2025.08.10

どんな価値感を大事にしている人がレジリエンスがあって、幸せなのか?

個人内、対人、超個人的な価値感をバランス良く、ただし超個人寄りが1番😊

NTTグループの渡邊淳司先生らの最新研究😊

58種類の価値感から、3つを選んでもらった時、どんな価値感の人がレジリエンスがあって、幸せなのか。

特に、58の価値感は、個人内、対人、超個人の3種類に分けられており、

そのバランスがどう効くんだろう?という研究😊

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●概要

「自分の中(個人内)/人との関係(対人)/社会や自然とのつながり(超個人的)」の“価値観バランス”が、どれだけ立ち直る力(レジリエンス)や人生満足(SWLS)と関係するかを、日本5,219人/米国4,818人で調べた大規模調査です。

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●結果

・いろんなタイプの価値観を幅広く大事にしている人ほど、レジリエンスが高い(日米共通)。

・「超個人的な価値」(社会貢献・自然・スピリチュアリティ等)を重視するほど、レジリエンスが高い(日米共通)。

・日本ではさらに、超個人的な価値を重視するほど人生満足(SWLS)が高い。ただし米国では有意でなし。

・なお、個人/対人/超個人のバランスは、大きな差はないが、日本は対人・超個人寄り。アメリカは個人寄り。だった。

(あれ、先日紹介したモラルサークルでは、アメリカの方が大きかったですが・・・)

⇒日本だと、価値感が個人を超えている人、つまりモラルサークルが広い人ほど、幸せだった。

一方で、レジリエンスは個人・対人・超個人にバランス良く価値を感じている人ほど高かった。

ので、レジリエントに幸せを感じ続けるには、個人・対人・超個人をバランス良く、かつ超個人寄り。が良さそうですね。

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●研究のしかけ(やったこと)

・3つの価値領域

①個人内:没頭・達成・マインドフルネス・自己受容 など

②対人:親しい関係・信頼・感謝・協力 など

③超個人的:社会への貢献・多様性・自然・祈り など(全58項目。添付)

・二段階の選び方

各領域から3つずつ(合計9つ)選ぶ → 2) その9つから特に重要な3つを再選択。この配列で「多様性(Value Diversity)」と「各領域の比率(Value Proportion)」を算出。

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●まとめ:

ひとつの価値に全集中よりも、自分×他者×社会・自然のバランス良い価値観を持つほど折れにくい。そして日本では、社会や自然とのつながりを重んじるほど幸せ😊

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日本と米国における内的価値、対人的価値、外的価値のバランスと生活満足度およびレジリエンスとの関係

The balance of intrapersonal, interpersonal, and extra-personal values and its relationship to life satisfaction and resilience in Japan and the United States

Front. Psychol., 30 July 2025

Aiko Murata,Miki Yokoyama,Wataru Akahori,Junji Watanabe(NTTコミュニケーション)

2025/7/30

https://www.frontiersin.org/journals/psychology/articles/10.3389/fpsyg.2025.1606618/full

これまでの研究で、幸福に不可欠な価値観は個人や文化によって異なることが示されています。異文化間の幸福研究の多くは、達成感や普遍主義といった特定の価値観の重要性に関する文化差に焦点を当ててきました。しかし近年、東アジア文化を研究する研究者の中には、個人、社会、環境の要素が調和的に統合された、全体性、統合性、そしてバランスが幸福において重要であると指摘する人もいます。本研究は、個人が以下の価値観の間でどのようなバランスをとっているかに焦点を当てています。(1) 個人内的価値観(個人として充足するもの)、(2) 対人関係的価値観(他者との関係において充足するもの)、(3) 外的価値観(社会全体や世界全体との関係において充足するもの)です。具体的には、価値観のバランスの2つの側面、(A) 価値観の多様性:定義済みの3つの価値観カテゴリーのうち、どれだけの人が選択されたかを特定することで、価値観選択の多様性の程度を測ります。(B) 価値観の割合:3つの価値観カテゴリーのうち、どのカテゴリーがより頻繁に選択されたかを特定することで、各価値観カテゴリーに相対的にどの程度重点が置かれているかを測定します。大規模オンライン調査を用いて、日本( n = 5,219)と米国( n = 4,818)の様々な年齢層および社会経済的グループの参加者を対象に、価値観のバランスと生活満足度(現在の生活への満足度)およびレジリエンス(ネガティブな出来事から立ち直る傾向)との関係を調査した。

結果は、国に関わらず、価値観の多様性が高い人ほどレジリエンスが高いことを示した。また、個人外の価値観を重視する人もレジリエンスが高い傾向があった。米国とは異なり、日本では、個人外の価値観を重視することと生活満足度の高さとの関連が見られた。これらの結果は、価値観の割合と生活満足度の関係は文化によって異なり(日本で観察されるが米国では観察されない)、単一の価値観への依存ではなく、多様な価値観のバランスが、両国、ひいては東アジア文化に限らない将来の幸福を支えるレジリエンスに寄与している可能性があることを示唆している。

論文紹介 ありがとうなんとかなるありのままに 感情・レジリエンス主観的幸福・幸福測定文化と幸福・日本的幸福

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