2025.05.07

はぴテク相談室:幸せな人は、日々の生活ストレスも小さくなる!

相談者

最近、仕事のことや家のことで毎日なんとなくストレスを感じていて、なんだか幸せじゃないなぁって思うんです。ストレスがあるから幸せになれないのか、幸せじゃないからストレスを感じやすいのか…どっちなんでしょう?

はぴテクさん
はぴテクさん

それはつらいですね。実はその「どっちなんだろう?」という感覚、とても鋭いんです!2025年に発表された研究で、まさにそのあたりを調べたものがあるんですよ。中国の大学生1766人を対象にした研究なのですが、ちょっとご紹介してもいいですか?

相談者

ぜひ教えてください!大学生対象なんですね。私は社会人なんですが、参考になりますか?

はぴテクさん
はぴテクさん

そうなんです、対象が中国の大学生なので、社会人の方や別の文化圏の方にそのまま当てはまるとは言い切れない点は正直にお伝えしますね。ただ、研究が明らかにした「心のしくみ」はとても参考になると思います。その研究では、「感謝・楽観・希望・マインドフルネス」という4つのポジティブな心の特性が、幸福感にどうつながるかを調べていたんです。

相談者

その4つって、どんなものですか?

はぴテクさん
はぴテクさん

わかりやすく言うと、こんな感じです。感謝は「ありがとうと思える気持ち」、楽観は「なんとかなるかなという考え方」、希望は「やってみようというエネルギー」、マインドフルネスは「今ここにある自分の状態をありのまま気づく力」です。この4つを持っている人は、幸福度が高い傾向があったんです。

相談者

でも、その特性って生まれつきじゃないですか?私にはなかなか難しそうで…

はぴテクさん
はぴテクさん

実はここが面白いところで、研究ではこの4つの特性が幸福感を高める「ルート(経路)」が2つあることがわかりました。ひとつは、特性そのものが直接、幸福感を高めるルート。もうひとつは、「日常のストレスが減る」「困ったときにポジティブな対処ができる」というワンクッションを通じて、幸福感が高まるルートです。つまり、心の特性→ストレスが減る→幸福、という流れも確認されたんですね。

相談者

へえ!じゃあ、感謝とか楽観を意識するだけで、ストレス自体も減るかもしれないってことですか?

はぴテクさん
はぴテクさん

この研究では「これらの特性を持つ人はストレスが少ない傾向があった」という関連性が示されています。ただし、これはあくまで相関の話で、「感謝を意識すれば必ずストレスが減る」と因果関係として言い切れるわけではない点はご注意ください。でも、こうした特性を日々少しずつ育てることは、決して無意味じゃないと思いますよ。

相談者

なるほど。じゃあ具体的に、どれかひとつから始めるとしたら何がいいんでしょう?

はぴテクさん
はぴテクさん

研究自体はどれかひとつを特別に推奨しているわけではないのですが、日常で取り組みやすいのは「感謝」かもしれません。今日あった小さな「よかったこと」を1〜3つ思い浮かべるだけでも、感謝に気づく練習になります。また、「マインドフルネス」は今この瞬間の自分の状態に気づくことなので、深呼吸しながら「今どんな気持ちかな?」と自分に問いかけるだけでも入り口になりますよ。

相談者

なんかむずかしく考えすぎていたかもしれません。小さいことから試してみます。でも、ストレスがあるとそういうポジティブなことを考えること自体が難しくなりませんか?

はぴテクさん
はぴテクさん

おっしゃる通りで、それがまさに「悪循環」になりやすいところですよね。この研究が興味深いのは、ポジティブな特性が「ストレスへの対処の仕方(ポジティブ・コーピング)」にも影響していると示している点です。つまり、ストレスがあっても、「どう受け止めるか・どう対処するか」の視点が変わることで、幸福感への影響が和らぐ可能性があるということです。完全にストレスをなくすのではなく、「ストレスとの付き合い方」が変わるイメージですね。

相談者

「ストレスをゼロにしようとしなくていい」って思うと、少し気が楽になりました。今日話してもらったこと、整理してもらえますか?

はぴテクさん
はぴテクさん

もちろんです!今日のポイントをまとめると、①感謝・楽観・希望・マインドフルネスという心の特性は、それ自体が幸福感と関連しているだけでなく、「日常ストレスを減らす」「前向きな対処につながる」という二重の経路で幸福感に関わっている可能性があること、②ただしこれは中国の大学生を対象にした相関研究なので、すべての人に同じように当てはまるとは言えないこと、③ストレスをゼロにしようとするより、ストレスとの「付き合い方」を少しずつ育てていくイメージが、この研究の伝えたいことに近いかもしれません。小さな一歩から始めてみてくださいね。

■ 今日のまとめ

  • 感謝・楽観・希望・マインドフルネスという4つのポジティブな心の特性は、幸福感と関連しており、「日常ストレスの少なさ」と「前向きな対処」を通じても幸福感に関わっていることが示されました(二重の経路)。
  • ストレスをゼロにしようとするのではなく、ストレスへの「受け止め方・対処の仕方」を変えていくことが、幸福感につながる可能性があります。
  • 「感謝」や「マインドフルネス」は日常の小さな実践(今日のよかったことを思い浮かべる、今の気持ちに気づくなど)から始めやすく、特別なスキルがなくても取り組める入り口があります。

■ 出典・注意事項

  • 出典:Aldubiani, A. et al. (2025). Positive psychological traits and psychological well-being: investigating roles of positive coping strategies and life stressors. BMC Psychology. https://link.springer.com/article/10.1186/s40359-025-02807-9

  • 注意①【相関研究】本研究は横断的な調査(アンケート)に基づいており、特性と幸福感・ストレスの「関連性」を示したものです。「この特性を高めれば必ず幸福になる」という因果関係を証明したものではありません。

  • 注意②【対象集団の限界】対象は中国・山東省の大学生1766名に限定されています。社会人・他の年齢層・他の文化圏への一般化には慎重さが必要です。

  • 注意③【媒介分析について】ポジティブな対処戦略と生活ストレスが「部分的に媒介する」という結果であり、これらだけが幸福感に影響するわけではありません。他の要因も多数関わっています。

投稿者によるコメント・補足(1件)
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研究自体の紹介はこちら😊
幸せな人は、日々の生活ストレスも小さくなる!
https://wellbeing-archive.pages.dev/posts/2025-05-07-1746655202/

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