小さい頃の体験を意味づけられる人は、今の幸福度が高い
幼少期の多様な経験、中高生での厳しい経験は重要
東京大学の広瀬 由美子先生による最新研究。
幼少期からさかのぼって、小中高とどのような成長体験をしている人が、今、心理的なウェルビーイングが高いか。
ー
結果としては、
幼少期(小学3年生まで)での成長体験が超重要。
幼少期に好きなこと・得意なことを発見した経験が、自分らしさの感覚として現在まで影響。
ネガティブな経験も重要で、特に中高生の厳しい部活動を自己成長と捉えている人は、
ウェルビーイングが高い傾向にあった。
とのこと😊
ー
実際の成長経験も大事ですが、
過去の体験を現在の視点から学びや意味につなげて言語化出来る。
という点もwell-beingにつながっていそうですね😍
ー
個人的には、
幼少期に好きなこと・得意なことを発見した記憶はないなぁ。
厳しい部活動は大学まで行って、自己成長と捉えています😊
でも、子育てなんかではちょっと意識しておくと良さそうな話ですね。実際の多様な体験と、体験から何を学んだかの言語化をサポートする。
ー
●詳細_何をやったか
20-50代の65名に対して、
Ⅰ期:幼少~小学校低学年(3年生)
Ⅱ期:小学校高学年(4~6年生)
Ⅲ期:中学生
Ⅳ期:高校生
Ⅴ期:高校卒業~就業前
就業後
の6つの期について、
印象に残る体験・活動はあったか?
それがその後の成長や交流関係に影響を及ぼしたか?
を聞いた。影響を具体的に説明できた人は、成長経験(表出)有りと判定。
ー
●詳細_結果はどう?
・成長につながった経験があると幸せ
(全5期で成長経験有り:幸福度高_46pt、3-4期:中_39.9pt、2期以下:低_36.8pt)
→幸せな人は、各年代ごとに成長経験を積んできている。
→ただ成長経験があるのではなく、過去の体験を現在の視点で意味づけて言語化できることがWell-Beingにつながっているのかも。
・今20-30代の人は特に影響が大きい。
→1番大事だったのが幼少期の成長経験(小学校3年まで)、次いで高校時代の成長経験。
・幼少期(小学校3年まで)で多かった成長経験
→自然体験や地域交流体験から、好きな事・得意なことを発見。アクティブに動くことで行動的になる。
→ここで地元愛が育まれると、現在の多様な交流につながる
・中高校生期で多かった成長経験
→スポーツ、部活動が中心。中学:上下関係/社会性、高校:努力/人間関係/精神的強さ
→厳しさの克服(心身共に強く、精神的に強く)、人間関係の学び(違う考え、多様性の理解)、現在への接続(人との出会い、考え方の多様化)
・心理的WBが高い人は、社会人になってからも成長経験がある。
→し、幼少期の成長経験と通じる人が多い。
幼少期に主体的に学ぶ経験があると、社会人になってからも主体的に学ぶ経験をする。など。
ー
また、全体的に因果関係ではなく、相関関係です。
ーーー
過去体験の表出と心理的 well-being との関連─ 発達時期に着目して ─
広瀬 由美子先生(東京大学大学院)
キャリアデザイン研究,2025/10
https://www.jstage.jst.go.jp/article/cdij/21/0/21_88/_pdf
本研究の目的は、発達時期別過去体験の表出と心理的 well-being との関連を明らかにすることで、個人の発達に及ぼす要因を検討するものである。
そのため 20 ~ 50 代を対象にどのような体験活動が個人の成長に影響があったのかについてオンライン調査を行った。
本調査では幼少期から就業するまでを 5 期に分け、各発達時期別に過去体験「表出あり・なし群」に分類し、具体的な影響内容を自由記述で尋ねた。
その結果、心理的 well-being が高い人ほど表出数が多く、
幼少期では自然体験や地域交流体験を通して得た「好きなこと」「得意なこと」が自分なりの有能感や本来感(自分らしさの感覚)として表出されていた。
特に若年層ではその傾向が大きかった。
また、心理的 well-being が高く、過去体験の表出数が多い人の特徴として、中学生期・高校生期におけるネガティブな経験に対して自己成長という肯定的意味を見出す傾向が確認できた。