2026.01.09

経済的要因を除外した世界の幸福度

〜そしてそれを高める5つの方法〜

2025年のBESTウェルビーイング研究、10本目❗最後です😊

こちらも以前紹介しましたが、再掲。国際会議IPPA2025でもこの話が発表されていました。

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世界の幸福度を調査すると、基本的に一人当たりGDPが高い国ほど、幸福度も高い傾向にあります。

ですが、それって経済的理由を取り除かないと、本当の幸福度って見えてこないのでは?

という事で、経済的要因を排除した幸福度、WALS(富裕度調整 人生満足度)という尺度を開発頂きました😊

そうすると、

ニカラグアやキルギス、フィンランドなどでWALSが高い。

香港やアメリカ、日本などはWALSが低い。

という幸福度調査と別の傾向が出てきました。

(南米、ヨーロッパ、オセアニアが高いです。アフリカ、中東、アジアが低いですね。。。)

ラテンアメリカは、経済的な制約があっても人間関係や家族の絆を重視する文化が幸福度を高めている。

アジアや中東は、GDPは高めなんですが、高い競争圧力や社会的不安が幸福度を下げている。

だろう。とのこと。

ちなみに、この経済を除いた幸福度WALSにおいて、

何がそれを高めるのか?を調査すると、TOP5は↓でした。

1:仕事の質(仕事の喜び)

2:日々の楽しみ

3:人生の自由

4:友人を作る機会

5:ボランティア活動

仕事も日々も楽しみながら、自由に、つながる😍

経済の語源は、

経世済民。「世を経(おさ)め、民を済(すく)う。

経済やGDP自体は重要ではなくて、それをいかに国民の笑顔につなげるか。

が大事ですね😊

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ちなみにここでの一人当たりGDPは、名目ではなく実質。各国の物価を考慮に入れたGDPです。

(GDP出てくる時はここが重要で、国の比較で名目GDP2倍❗だけど物価も2倍❗みたいな時も良くあります😊)

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国民の幸福を再考する:116カ国における富裕度調整 人生満足度指標の導入

Rethinking National Well-Being: Introducing a Measure of Wealth-Adjusted Life Satisfaction in 116 Countries

European Journal of Social Psychology

Mohsen Joshanloo,2025/9

国民生活満足度スコアは、一般的に各国の幸福度を比較するために使用されます。しかし、このスコアでは、各国間の客観的な生活条件の大きな違いを十分に考慮していません。本研究では、各国が経済資源を主観的な幸福度にどれだけ効果的に変換しているかを捉える新しい尺度である富調整生活満足度(WALS)を紹介します。116カ国のギャラップ世界世論調査データを使用し、国民生活満足度を一人当たり国内総生産(GDP)で残差化することでWALSを計算しました。ランダムフォレスト分析とクラスター分析により、それぞれWALSの主要な予測因子と明確な国クラスターが特定されました。特に、一部の低所得国(ニカラグアやキルギスタンなど)はWALSのスコアが高く、一部の高所得国(バーレーンや日本など)は低いスコアでした。WALSの主要な予測因子には、仕事の質の認識、楽しみと自律性の経験、ボランティアへの関与の増加、友情を築く機会の増加などがあります。富は少ないがWALSは高い国々の明確なクラスターが特定され、集団主義と宗教的価値観、比較的高い認識された仕事の質、強い向社会的関与を特徴としています。

富だけではない幸福:ウェルビーイングの新指標「WALS」 GDPの影響を取り除き、国が経済資源をどれだけ効果的に国民の幸福に変えているかを示す 新しい指標「富調整済生活満足度(WALS)」を解説します。 何が高いWALSをもたらすのか? 課題:富と幸福度の密接な関係 友情の醸成 国の生活満足度はGDPと強く相関する 従来の幸福度ランキングでは、経済規模が大きい国ほど上位を占 める傾向があります。 仕事の質 高いWALSを予測 する6つの重要因子 楽しさ 予測される満足度 (GDPに基づく) 実際の満足度 (WALS) 新指標「WALS」:高からぬ幸福を生み 出す効率を測定 寄りの意情 がない 自由 WALSは、国のGDPレベルから予測される満足度を 上回るか下回るかを示します。 ポジティブ活動 経済力だけでは決まらないランキング ニュージーランド (高WALS) 低WALS 高WALS ニュージーランドなど所得国が高いWALSを のような所得国が低いWALSを記録しました。 3つの特徴的な 国グループを発見 社会資本への積極性 「低所得・高WALS」国の特徴 集団主義的・宗教的な価値観 高い年年の質 GDPを超えて: 国家の幸福効率と いう新たな指標 経済的な豊かさは、必ずしも生活の満足を 保証しない。「富調整済み生活満足度 (WALS)」が明らかにする世界の真実。 Source: "Rethinking National Well-Being: Introducing a Measure of Wealth-Adjusted Life Satisfaction in 116 Countries" (Joshantloo, 2025). 私たちは「豊かな国ほど幸せである」というバイアスに困われている • 従来の幸福度ランキング(世界幸福度報告書など)は、一人当たりGDPと非常に強い関関係(r≈0.77)を持っています。 • 右のグラフが示す通り、生活満足度(縦軸)は国の豊かさ(横軸)に比例して上昇します。 • しかし、この直線的な関係は重要な問いを覆い隠しています。「その国は本当に幸せを作るのが上手なのか?それとも単に金銭的に豊かなだけなのか?」 Finland Iceland Netherlands Denmark Sweden Switzerland New Zealand Austria Luxembourg Israel United Kingdom Costa Rica Germany France United States Mexico Saudi Arabia United Arab Emirates Czech Republic Malta Ireland Belgium Venezuela Colombia Uruguay Costa Rica Thailand Ecuador Japan Kosovo Ukraine Brazil Lithuania Romania Moldova Bulgaria Montenegro Paraguay Philippines Poland Kyrgyzstan Serbia Bosnia Uganda Niger Cameroon Guinea Ivory Coast Congo Brazzaville Mali Senegal Burkina Faso Benin Guinea-Bissau Mauritania Kenya Mauritius Zimbabwe Sierra Leone Botswana Tanzania Chad Malawi Zambia Yemen South Africa 期待される幸度 (Expected Satisfaction) Log GDP per Capita Notebook M 8.00 7.00 6.00 5.00 4.00 3.00 2.00 7.74 (2286 USD) 8.44 (4629 USD) 9.14 (9521 USD) 9.84 (18779 USD) 10.54 (37894 USD) 11.34 (91515 USD) # 書き起こし Editorial Academic 富の影響を取り除く:WALS(富調整済み生活満足度)の導入 実際の生活満足度 経済力からの予測値 WALS(真の効果) - 各国の真の実力を測るため、統計的手法(回帰分析による残差化)を用いて、生活満足度から「GDPの影響」を数学的に除去しました。 - これはゴルフのハンディキャップやボクシングの体重別階級のようなものです。経済的な有利不利をリセットし、純粋に「その社会がどれだけ効率的に幸福を生み出しているか」を数値化します。 - WALS = 実際の生活満足度 - 経済力から予測される生活満足度 経済のフィルターを外すと、世界地図は劇的に塗り替わる WALSスコアで世界を見ると、従来のランキングと全く異なる黄色が現れます。 • 緑の地域(高スコア):ニカラグア、キルギス、アイスランドなど。これらは経済力以上の幸福を生み出しています。 • 白い地域(低スコア):香港、アメリカ、そして日本。経済力に対して、幸福度が「期待値」を下回っています。 Low WALS (White/Pale) High WALS (Deep Green) Notebook LM Editorial Academic 地域の明暗:ラテンアメリカの「レジリエンス」と東アジアの「損失」 1.00 0.75 0.50 0.25 0.00 -0.25 -0.50 -0.75 -1.00 Wealth-adjusted life satisfaction [WALS] オーストラリア・NZ 北米 ラテンアメリカ 欧州その他 EU 旧ソ連諸国 南アジア 東アジア 東南アジア 中東・北アフリカ(MENA) (CIS) ラテンアメリカ:経済的制約の中でも、人間関係や家族の絆を重視する文化が幸福を押し上げています。 東アジア・中東:豊かな国であっても、高い競争圧力や社会的不安が幸福の生成を阻害しています。 NoteBook™ 幸福の効率を左右する「隠れたエンジン」の正体 機械学習(ランダムフォレスト法)を用いて、WALSを決定づける28の要因を分析しました。経済力を除外した時、最も重要な予測因子となったのは「仕事の質」と「社会的つながり」でした。 1. 仕事の質 (Job_quality) 2. 日の楽しさ [Enjoyment] 3. 人生の自由 (Free) 3. 人生の自由 (Free) 4. 友人を作る機会 (Friendship_opportunity) 5. ボランティア活動 (Volunteered) Anger Sad Egalitarianism Gustivity Belimism Congrananism Anger Rainiayim Repetentionalism Contemanisim Gronomonality Egalitarianism Lendation Anger Feature Importa
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国民の幸福を再考する:116カ国における富裕度調整 人生満足度指標の導入
Rethinking National Well-Being: Introducing a Measure of Wealth-Adjusted Life Satisfaction in 116 Countries
European Journal of Social Psychology
Mohsen Joshanloo,2025/9
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/abs/10.1002/ejsp.70023?domain=author&token=4TX4DHWKE2UZRQA7JF2X

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【IPPA2025 4日目】08:00 - 08:30
グローバルな文脈における幸福の再考、WALS
by モフセン・ジョシャンルー先生
https://www.facebook.com/groups/wellbeinginfo/permalink/1969260357217986/

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本研究のウェルビーイング小話はこちら😊
はぴテク相談室:経済的要因を除外した世界の幸福度
https://wellbeing-archive.pages.dev/posts/2026-01-09-1767999205/

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