2025.09.06

はぴテク相談室:将来のことを長期的に考え、自分の感情を明確化し、上手くコントロールする力が幸福度

相談者

最近、なんだか毎日が充実していない気がして…。幸せってどうすれば感じられるんでしょうか?何か心がけることってあるんですかね。

はぴテクさん
はぴテクさん

それは大事な悩みですね。実は2025年にスペインで行われた大規模な研究(3000人以上を対象!)で、「何が幸せにつながるのか」をかなり詳しく調べた結果が出たんです。今日はその話をもとに一緒に考えてみましょう!

相談者

3000人以上!それはすごいですね。どんなことが分かったんですか?

はぴテクさん
はぴテクさん

大きく言うと、「感情的知性」というものが幸せに関係しているようです。難しい言葉ですが、簡単に言うと3つの力のことです。①自分の感情に気づく力、②自分の感情をちゃんと理解する力、③自分の感情をうまくコントロールする力。この3つです。

相談者

なるほど。全部大事そうですね。特にどれが幸せに効くんですか?

はぴテクさん
はぴテクさん

面白いことが分かっていて、②の「感情を理解する力」と③の「感情をコントロールする力」は、ポジティブな気持ちを増やしネガティブな気持ちを減らすことと関連していたんです。一方で、①の「感情に気づく力」は、ネガティブな気持ちと結びついていました。気づきすぎると、かえってモヤモヤしやすいということかもしれません。

相談者

えっ、感情に気づく力はむしろマイナスになるんですか?それは意外ですね…。

はぴテクさん
はぴテクさん

そうなんです、ちょっと驚きですよね。ただ、これはあくまで「気づくだけで終わると、ネガティブ感情と関連していた」という結果です。気づいた上で、理解して、コントロールまでできると幸せにつながる、という流れが研究の全体像のようです。気づく力を磨きながら、理解・コントロールもセットで育てることが大切なんでしょうね。

相談者

なるほど!気づいたら次のステップに進まないといけないんですね。では、そういう感情的知性って、どうすれば高まるんでしょう?

はぴテクさん
はぴテクさん

この研究で注目されていたのが「長期志向」という考え方です。「今だけじゃなく、将来を見据えて行動する」という姿勢のことです。これが感情的知性の3つの力すべてと強く関連していたんです。

相談者

将来を考えることが、感情のコントロールにつながるんですか?ちょっと意外な気もします。

はぴテクさん
はぴテクさん

研究者たちも注目したポイントですよね。長期的に物事を考える習慣があると、「今の感情に振り回されにくくなる」という関連があるのかもしれません。また、この研究ではレジリエンス、つまり「困難に負けない心の強さ」も幸せに関係していて、レジリエンスが高い人はポジティブな感情が多く、ネガティブな感情が少なく、生活満足度も高い傾向が見られました。

相談者

レジリエンスも大事なんですね。レジリエンスって鍛えられるんですか?

はぴテクさん
はぴテクさん

この研究では、感情の明確化やコントロールの力がレジリエンスと関連していることも示されています。また、「集団主義」、つまり周りの人とのつながりを大切にする姿勢もレジリエンスと正の関連を示していました。一方で、「曖昧な状況をとにかく嫌がる」という傾向はレジリエンスを下げることと関連していたようです。

相談者

不確かさへの耐性も関係あるんですね…。まとめると、どういうことを意識すると良いんでしょうか?

はぴテクさん
はぴテクさん

この研究の結果から言えることをまとめると、①将来を見据えた長期的な視点を持つこと、②自分の感情に気づいたら、「これはどんな感情だろう?」と理解し、さらにうまく整えようとすること、③困難があっても乗り越えられるという感覚を育てること、この3つが幸せと関連しているようです。気づくだけで終わらず、理解・コントロールまでつなげていく意識が特に大切なポイントだと思いますよ。

■ 今日のまとめ

  • 自分の感情を「理解する力」と「コントロールする力」は、ポジティブな感情の増加やネガティブな感情の減少と関連していた。一方で、「気づく力」だけではネガティブ感情と結びつく可能性もある。
  • 「将来を見据えた長期的な視点(長期志向)」は、感情的知性の3つの力すべてと強く関連しており、幸せにつながる感情力の土台となるようだ。
  • レジリエンス(困難に負けない心の強さ)が高い人は、ポジティブな感情が多く生活満足度も高い傾向があった。感情の明確化やコントロール力がレジリエンスとも関連している。

■ 出典・注意事項

  • 出典:Albert Sesé et al.,「What variables predict subjective well-being in adulthood?」, Personality and Individual Differences, 2025/9/5, https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0191886925004015

  • 注意事項①:本研究は相関・構造方程式モデルに基づくものであり、変数間の因果関係を直接示すものではありません。「Aだから幸せになる」とは言い切れません。

  • 注意事項②:対象はスペインの成人3419名であり、文化的背景や価値観が異なる地域への一般化には限界があります。

  • 注意事項③:感情的知性からレジリエンスを通じた生活満足度への間接効果は、統計的に有意ではなかったことも報告されています。

投稿者によるコメント・補足(1件)
コメント 1

研究自体の紹介はこちら😊
将来のことを長期的に考え、自分の感情を明確化し、上手くコントロールする力が幸福度
https://wellbeing-archive.pages.dev/posts/2025-09-06-1757128854/

はぴテクさんのウェルビーイング相談室 なんとかなるありのままに 感情・レジリエンス主観的幸福・幸福測定文化と幸福・日本的幸福

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