夫婦関係においては、思いやりをベースとしつつも、Give&Takeのスパイスも大
共働き夫婦の、家事への動機と、夫婦関係満足度、幸福度の関係性。
についての学習院大学宮崎先生による最新研究😊
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家事への動機としては、大きく以下の2つがあります。
①共同的動機(思いやり動機):相手のことを思って行動する
→パートナーが喜ぶから掃除しよう、相手が疲れてるから代わりに料理を作ろう
②交換的動機(お返し動機):お返しや平等を意識して行動する
→昨日洗濯してもらったから、今日は皿洗いをしよう、家事を公平に分担したい
※両立もします。思いやりも持ちつつ、お返しもする。というパターンも有。
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で、これらと夫婦関係満足度と幸福度の関係を見てみた所、
●夫婦の夫婦関係満足度と幸せは、相関し合っている。
** (夫の幸せー夫の夫婦関係満足度ー妻の幸せー妻の夫婦関係満足度が、全部つながっている😍)**
●家事の動機については、
→①思いやり動機が高い人は、幸せだった。
→①思いやり動機が高い人は、夫婦関係満足度が高かった。
→②お返し動機は、幸せにも、夫婦関係満足度にも、直接的には影響なし。
※ただし、②お返し動機の使い分けは、夫婦関係満足度を向上させる。
** 使い分けとは、相手が冷たい時には、それなりの対応をする。ということ。**
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とのことで、
基本は、思いやりのある夫婦ほど、幸せだし、関係性も良い😊
が、それが一方的になりすぎても良くないので、
そっけない態度や冷たい態度が過ぎる時は、お返しくらいの家事にする。
とか、ちゃんと対等な関係であることも長期的には関係性を良くするよ😊
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配偶者の応答性知覚に応じた共同的動機と交換的動機の調整:夫婦関係の良好さと主観的幸福感との関連
宮崎 弦太先生
社会心理学研究,2025/6/10
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jssp/40/3/40_2023-035/_article/-char/ja
抄録
本研究は、配偶者の応答性に対する認識に基づいて、個人が家事を行う際の共同的・交換的動機をどのように調整するのか、また、それが夫婦関係における関係的・個人的幸福にどのような影響を与えるのかを検討した。この目的のために、本研究では8日間の日記調査を採用した。配偶者の反応性の認知の日々の変動に対応する動機づけの調整の程度を定量化するために、個々の傾きを計算した。その後、追跡調査を行い、関係満足度と主観的幸福感を評価した。本研究では、156組の既婚カップルのデータを、マルチレベル構造方程式モデリングによる行為者-パートナー相互依存モデルを用いて分析した。仮説通り、交換動機に対する配偶者の反応性の認知の傾きと関係満足度の間には負の相関が観察された。しかし、これとは対照的に、配偶者の共同動機に対する反応性の認知の傾きと、人間関係や個人的な幸福感との間には有意な関連は認められなかった。これらの知見は、知覚された配偶者の反応性に応じて交換動機を適応的に調節することが、良好な夫婦関係に寄与することを示唆している。
研究の理論的背景:既存研究の流れ
🏗️ 理論の土台:恩恵提供における2つの動機
基本理論の確立
Clark & Aragón (2013) が提唱した理論が出発点です。
恩恵提供の2つの動機
共同的動機(communal motivation)
交換的動機(exchange motivation)
親密関係での特徴
📊 実証研究の蓄積:どちらの動機が良いのか?
1. 共同的動機の効果を証明した研究
Clark et al. (2010)
Le et al. (2013)
Le et al. (2018) - メタ分析
2. 交換的動機の負の効果を示した研究
Murstein et al. (1977)
Clark et al. (2010)
→ 関係満足度が低い
🔄 パラダイムシフト:動機は変動する
従来の限界
これまでの研究は「安定した特性」として動機を扱っていました。
新しい視点の登場
Grote & Clark (2001)
日レベルの変動研究
Impett et al. (2019)
Raposo et al. (2020, Study 3)