2024.12.30

はぴテク相談室:20秒間の簡単な練習で、ストレスや心の健康に永続的な効果が得られる

相談者

はぴテクさん、こんにちは。最近すごく仕事が忙しくて、ストレスが溜まる一方なんです。瞑想とかヨガとかいいって聞くんですけど、正直そんな時間も気力もなくて…。何か手軽にできることってないですかね?

はぴテクさん
はぴテクさん

それは大変でしたね。忙しいのにさらに「何かやらなきゃ」ってプレッシャーになると、余計しんどいですよね。実はですね、カリフォルニア大学バークレー校のサスマン先生たちの研究で、1日たった20秒の練習でもストレスや心の健康に変化が見られた、という結果が出ているんです。

相談者

えっ、20秒ですか?それは短すぎて逆に信じられないんですけど(笑)。どんな練習なんですか?

はぴテクさん
はぴテクさん

ふふ、でも本当なんです。「セルフコンパッションタッチング」と呼ばれる方法で、簡単に言うと自分を優しくハグするような姿勢です。やり方はこんな感じです。①左手を胸(心臓のあたり)に置く。②右手をお腹に置く。③その姿勢を20秒キープして、手のひらの温かさを感じる。④できれば「自分に優しくしてあげよう」という気持ちを少し意識する。これだけです!

相談者

なるほど、セルフハグみたいな感じですね。でも、本当にそれだけで効果があるんですか?研究でどんな結果が出たんでしょう?

はぴテクさん
はぴテクさん

研究では135人の大学生を2つのグループに分けました。一方は今お伝えしたセルフコンパッションタッチングを、もう一方は「指で特定のパターンをたたく」という練習を、1ヶ月間毎日20秒行ってもらいました。1ヶ月後に比べると、28日以上ちゃんと続けた人たちの中で、セルフコンパッションタッチングをしたグループは、指たたきグループと比べて、自己への思いやりが高まり、ストレス・不安・うつの傾向が下がっていたんです。

相談者

28日以上続けた人たち、というのがポイントなんですね。じゃあ逆に言うと、続けなかった人には効果がなかった?

はぴテクさん
はぴテクさん

鋭いですね、まさにそこが重要なポイントです。研究でも「練習しなかった人には改善が見られなかった」とはっきり示されています。つまり続けることが前提なんです。でも逆に言えば、1日20秒という超短い時間でも、毎日続けさえすれば変化が出る可能性があるということで、それがこの研究の面白いところなんです。

相談者

続けることが大事なのはわかるんですけど、それが一番難しいんですよね…。何かコツってあるんですか?

はぴテクさん
はぴテクさん

研究の中でそこにもヒントがあって、「きっかけを決める」という方法が紹介されています。たとえば**「歯磨きのあと」「朝コーヒーを入れたら」「寝る前に布団に入ったら」**など、すでに毎日やっている行動の直後にセットするんです。こうすると「歯磨き→タッチング」という流れが自然に習慣になりやすいんですね。

相談者

なるほど!それなら試せそうです。でも、なぜこのタッチングで気持ちが楽になるんでしょう?何か仕組みはあるんですか?

はぴテクさん
はぴテクさん

研究の中で詳しいメカニズムまでは解明されていないんですが、「セルフコンパッション(自分への思いやり)」を高めることがストレス軽減につながっている、という見方がされています。自分を責めたり追い詰めたりするのではなく、「自分にも優しくしていいんだ」という感覚を体の感触を通じて育てていくイメージです。手のひらの温かさを感じることで、それが助けになっている可能性があります。

相談者

「自分に優しくする」って、なんか照れくさい感じもするんですけど(笑)、でも確かに私、自分には厳しすぎるかもしれません。試してみる価値はありそうですね。

はぴテクさん
はぴテクさん

照れる気持ち、すごくわかります!でも研究では、特別な気持ちが持てなくてもまず姿勢だけでやってみることも認められていて、「必要に応じて思いやりの気持ちを持つ」という柔らかい表現になっているんです。完璧にやろうとしなくていい。まず20秒、手を置くだけでOKです。

相談者

そう聞くとすごくハードルが下がりますね!歯磨きのあとに試してみます。ありがとうございました!

はぴテクさん
はぴテクさん

ぜひ!最初の1週間は「とにかく手を置く」だけでも十分です。1ヶ月後にどんな変化があるか、楽しみにしてみてくださいね。無理せず続けることが一番大切ですから。

■ 今日のまとめ

  • 【20秒のセルフコンパッションタッチング】左手を胸・右手をお腹に当てて20秒キープするだけ。温かさを感じながら、できれば自分への思いやりを意識する。
  • 【続けることが効果の鍵】1ヶ月間・28日以上続けた人にのみストレス・不安・うつの傾向低下と自己思いやりの向上が見られた。続けなかった人には変化が見られなかった。
  • 【習慣化のコツはきっかけを決めること】「歯磨きのあと」など既存の習慣とセットにすることで、20秒の練習を無理なく日常に組み込みやすくなる。

■ 出典・注意事項

  • 【出典】Susman, E. et al. (2024). Daily micropractice can augment single-session interventions: A randomized controlled trial of self-compassionate touch and examining their associations with habit formation in US college students. Behaviour Research and Therapy. https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0005796724000251

  • 【出典②】Greater Good Magazine (2024/12/19). The Top 10 Insights from the Science of a Meaningful Life in 2024. https://greatergood.berkeley.edu/article/item/the_top_10_insights_from_the_science_of_a_meaningful_life_in_2024

  • 【注意①:相関と因果について】「続けた人に効果があった」という結果は、続けること自体が効果を生んだとも言えますが、もともとやる気や自己管理能力が高い人が続けやすかった可能性も否定できません。因果関係を断言できるものではありません。

  • 【注意②:対象集団の限界】この研究の参加者は米国の大学生(135人)に限られており、年齢・文化・生活環境が異なる人々にそのまま当てはまるかどうかは慎重に考える必要があります。

  • 【注意③:分析方法について】全員を対象にした分析(治療意図分析)では有意な効果は見られず、28日以上続けたサブグループの分析で効果が確認されました。サブグループ分析はバイアスが入りやすいため、結果の解釈には注意が必要です。

投稿者によるコメント・補足(1件)
コメント 1

研究自体の紹介はこちら😊
20秒間の簡単な練習で、ストレスや心の健康に永続的な効果が得られる
https://wellbeing-archive.pages.dev/posts/2024-12-30-1735558071/

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