2025.06.21

はぴテク相談室:何が幸福の要因となりますか?

相談者

最近、なんだか毎日が楽しくないというか…幸せって何なんだろうってよく考えるんです。友達は楽しそうにしているのに、自分は何で幸せを感じられないのかなって。

はぴテクさん
はぴテクさん

そう感じているんですね。「幸せって何だろう」って考えること自体、すごく大事なことだと思います。実は最近、帝京大学の草山先生たちが「何が幸せの要因になるか」を調べた面白い研究を発表したんです。その話、少し聞いてみますか?

相談者

はい、ぜひ聞きたいです!どんな研究なんですか?

はぴテクさん
はぴテクさん

もともとMorris(2004)という研究者が「幸福の17の要因」をリストアップしていたんですね。草山先生たちはそれをもとに、人々が「これが幸せに大事だ」とどれだけ思っているかをウェブ調査で調べました。その結果、80%以上の人が「大事!」と答えた項目が5つあったんです。

相談者

80%以上!それはどんな項目だったんですか?

はぴテクさん
はぴテクさん

①人を助けたり誰かと協力したとき、②恋人や家族と良い関係が築けているとき、③おいしいものを食べるなど体の喜びを感じたとき、④自分の好きなことに没頭しているとき、⑤宝くじが当たるような幸運な出来事に遭ったとき…の5つです。特に「誰かのために何かする」「大切な人とつながっている」「好きなことに夢中になる」は、多くの人が幸せに欠かせないと感じているみたいですね。

相談者

なるほど…。でも私、最近誰かと深く関わることも減っているし、好きなことも特にないかもって思って。そういう人はどうすればいいんでしょう?

はぴテクさん
はぴテクさん

実はこの研究でもう一つ興味深いことがわかっていて、「主観的幸福度が高い人ほど、幸せを感じる要因の数が多かった」んです。つまり幸せな人は、より多くのことから幸せを感じられている。逆に言うと、まず「これが幸せかも」と感じる場面を一つずつ増やしていくことが、幸せと関連しているかもしれないということですね。

相談者

幸せの入口をたくさん持っている人が幸せ、ということですか?なんかそれは納得できる気がします。私、幸せのハードルを上げすぎていたのかも。

はぴテクさん
はぴテクさん

その気づき、すごく大事だと思います!研究でも「幸福は一時的で、変化する状況に影響される」とされていて、「他者の幸せを再現しようとするより、日常の小さな喜びを見つけることが重要」と述べられているんですよ。友達と同じ幸せじゃなくていいんです。

相談者

友達と同じじゃなくていい、か。でも、80%の人が大事と言っていないような要因…たとえば「一人で静かに瞑想する」とか「音楽に乗る」みたいなことが自分には合ってるかもしれないんですが、そういうのは少数派なんですかね。

はぴテクさん
はぴテクさん

実は「50%以上が大事と感じる」項目はさらに8つ追加されて、計13項目になるんです。瞑想・音楽・ダンス・笑い・空想・ストレスが和らいだとき・頭を使う遊び・競争に勝つとき、などが含まれています。つまり「少数派」ではなく、半数以上の人が共感しているんですね。この研究が提唱している「幸福の多形性原理」というのは、幸せの形は人によって違う、という考え方なんです。

相談者

「幸福の多形性原理」…難しそうな名前ですが、要は「人それぞれに合った幸せがある」ということですか?

はぴテクさん
はぴテクさん

そうです、まさに!価値観の重みが人によって違うから、幸せの感じ方も違う、という枠組みです。だから「みんなが大事と言っているから自分も大事なはず」ではなく、「自分にとって何が心地いいか」を探ることが、この研究の視点からも自然な考え方といえそうです。

相談者

なんか少し気持ちが楽になりました。友達と比べて焦っていたけど、まず自分が「小さく幸せだな」と思える瞬間を探してみます!

はぴテクさん
はぴテクさん

それ、とても良いアプローチだと思います!「おいしいものを食べた」「好きな音楽を聴いていい気分」「誰かのために少し行動した」…そんな小さな瞬間を日々意識してみてください。幸せを感じる回路が少しずつ増えていくかもしれません。この研究は調査データをもとにした研究なので「これをすれば必ず幸せになる」という保証ではありませんが、自分の幸せの手がかりを探すヒントとして使えると思いますよ。

■ 今日のまとめ

  • 80%以上の人が「人助け・大切な人との関係・好きなことへの没頭」などを幸せに重要だと感じており、これらが多くの人に共通する幸福要因として確認されました。
  • 主観的幸福度が高い人ほど幸せを感じる要因の数が多い傾向があり、日常の小さな喜びを見つけることが幸せと関連している可能性が示されています。
  • 「幸福の多形性原理」が示すように、幸せの形は人によって異なります。他者の幸せを再現しようとするより、自分に合った幸せの形を探ることが大切です。

■ 出典・注意事項

  • 草山太一・安部良・岡ノ谷一夫(2025)「幸福の普遍性と多様性: 幸福の多型原理の検証」帝京大学心理学紀要 第29巻 https://teikyo-u.repo.nii.ac.jp/record/2067931/files/shinri29-01.pdf

  • 【注意事項】本研究はウェブ調査による相関研究であり、「ある要因を大事と思う」こととと「実際に幸福度が高まる」との因果関係を示すものではありません。

  • 【注意事項】調査対象はウェブ調査に回答した特定のサンプルであり、結果がすべての人・文化・年代に一般化できるとは限りません。

  • 【注意事項】Morris(2004)の17項目は元々英語圏で作成されたリストであり、文化的背景の違いが結果に影響している可能性があります。

投稿者によるコメント・補足(1件)
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研究自体の紹介はこちら😊
何が幸福の要因となりますか?
https://wellbeing-archive.pages.dev/posts/2025-06-21-1750543501/

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