2025.09.07

日本では幸せな人が、どんどん幸せになっている。

ー幸せな人は1年後にどうなっているんだろう?研究よりー

Global Flourishing Studyという世界の幸福度調査、

全5回の追いかけ調査なのですが、2回目の結果を使った論文が出てきました😍😍😍

ハーバード大学のティムロマス先生や古賀林観先生、ボストン大学のKoichiro Shiba先生らの研究。

本研究は、初回の幸福度が、二回目(約1年後)のデータにどう影響しているのか。

つまり、幸せな人は、約1年後にどんな項目が伸びるのか。

世界全体としては、「幸せの好循環」が確認されました。

幸福度が高い人は、約1年後に生活満足度や人生評価がさらに向上し、人間関係も良くなり、意味のある活動により取り組むようになっていました。心の健康だけでなく、身体の健康も改善する傾向が見られます。

日本としては、世界で「幸せの好循環」が強い国の一つでした!

特に幸福度が高い人は、約1年後の幸福感や生活満足度が高まる好循環の効果が世界平均の約1.7倍でした。

日本では一度幸せになると、それがどんどん雪だるま式に大きくなっていく傾向が他国より顕著に現れています。

他にも日本では、幸せな人は1年後に、

幸福度がさらに高まり、意味ある活動も増え、メンタルヘルスも落ち着き、周りとの関係が充足し、感謝が増え、楽観性が増し、重要なことを追求する自由が増えて、経済的な安心感が高まり、善を促進して、孤独感が減った。

また、効果は小さかったものの、将来への希望が増えて、愛に溢れて、身体的にも健康になった。

ちなみにこれらは、年齢や性別、教育や親との関係、経済状況などの影響を除いて、です。

一方で、運動日数とか結婚とか子供の数とかには影響ありませんでした。

実際の所得も、幸せな人は少し伸びていたけれども大きな変化はなし。

まぁ1年じゃ変わらないですね。ここらへんは次回以降の調査待ちですね😊

うーん、逆も見てみたい。

どんな項目が高いと、1年後の幸せが高まるのか。

・・・また、幸せ格差が生じてきてしまうという点は、注意ですね。

別研究では、幸せな人ほど、幸せを高める取り組みを行う。といった話もあります。

実感値としても、幸福度が低い人ほど、ウェルビーイングの取り組みに否定的な感じも。

(幸福度高い人ほど、新しい取り組みに好意的、という研究もありますね。)

そういった方を、分断せず、どう巻き込んで行くか。が重要ですね。

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幸福が繁栄に与える影響に関する縦断的成果評価:22カ国を対象とした2年間の国際分析

A longitudinal outcome-wide assessment of the impact of happiness on flourishing: A 2-year cross-national analysis of 22 countries

preprint(natureで審査中),2025/9/7

Tim Lomas(ハーバード大学) et al.

https://www.researchsquare.com/article/rs-7303632/v1

幸福に関する縦断的研究は数多くあるが、その大多数は幸福の予測因子に焦点を当てており、幸福そのものを予測因子とみなしている研究は少なく、検討している研究も特定の結果のみに焦点を当てている。私たちの論文は、22の多様な国で繁栄の無数の予測因子と結果を​​調査するパネル調査である世界繁栄研究(GFS)を分析することにより、より広範な視点を提供する。私たちは、第1波(参加者207,919人)の幸福が、第2波(124,776人、維持率62%)の56の繁栄関連結果に及ぼす影響を調べた。各結果について、各国で多変量回帰分析を実施し(国間の推定値をプールするためにランダム効果メタ分析を使用)、第2波の各結果を第1波の幸福に回帰させ、2つのモデルを使用した。モデル1は保守性が低く、人口統計学的および幼少期の変数のみをコントロールするのに対し、モデル2は同時期の第1波のすべての変数から抽出した7つの主成分をコントロールする。過剰制御のリスクがある後者の場合でも、幸福は繁栄のほとんどの側面と強固な関連性があり、6領域の繁栄指数での効果サイズ0.16は、第1波の68の曝露の中で最も高かった(生活満足度や有意義な活動と並んで)。縦断的な性質に加えて、GFSのもう1つの強みは多国籍設計である。これにより、効果サイズにかなりのばらつきが見られ、繁栄指数の場合、最高は香港(0.30)、オーストラリア(0.26)、米国(0.26)で、最低は中国、ケニア、タンザニア(0.04)、エジプト(0.03)であった。幸福が繁栄にとって因果的に重要であるという証拠はいくつかあるかもしれないが、そのような効果は結果と国の両方にわたって不均等に分布しているようであり、そのようなばらつきが見られる理由を詳しく調べるにはさらなる研究が必要である。

論文紹介 なんとかなるありがとうやってみよう 主観的幸福・幸福測定文化と幸福・日本的幸福感情・レジリエンス

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