがとうございます!
その気づきがとても大事だと思います!利他(地球のため)から入っても、利己(自分の気分のため)から入っても、どちらも素敵な動機です。小さな行動の積み重ねが、自分自身の気持ちにも影響しているかもしれないと思いながら、ぜひ楽しんで試してみてくださいね。
■ 今日のまとめ
- 環境に配慮した行動(省エネ・歩く・食事の見直しなど)をしている人は、ポジティブな気持ちが高く、ネガティブな気持ちが低い傾向があることが研究で示されています。
- 気候変動への不安は、環境配慮行動のきっかけになりうるポジティブな側面があり、行動することで不安が和らぐという流れが観察されています。
- 「地球のため」でも「自分の気分のため」でも、どちらの動機から環境配慮行動を始めても構いません。小さな一歩から気軽に試してみましょう。
■ 出典・注意事項
- 出典:Pinho, M. (2025). Does behaving green influence how we feel? pro-environmental behaviour and subjective well-being. BMC Psychology. https://bmcpsychology.biomedcentral.com/articles/10.1186/s40359-025-03442-0
- 注意事項①:本研究は相関研究であり、「環境配慮行動をとれば幸福度が上がる」という因果関係を証明したものではありません。あくまで「関連がある」という結果です。
- 注意事項②:本研究は特定の国・集団を対象としたサンプルに基づいており、すべての文化・地域の人に同様の結果が当てはまるとは限りません。
- 注意事項③:幸福感の測定はポジティブ感情・ネガティブ感情・人生満足度で行われていますが、人生満足度への関連は省エネ活動のみで確認されており、すべての行動・幸福指標で同じ結果が出たわけではありません。
研究自体の紹介はこちら😊
環境に配慮した行動を取ると、幸せになる
https://wellbeing-archive.pages.dev/posts/2025-11-04-1762280314/