2025.05.16

性格的強みを使って、自然を味わって、ウェルビーイングを育む方法

を2つ(CSinN、CSwithN)実施して、どちらも幸福度がとても高まったよ😍という

エドモントン・コンコルディア大学のホリーアン先生らの最新研究。ライアン・ニーミック先生も共著。

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■方法1:自然の中に、自分の性格的強みがどのように表れているものを探す(CSinN:キャラクターストレングス in ネイチャー)

これから7日間、毎日あなたの日常で出会う自然の中に、

あなたの上位5つの性格的強みがどのように表れているかを観察し、書き留めてください

という指示の下、探す。というやり方です😊

例えば、「木は正直さを示している」「虫は創造性を持っている」「夕日は希望を感じさせる」「リスは自分自身であることによって誠実さを示している」など。

特に大自然に行く必要はなく、都会でも、自然物から探すことができます。公園や空や木々など。

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■方法2:自分の最も優れた性格的強みを毎日新しい方法で使って自然とつながる(CSwithN)

こちらは、強みの上位5つではなく、一番の強みのみ。

↓のような活動をされたそうです。

「感謝」の強みがある参加者:自然の中を散歩しながら感謝の気持ちを表現する、花や木に感謝の言葉を述べる

「美と卓越への感謝」の強みがある参加者:自然の美しさを意図的に観察し、写真に撮る

「好奇心」の強みがある参加者:今まで気づかなかった植物や昆虫について調べる

「親切さ」の強みがある参加者:鳥に餌をやる、ゴミを拾う

「創造性」の強みがある参加者:自然の中で見つけた素材を使って創作活動を行う

「愛」の強みがある参加者:自然との感情的なつながりを意識的に育む

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どちらの方法も、

自然とのつながり、超越的つながり感(すべてがつながっている)、高揚感、人生の調和感

が向上。

方法2(CS with N)の方だけは、さらに、

関係性への満足、人生満足度、ポジティブ感情、繁栄(Flourishing)

が向上。

とのことで、どちらもウェルビーイングに繋がる😍😍😍

でも観察だけよりも行動した方が幸福度が高まっていますね。

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事前に、VIAで強みを測り、それがどのように発揮出来ているかを考える(3分くらい)と、さらに効果的です😊

測らなくても、24種類の項目を見て、自分にはどれが強みかを5つ選ぶのでも可。(研究ではこちら)

VIAの強み診断は↓

https://www.viacharacter.org/account/register

から受けれます。

最初のページだけ英語ですが、LANGUAGEで日本語を選べば、日本語で受けれます。

ちなみに私は、創造性、ユーモア、スピリチュアリティ、愛情、希望でした😊

今度、やってみよう❗

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自然との親和性を築き、幸福感を高める:2つの新しい性格特性に基づく自然とのつながり介入の試験

Creating Kinship with Nature and Boosting Well-Being: Testing Two Novel Character Strengths-Based Nature Connectedness Interventions

Journal of Happiness Studies,2025/5/16

Holli-Anne Passmore, Ryan Lumber, Ryan Niemiec & Levi I. Sofen

https://link.springer.com/article/10.1007/s10902-025-00900-9

性格の強みと自然との関わりに基づく2つの新しいランダム化介入が、自然とのつながりと幸福感を高めるのにどれほど効果があるかをテストしました。研究1(N = 134、国際社会の成人)と研究2(N = 106、カナダの大学生)では、参加者は自分の性格の強みが自然の中でどのように表れているかに気づくように課題を与えられました(C in N介入)。

研究3(N = 99、カナダの大学生)では、参加者は自分の最も優れた性格の強みを毎日新しい方法で自然とつながるように課題を与えられました(CS with N介入)。比較のために無治療の対照条件を使用しました。両方の介入は自然とのつながりを有意に高めました(d s = 0.48、0.66、0.67)。幸福感に関しては、CS in N介入は超越的なつながり(ds = 0.53、0.57)、高揚感(d = 0.40)、および生活の調和(d = 0.48)を有意に高めました。また、Nを伴うCS介入により、超越的つながり(d = 0.43)、高揚感(d = 0.48)、生活の調和(d = 0.50)が有意に向上したほか、関係性の基本的欲求の満足(d = 0.58)、繁栄(d = 0.57)、生活への満足度(d = 0.44)、ポジティブな感情(d = 0.43)も向上した。自然で過ごした時間に対照群と比較して有意差はなかったにもかかわらず、自然とのつながりと幸福感への有益な効果は明らかであった。これらの知見は、現在の文献に独自の貢献を示すものである。われわれの知る限り、Nを伴うCS介入とNを伴うCS介入は、自然とのつながりと個人の幸福感を高めるという二重の目標を掲げ、性格の強みと自然との関わりを組み込んだ、開発および試験された最初の介入である。

投稿者によるコメント・補足(5件)
コメント 1

【基礎知識】VIAの強みとウェルビーイングの関係
https://note.nec-solutioninnovators.co.jp/n/n9e57da1832c8
NECソリューションイノベータさんの記事
整理頂いていて分かりやすいです😍😍

コメント 3

映画を見ることで、強みを伸ばす
https://www.facebook.com/groups/wellbeinginfo/permalink/1542240139920012/
映画×VIAの強み×ウェルビーイング

コメント 4

VIAの強みと幸せ
についての研究はいかに整理いただいています😍
https://www.viacharacter.org/research/findings/character-strengths-and--well-being-happiness

コメント 5

■研究の背景

1. 現代社会における自然との断絶

現代社会では、人々と自然界との間に深まる断絶が見られます。この傾向は以下のような研究で実証されています:

  • Soga & Gaston (2023)による縦断的調査では、時間の経過とともに、工業化後の国々の人々が自然とのつながりを感じなくなっていることが示されています。

  • Schönbach他(2022)の研究によれば、特に若い世代が自然との断絶を強く感じていることが分かっています。

  • 言語トレンドの分析では、19世紀半ばから現在にかけて、文学や映画、歌詞などの文化的作品における自然への言及が着実に減少していることが示されています(Kesebir & Kesebir, 2017; Langer他, 2021)。

この断絶の原因には、都市化の増加(Bashan他, 2021)、スクリーンベースの娯楽の急増(Michaelson他, 2020)、そして「人間例外主義」という考え方—人間が他の生物から分離され特権的な地位を占めるという考え—の浸透(Anderson & Perrin, 2018)があります。

2. 自然とのつながりとウェルビーイングの関係

自然とのつながり(自然に対する所属感や一体感)は、人間のウェルビーイングに重要な役割を果たすことが多くの研究で示されています:

  • Capaldi他(2014)とPritchard他(2020)のメタ分析では、自然とのつながりが幸福感や人生の意味と一貫して関連していることが示されています。

  • Barrable & Booth(2022)の研究では、自然とのつながりとメンタルヘルスの問題との間に負の相関があることが示されています。

  • Richardson他(2021)やZelenski & Nisbet(2014)の研究によれば、自然とのつながりは、友人、家族、住環境など他の領域でのつながりを超えた独自の幸福効果をもたらします。

これらの研究から、Baxter & Pelletier(2019)とHurly & Walker(2019)は、自然とのつながりが「基本的な人間のニーズ」であると提案しています。

3. 自然とのつながりを高める経路

Lumber他(2017)による研究では、自然とのつながりを促進する「5つの経路」が特定されました:

  1. 感覚的接触: 自然の感覚的な経験(見る、聞く、触れるなど)
  2. 感情: 自然に対する感情的な反応
  3. 意味: 自然から意味を見出す
  4. : 自然の美しさを認識する
  5. 思いやり: 自然に対する思いやりの気持ち

これらの経路は、単に自然の中で過ごす時間を増やすだけではなく、自然との「質的な関わり」を重視しています。Passmore & Holder(2017)やPassmore他(2022a, 2022b)の研究では、日常の自然に注目する介入が、自然の中で過ごす時間を増やさなくても、ウェルビーイングと自然とのつながりを高めることが示されています。

4. 性格的強みの研究とその応用

性格的強みは、ポジティブ心理学の中心的概念の一つです:

  • Peterson & Seligman(2004)は「美徳と性格的強みの分類」を開発し、24の普遍的な強みを特定しました。

  • 性格的強みは「基本的なアイデンティティを反映し、自分自身や他者にポジティブな結果をもたらし、集団の幸福に貢献するパーソナリティ特性」と定義されます(Niemiec & Pearce, 2021)。

  • 性格的強みを活用する介入は、様々な状況でウェルビーイングを促進することが示されています(Littman-Ovadia他, 2021; Schutte & Malouf, 2019)。

特に「シグネチャー強み」(個人のアイデンティティにとって最も重要で、使用すると活力を与えエネルギーを必要としない強み)を新しい方法で活用することが効果的であることが示されています(Gander他, 2024; Proyer他, 2015)。

5. 自然とのつながりと性格的強みを結びつける理論的基盤

本研究で検証された2つの介入は、以下の理論的基盤に基づいています:

類似性の効果とアンソロポモーフィズム(擬人化)

  • Byrne(1997)の研究では、「類似性効果」が示されています—私たちは自分に似ていると感じる対象に対してより肯定的な感情を抱きます。

  • この効果は人間以外の動物に対する魅力についても当てはまります(Launay & Dunbar, 2015; Sprecher, 2019)。

  • 自然に人間の特性(性格的強みなど)を見出す「擬人化」は、自然との類似性の認識を促進し、自然とのつながりを強める可能性があります(Clayton他, 2011; Yang他, 2023a, 2023b)。

自己超越と超越的つながり

  • 自然とのつながりを感じる経験は「自己超越」(自己の境界を超えた広がりを感じること)と関連しています(Castelo他, 2021; Isham他, 2022)。

  • Yaden他(2017)によれば、これは「超越的つながり」—すべての人・すべてのものとつながっているという感覚—を含みます。

  • このような超越的な経験は、自己概念の拡大を促し、自然界が自己の一部として取り込まれます(DeCicco & Stroink, 2007)。

6. 本研究の革新性と位置づけ

本研究(Passmore, Lumber, & Niemiec, 2025)は、先行研究の知見を統合し、性格的強みと自然への関わりを結びつける新しいアプローチを提案しています。

具体的には、以下の2つの介入を開発・検証しました:

  1. CSinN介入(Character Strengths in Nature):自然の中に自分の性格的強みが表れている様子を観察する

  2. CSwithN介入(Character Strengths with Nature):自分の最も高い性格的強みを新しい方法で使って自然とつながる

これらの介入は、自然との関わりの「質」に焦点を当て、都市環境を含む日常的な文脈で実践できる点が新しいものでした。また、自己と自然の類似性を強調し、自然を自己概念の一部として取り入れるプロセスを促進するという理論的枠組みに基づいています。

著者らの言葉を借りれば、「これらの発見は、現在の文献に独自の貢献をしている。我々の知る限り、CSinNとCSwithNの介入は、自然とのつながりと個人のウェルビーイングを高めるという二重の目標を持って、性格的強みと自然との関わりを組み合わせた初めての介入である」となります。

この研究は、人間と自然との関係の再構築という現代的課題に対する、具体的かつ実践的なアプローチを提供する貴重な貢献と言えるでしょう。

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