2025.09.20

自分を思いやれるのは、野心的な人?周りに優しい人?

自分への思いやりであるセルフコンパッション。

じゃあどんな人がセルフコンパッションが高いのかな?と調べたドイツの最新研究。

Aタイプ(エージェンシー):自分の目標を達成するのが得意(野心的な人)

Bタイプ(コミュニオン):人との関係を大切にするのが得意(周りに優しい人?)

で大きく分類したら(エージェンシー・コミュニオン尺度)、

きっと人との関係を大切にする心暖かい人が、セルフコンパッションも高いんだろうなぁ。

と思っていたら、逆でした。

Aタイプの自分の目標を達成するのが得意な人の方が、セルフコンパッションが高い。

回帰分析をすると、

目標達成型はセルフコンパッションにつながったが、

つながりを大切にすることはセルフコンパッションに弱い関連から関連なし。

特に目標達成型の特性中でも、アサーティブネス(自分の意見が言える)がセルフコンパッションに効いていた。

意外ですね〜

周りに優しい人の方が、自分にも優しくできるかと一見思いますが、

その逆で自分の目標を追求する人の方が、自分を大切にできる。

アサーティブネスが重要なポイントとなっているように、

自分の気持ちや価値感を把握して、それを表現することができることが、セルフコンパッションにつながる。

確かに、

周りには優しいのに、自分には優しくない人って結構いますね。

(病院や学校の先生に多い感じも。)

他者への思いやりと、自分への思いやりは別の概念。

だからこそ、周りを思いやれる人は、

意識して自分も思いやるのが大事ですね😊

ーーー

自己への思いやり:主体的自尊心に代わる共同体的な選択肢はない

Self-compassion: no communal alternative to agentic self-esteem

Front. Psychol.,2025/9/18

**Nicole Hauke-Forman(フリードリヒ・アレクサンダー大学) ,Marlene Kollmayer **

https://www.frontiersin.org/journals/psychology/articles/10.3389/fpsyg.2025.1645815/full

自己概念と自己に対する肯定的な態度という2つの基本的な次元の関連性に関する研究は、主に自尊心に焦点を当ててきた。自尊心は、交わりではなく行為主体性によって説明されることが示されている。本研究では、肯定的な自己評価ではなく自己への優しさを特徴とする、肯定的な自己態度の代替概念として自己思いやりを考慮した。理論的考察と過去の研究結果に基づき、自己思いやりは交わりと行為主体性によって等しく予測されると予想した。2つの研究は非常に類似した結果を得た。自己思いやりは行為主体性、特に自己主張性の側面と強く関連していた。対照的に、自己思いやりは交わりとは弱い関連しかなかった。自己思いやりの下位構成要素レベルでは、自己思いやりのみが交わり、特に温かさの側面と関連していた。自尊心は行為主体性、特に自己主張性の側面によって最も強く予測され、有能さと温かさはそれよりも弱い予測力を示した。したがって、自己への思いやりは自尊心の代替手段ではあるが、共同体としての自尊心の代替手段ではないようだ。

投稿者によるコメント・補足(1件)
コメント 1

以下の英語の本の出版に合わせた記事みたいですね。
元となる研究が書いていなかったんですが、↓にあるのかな。
ーー
Don't Be Yourself: Why Authenticity Is Overrated (and What to Do Instead)
自分らしくあるな:なぜ「ありのまま」は過大評価されているのか(そして代わりに何をすべきか)
https://amzn.asia/d/bs4dUGu
なぜ「ありのまま」が足を引っ張るのか?驚くべき科学の真実——『なぜ無能な男性ばかりがリーダーになるのか?』著者による新著

「ありのままの自分でいなさい」は、あなたがこれまで受けた中で最悪の助言かもしれない。

長年、私たちは「ありのまま」こそが成功の鍵だと教えられてきた——自分自身に誠実であり、他人の意見は無視し、揺るぎない誠実さで行動すべきだと。この心地よいメッセージは、無数の自己啓発本、リーダーシップセミナー、SNSで拡散される投稿を生み出してきた。

ただ一つ問題がある:科学はそれが誤りだと証明している。

著名な心理学者トマス・チャモロ=プレムジックは数十年にわたる研究に基づき、不快な真実を明らかにする——私たちの「ありのまま」への執着は逆効果だ。シリコンバレーの「本物の自分」崇拝から失敗したダイバーシティプログラムまで、彼は「真の自分」への固執が個人と組織の成功を損なう実態を暴く。

最も成功する人々は、頑なに「自分らしさを貫く」者ではない。むしろ適応し進化する者だ。その秘訣は、他者が自分をどう見ているかに細心の注意を払い、状況に応じた行動調整を行うことにある。証拠は明白だ:本音を表現することにこだわるより、他者を理解することに注力する時、私たちはより優れた人間になれる。

心理学の最新知見と鋭い文化批評を融合させた『自分らしくあるな』は、従来の常識に異議を唱えるだけでなく、長期的なキャリア成功のための実践的指針を提供する。

論文紹介 ありのままに ポジティブ心理学介入感情・レジリエンス

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