はぴテク相談室:ポジティブな情報を集めると幸せになるよ。
最近、ニュースやSNSをよく見るんですけど、なんか見るたびに気分が落ちてきて…。でも情報は集めないと不安だし、どうしたらいいんでしょうか?
それ、すごくよく分かります!情報を集めないと乗り遅れそうで怖いし、でも見るたびにどんよりする…という板挟みですよね。実はそのモヤモヤ、研究でもちゃんと裏付けられているんですよ。
えっ、そうなんですか?どんな研究ですか?
新潟リハビリテーション大学の小柳先生・大矢先生が2025年に発表した研究で、大学生を対象にアンケート調査をしたものです。「どんな種類の情報をよく集めるか」というスタイルの違いが、気分の落ち込み(抑うつ)や心の充実感(心理的ウェルビーイング)とどう関係しているかを調べたんです。
ポジティブな情報とネガティブな情報、どっちを集めるかで違いが出たんですか?
そうなんです!ポジティブな情報をよく集める人ほど、「自分が成長している感覚」「生きる目標がある感覚」「自分を受け入れられている感覚」「周りをうまくコントロールできている感覚」「他者と良い関係を築いている感覚」が高く、気分の落ち込みは低い、という関連が見られました。
逆にネガティブな情報ばかり集めるとどうなるんですか?
ネガティブな情報収集が多い人は、気分の落ち込みと正の関連があって、さっき言ったような心の充実感のほぼ全項目と負の関連が見られました。つまり「暗いニュースや不安をあおる情報ばかりを追いかけること」が、精神的な健康と逆方向に結びついていたんですね。
でも「ネガティブな情報を集めるな」って言われても、悪いニュースって目に入ってきますよね…?
おっしゃる通りで、ゼロにするのは難しいですよね。この研究が示しているのは「ネガティブ情報をゼロに」ではなく、「ポジティブな情報収集を増やすこと」が精神的健康につながる、という点です。バランスをポジティブ寄りにシフトするイメージですね。
ポジティブな情報収集って、具体的にどんなことをすればいいんでしょう?
たとえば、誰かが助け合っているニュース、自分の好きな趣味や学びに関する情報、友人の明るい近況など、「読んだ後に少し前向きになれる」ものを意識して探す習慣が一例になりますね。SNSのフォローリストを見直して、見るたびにしんどくなるアカウントを減らすのも一つの方法です。
なるほど!でもこれって、大学生を対象にした研究ですよね。社会人の私にも当てはまりますかね?
鋭いご指摘です!この研究の対象は大学生なので、社会人や他の年代にそのまま当てはまるとは言い切れません。また、これは関連(相関)を調べた研究なので、「ポジティブ情報を集めたから気持ちが良くなった」という因果関係まで証明されたわけではない点も知っておいてほしいです。ただ、傾向として参考にする価値は十分あると思いますよ。
そうか、因果関係とは違うんですね。それでも、今日から情報の選び方を少し意識してみようと思います!
それだけで十分だと思います!「全部変えよう」ではなく、「今日見るものを少しポジティブ寄りにしてみようかな」というくらいの小さな一歩が、心の状態と関連している可能性がある、と研究は教えてくれています。ぜひ試してみてください😊
■ 今日のまとめ
- ポジティブな情報をよく集める人は、自己成長感・目標感・自己受容・充実した人間関係などの心の豊かさと正の関連があり、気分の落ち込みとは負の関連があった。
- ネガティブな情報収集が多いほど、気分の落ち込みとの正の関連、心の充実感との負の関連が見られた。
- 情報をゼロにするのではなく、日々の情報収集をポジティブ寄りにバランスをシフトすることが、精神的健康と関連している可能性がある。
■ 出典・注意事項
- 【出典】小柳英祐・大矢薫「情報収集スタイルと抑うつ,心理的ウェルビーイングとの関係」新潟リハビリテーション大学紀要,2025年1月
- 【注意①・相関研究】本研究は質問紙によるウェブ調査の相関分析であり、情報収集スタイルがウェルビーイングや抑うつを直接引き起こすという因果関係を証明したものではありません。
- 【注意②・対象集団の限界】調査対象は大学生に限られており、社会人・高齢者・青少年など他の年代・集団への一般化には慎重な解釈が必要です。
研究自体の紹介はこちら😊
ポジティブな情報を集めると幸せになるよ。
https://wellbeing-archive.pages.dev/posts/2025-01-26-1737852013/