2025.09.07

はぴテク相談室:日本では幸せな人が、どんどん幸せになっている。

相談者

最近、なんとなく毎日が楽しくなくて…。幸せって、どうすれば続くんでしょうか。一時的に気分が上がっても、すぐ元に戻っちゃう気がして。

はぴテクさん
はぴテクさん

そのお気持ち、よく分かります。「幸せって長続きしないもの」って感じること、多いですよね。実は最近、とても興味深い研究結果が出てきたんですよ。ハーバード大学などの研究チームが、世界22カ国・約20万人を対象に「幸せな人は1年後どうなっているか」を追いかけた大規模な調査なんです。

相談者

へえ、20万人も!それで、幸せな人はどうなっていたんですか?

はぴテクさん
はぴテクさん

世界全体として「幸せの好循環」が確認されました。幸福度が高い人は約1年後に、生活への満足感や人間関係がさらに良くなり、意味のある活動にもっと取り組むようになっていたんです。心だけでなく、身体の健康にも良い傾向が見られました。

相談者

じゃあ、最初に幸せであることが大事ってことですか?でも、今あまり幸せじゃない人はどうすればいいんでしょう…。

はぴテクさん
はぴテクさん

鋭い視点ですね。研究者たちもそこを課題として挙げています。「幸せな人ほどさらに幸せになっていく傾向がある」ということは、幸せ格差が広がるリスクもあるということ。幸福度が低めの人がウェルビーイングの取り組みに参加しやすい環境をどう作るかが、今後の重要なテーマだとされています。

相談者

なるほど。ところで、日本って幸福度が低いイメージがあるんですけど、この調査ではどうだったんですか?

はぴテクさん
はぴテクさん

実はここが面白いところで、日本は「幸せの好循環」の効果が特に強い国のひとつだったんです!幸福度が高い人の1年後の幸福感・生活満足度の伸びが、世界平均の約1.7倍という結果でした。

相談者

えっ、1.7倍!?それはすごいですね。具体的にはどんなことが良くなっていたんですか?

はぴテクさん
はぴテクさん

日本のデータでは、幸せな人は1年後に、幸福感がさらに高まるのはもちろん、意味のある活動が増え、メンタルヘルスが落ち着き、人間関係の充実感が上がり、感謝や楽観的な気持ちが増していました。さらに、自分にとって大切なことを追求できる自由の感覚や経済的な安心感も高まり、孤独感が減るという変化も見られましたよ。

相談者

経済的な安心感まで!でも、実際のお金(収入)も増えるんですか?

はぴテクさん
はぴテクさん

そこは正直にお伝えしますね。実際の所得は、幸せな人でもわずかな変化にとどまり、大きな差はありませんでした。研究者も「1年では変わりにくい」と述べています。また、結婚や子どもの数、運動習慣の日数なども、この1年間では目立った変化はなかったようです。

相談者

正直に教えてくれてありがとうございます。でも、この研究って「幸せだから良くなる」と証明されているんですか?

はぴテクさん
はぴテクさん

とても大切な質問です。この研究は「幸福度が高い人ほど、1年後に様々な面が良くなっていた」という関連性を示したものです。ただ、縦断的(追いかけ調査)であることで単なる同時点のスナップショットよりは強い知見ですが、「幸せが原因で良くなった」と断言できるかはさらなる研究が必要、と研究者自身も述べています。また、国によって効果の大きさはかなり異なっています。

相談者

そうなんですね。じゃあ、今の自分にできることって何かありますか?

はぴテクさん
はぴテクさん

この研究が示唆しているのは、「今この瞬間の小さな幸せを大切にすること」が積み重なっていく可能性があるということです。特に日本ではその循環効果が強めに出ていました。感謝の気持ちを意識したり、自分にとって意味のある活動を少しでも増やしてみたりすることが、好循環のきっかけになるかもしれません。完璧じゃなくていい、小さな一歩から始めてみてください。

■ 今日のまとめ

  • 幸福度が高い人は約1年後に生活満足度・人間関係・メンタルヘルスなど多くの面がさらに良くなる傾向が、22カ国・約20万人の追いかけ調査で確認された(相関であり因果とは断定できない)。
  • 日本はこの『幸せの好循環』効果が世界でも特に強く、幸福感・生活満足度の伸びが世界平均の約1.7倍だった。感謝・楽観性・孤独感の減少など多方面にわたる変化が見られた。
  • 一方で幸福度が低い人はこの循環に乗りにくい可能性もあり、幸せ格差が広がるリスクも研究者は指摘している。小さな幸せや意味ある活動を意識することが好循環のきっかけになりうる。

■ 出典・注意事項

  • Tim Lomas et al.「A longitudinal outcome-wide assessment of the impact of happiness on flourishing: A 2-year cross-national analysis of 22 countries」preprint(Nature審査中), 2025年9月7日. https://www.researchsquare.com/article/rs-7303632/v1

  • 【注意事項】本研究は縦断的観察研究(パネル調査)であり、関連性を示すものです。『幸せが原因で良くなった』という因果関係は確定していません。

  • 【注意事項】本研究自身も『幸福が繁栄に因果的に重要であるという証拠はあるかもしれないが、さらなる研究が必要』と述べています。

  • 【注意事項】効果の大きさは国によって大きく異なります(日本のデータは世界平均より高かった一方、最も効果が小さい国との差は大きい)。日本の結果をそのまま他国に当てはめることはできません。

  • 【注意事項】本論文はpreprint(査読前)段階であり、今後内容が変わる可能性があります。

投稿者によるコメント・補足(1件)
コメント 1

研究自体の紹介はこちら😊
日本では幸せな人が、どんどん幸せになっている。
https://wellbeing-archive.pages.dev/posts/2025-09-07-1757282401/

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