2025.02.18
移動することは幸せにつながる
については、ちょっと昔ですが2021年の
同志社大学毛海先生が、まとめ論文に整理頂いています😊
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■移動と幸せについて分かっていること。
•日常的な移動の質の向上は,個人の移動満足感を通して他の生活領域の満足感を高めることにつながり,少なくとも間接的に全体的 SWB(主観的ウェルビーイング) 向上に貢献する可能性がある。
•移動満足感向上による全体的 SWB へのプラスの効果は,他の要因(所得,健康状態,活動参加など)に比べると相対的に小さい可能性もある
•日常的な移動量と全体的 SWB の関係性は移動目的に依存する。
•全体的 SWB 向上という観点から,長時間通勤は多くの人にとって望ましくない。
•少なくとも都市内移動において徒歩や自転車移動の環境整備が進んでいる場合,これら移動は他の手段と比べて全体的 SWB を高める可能性がある。
•全体的 SWB が高い人は,アクティブに多くの移動や活動参加をしている傾向があることも同時に否定できない。(逆の因果関係)
•個人にとって好ましい活動の参加を促す移動(アクセシビリティの向上)は,全体的SWB 向上に貢献する。
•交通システムによる社会的排除や TD(交通による不利益) は全体的 SWB 低下させる要因となる。
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■移動研究の3分類
I.日常的な移動満足感(特定領域 SWB)または移動特性と SWB との関係性
II.通勤移動の移動満足感(特的領域 SWB)または移動特性と SWB との関係性
III.交通システムから起因する社会的排除(Social Exclusion)または交通による不利益(Transportation Disadvantage)と SWB との関係性
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一つ目の添付画像はⅠ。二つ目の添付画像はⅡ。三つ目の添付画像はⅠ+Ⅱ+Ⅲの統合モデル。
その後の画像は、Ⅰ、Ⅱ、Ⅲの既存研究。
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日常的な移動と主観的幸福感の関係性
2021,毛海千佳子先生
同志社商学
[https://doshisha.repo.nii.ac.jp/record/28552/files/017073020021.pdf](https://doshisha.repo.nii.ac.jp/record/28552/files/017073020021.pdf)
第1図 移動とSWBの関係性の概念図1:Ettema et al.(2010) 移動時間 信頼性、距離 ③ストレス 時間的制約 全体的(累積的) SWD 移動 ②活動参加 目的遂行 感情的SWB 移動 ①感情的要因 安全性・清潔さ シェルター・快適 性・クリティカルイン シデント・楽しさ ①特定領域 SWB(移動) 感情的 SWB 認知的SWB ①道具的要因 移動時間・運行 頻度・コスト 認知的 SWB 出所)Ettema et al.(2010),Fig.1から一部追加作成。 第3図 通勤移動と SWB の関係性の概念図3:Chatterjee et al. (2020) 個人特性 価値観、態度 生活状況 (居住地、職場、家庭) 通勤移動 (手段、距離、時刻等) 通勤満足感(SWB) 他の生活領域の 満足感(SWB) 全体的 SWB 感情的(ストレス) 認知的 エウダイモニア的 経験的(気分) 認知的 エウダイモニア的 経験的 認知的 エウダイモニア的 時間的・金銭的・ 身体的コスト 活動 (仕事、家族、その他 活動に費やす時間) 生活状態 (所得、環境の質、 身体的健康度) (1) 移動中 (2) 移動後 (3) 長期的 主観的要素 客観的要素 出所)Chatterjee et al. (2020), Fig. 1 から一部、表現を変更し作成。 第2図 移動とSWBの関係性の概念図2:De Vos et al. (2013) 長期 → 居住地選択 ← 価値観・態度(移動、土地利用、環境、家庭、労働、余暇への志向) → 自己開発(self-development) アクセシビリティ ⑤Mobility(自動性)移動可能性 ← → エクダイモニア型Well-being モビリティ ②移動により促進される活動参加 → ③目的地までの移動中の活動 ④活動としての移動 活動パターン ↓ ↑ → ヘドニック型Well-being ⑴目的地向かうまでの移動中での経験 満足 短期 出所)De Vos. et al. (2013),Fig. 1,Makhtrian and Pendyala(2018),Fig. 2.1,Makhtrian(2019),Fig. 4を参照しながら一部追加記述。 表1 日常的な個人の移動とSWBの関係性をテーマとする実証分析(2010-2020) 著者(年)| 調査対象国/データソース | 手法(サンプル数) | SWB | 結果 Ⅰ | Bergstad et al. (2011) | スウェーデン駅連連間調査 | 多重線形回帰モデル(1,330) | ・認知的SWB(SWLS) ・感情的SWB(PANAS) ・移動満足度(SDTS) ・移動幸福度 | ・日常的な移動満足度は認知的・感情的SWBにプラスに影響。 ・その影響は移動の自体の評価では部分的に媒介されて演SWBに影響(移動満足度→SWB III)。 Ⅰ | Ettema et al. (2011) | スウェーデン大学生への質問紙調査に含測定 | 分散分析 移動環境への評価の比較分析(3つのシナリオメタシナリー) | ・認知的SWB(SWLS) ・感情的SWB(SCAS) ・移動満足度(STS) | ・移動状況の変化(e.g. 公共交通サービスの質向上)は移動の満足度、認知的・感情的SWBに影響。 ・移動満足度は、移動手段、移動時間、アメニティの有も士により影響を受ける。 ・日の活動の多くは移動(トリップ)でつながるサービスの継続と移動オレディアを考慮する。 SWBも低下させる可能性がある。 Ⅰ | Morris (2015) | アメリカ American Time Use Sur vey (ATUS) 生活時間調査 | 多重線形回帰モデル(23,500) | ・生活満足度(認知的SWB:キャリア時間削減) | ・日の移動時間、自宅外での活動場所時間は生活満足度にプラスの影響。 ・自家用車での移動時間は生活満足度にマイナスのプラス。 ・特定の活動場所間(e.g. 外食、宗教、スポーツ)への移動時間の増加は生活満足度にプラスに影響。 ・通勤時間は長さは違動満足度、行動・体定)のマイナスに影響。 Ⅰ | Sweet and Kanaroglou (2016) | カナダ Canadian General Social Survey(GSS)(2010)年 活動時間調査 14 歳以上に16 歳以上の7,386名 | 構造方程式モデル (男性(1,914)女性(2,396)) | ・認知的SWB | ・男女ともに移動時間とSWBに関連はない。 ・女性では、移動時間が長い場合、子どもがいることは女性の活動数にプラスに寄与する。 ・配偶者がいる女性は日の移動時間が有意に減る。 Ⅰ | Finnan et al. (2017) | スウェーデン ストックホルム、ゴッテンボリ地域データベース 調査を対象とする | 多重線形回帰モデル(367) | ・認知的SWB(SWLS) ・感情的SW Ⅱ | Wheatley (2014) | イギリス British Household Survey(BHPS 2009年のデータ) フルタイムの労働者を中心に対象 | 親子-プロビット回顧・特定曜域 SWB(認知的 SWB) -勤務時間の満足度 -気務満足度 -余暇時間の満足度 -余暇利用の満足度 | -男女ともに勤務時間の長さは全般的の満足度にマイナスに影響。ただし男性は勤務時間と余業時間の長さにおいて -男性の場合、長い勤務時間(60分以上)は勤務時間満足度や余暇時間量への満足度にマイナスに影響。 -子供がいい場合、土日に余暇時間量の満足度が低い。 -女性の場合、中程度の通勤時間(21分~60分程度)で も勤務時間や雇用満足度にマイナスに影響(しかし、1999-2003年や2005-2008年の結果ではマイナス影響なし。 | |---|---|---|---|---| | Ⅱ | Lorenz (2018) | ドイツ German Socio-Economic Panel(SOEP)調査 (2007-2013年のデータ) | 固定効果異時間帰・ プロビット分析 (約 60,000 サンプル) | -生活満足度(認知的 SWB) -特定曜域 SWB(認知的 SWB) -感情的 SWB (SOEP調査データ) | -通勤距離の長さによる認知的SWBへの悪影響確認できるかどうか。 -通勤距離が長いほど、余暇時間は限定される。 -通勤距離の長さは感情的 SWB に影響しない。 -毎日の勤務時間の増加は日中生活への満足度にマイナスに影響する。 日中の隔離勤務時間や在宅勤務時間、個人所得、他出、余暇時間 -毎週働きすぎと認知的SWBへのマイナス影響とは無関係。通勤時間の家庭生活満足度 への影響は、事労働、余暇時間に関わらされる(就労効果)。 | | Ⅱ | Zhu et al. (2019) | 中国 China Labour-Force Dy-namics Survey(CLDS 2014年データ) チャイ上海経済を含 む沿海都市と内陸区