2025.05.28

はぴテク相談室:青年期の社会的つながりは、学業成績の5倍以上、大人になってからの幸せに効く

相談者

最近、子どもの勉強ばかり気にしてしまって…。テストの点数や成績が気になって、友達と遊ぶ時間を削ってでも勉強させた方がいいのかなって思うんですが、どう思いますか?

はぴテクさん
はぴテクさん

そのお気持ち、すごくよく分かります!子どもの将来を思えば、勉強を頑張らせたいですよね。ただ、実はとても興味深い研究があるんです。ニュージーランドで約1000人を32年間にわたって追いかけた調査なんですが、聞いてみますか?

相談者

32年間も!?それは気になります。どんな結果だったんですか?

はぴテクさん
はぴテクさん

この研究では、15〜18歳(青年期)のころの「社会的つながり」と「学業成績」が、32歳になったときの幸福度にどのくらい関係しているかを調べたんです。結果がなかなか驚きで、社会的つながりの影響度が0.62、学業成績の影響度が0.12で、社会的つながりは学業成績の5倍以上、大人になってからの幸福度と関連していたんです。

相談者

えっ、そんなに差があるんですか!?社会的つながりって、具体的にはどういうことを指しているんでしょう?

はぴテクさん
はぴテクさん

ざっくり言うと、友達や周りの人との良好な関係のことです。そして大人になってからの幸福度も、単に「楽しい」というだけでなく、「人生に意味を感じているか」「社会に参加しているか」「前向きに物事に対処できるか」「人のことを思いやれるか」といった、より深い意味での豊かさで測っています。

相談者

なるほど。じゃあ勉強はしなくていいってことになるんでしょうか?

はぴテクさん
はぴテクさん

そこは大事なポイントで、「勉強が意味ない」ということではないんです。面白いのは、学業成績が良い子ほど社会的つながりも育まれやすく、それが回り回って大人の幸福につながるという間接的な経路も確認されているんです(影響度0.29)。つまり勉強と人間関係はどちらか一方ではなく、両方大切ということですね。

相談者

両方大切なんですね。でも限られた時間の中でどっちを優先するか悩みます…。

はぴテクさん
はぴテクさん

悩ましいですよね。この研究が示唆しているのは、友達と過ごす時間や人間関係を育む経験は、点数には見えにくいけれど、長い目で見ると幸福度と強く関連している、ということです。勉強時間を全部削るのではなく、友達と関わる時間をしっかり確保することも、同じくらい大切にしてみるといいかもしれませんね。

相談者

子どものうちから社会的つながりを大切にすることが重要なんですね。小さいころはどうなんでしょう?

はぴテクさん
はぴテクさん

実はそこも研究で触れられていて、幼少期(0〜9歳)の社会的つながりが、青年期の社会的つながりにも影響することが示されています。つまり子ども時代から人との関わりを大切にする環境が、ずっと先の幸せにもつながっていく可能性があるわけです。

相談者

幼少期からなんですね!幼稚園や小学校の時期から友達関係を大事にさせるのがいいんですね。

はぴテクさん
はぴテクさん

この研究の結果からはそのような関連が見られています。ただし、これはあくまで「関連がある」という話で、「こうすれば必ず幸せになる」という因果関係が証明されたわけではない点は頭に置いておいてくださいね。また、この調査はニュージーランドの特定の集団を対象にしていますので、すべての子どもに同じように当てはまるとは限りません。

相談者

そうですね、一つの参考として考えるのが大事ですね。今日は視点がすごく変わりました。成績だけを見るのではなく、友達関係や人との関わりも同じくらい大切にしてあげようと思います!

はぴテクさん
はぴテクさん

素晴らしい気づきです!テストの点数は目に見えやすいから、どうしてもそこに目が向きがちですよね。でも、人とのつながりを育む経験も、子どもの将来の豊かさと深く関わっている可能性があると、この32年間の追跡調査は教えてくれています。勉強も友達関係も、どちらも応援してあげられるといいですね😊

■ 今日のまとめ

  • 青年期(15〜18歳)の社会的つながりは、学業成績の5倍以上、32歳時点の幸福度と関連していた(影響度0.62 対 0.12)。
  • 学業成績と社会的つながりは二択ではなく、学業成績が社会的つながりを介して幸福度につながる間接的な経路も確認されている(影響度0.29)。
  • 幼少期(0〜9歳)の社会的つながりが青年期の社会的つながりにも関連しており、子ども時代からの人間関係の積み重ねが長期的な幸福度と結びついている可能性がある。

■ 出典・注意事項

  • Olsson, C. A., McGee, R., Nada-Raja, S., & Williams, S. M. (2012). A 32-Year Longitudinal Study of Child and Adolescent Pathways to Well-Being in Adulthood. Journal of Happiness Studies. https://doi.org/10.1007/s10902-012-9369-8

  • 【注意事項】本研究は縦断的な関連(相関)を示したものであり、「社会的つながりが幸福度を高める」という因果関係が証明されたわけではありません。

  • 【注意事項】調査対象はニュージーランド・ダニーデンの特定集団(約1000人)であり、異なる文化・地域・時代の子どもたちに同様に当てはまるかは不明です。

  • 【注意事項】幸福度の測定(人生の意義・社会参加・前向きな対処・向社会的価値観)は研究独自の指標であり、幸福の一側面を捉えたものです。

投稿者によるコメント・補足(1件)
コメント 1

研究自体の紹介はこちら😊
青年期の社会的つながりは、学業成績の5倍以上、大人になってからの幸せに効く
https://wellbeing-archive.pages.dev/posts/2025-05-28-1748469616/

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