2024.10.29

ピーク・エンドの法則と幸せ

という日本の最新の研究。

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ある経験の評価は、その中で最も高いピークの感情と、終了時(エンド)の感情で決まる。

というピークエンドの法則。

Diener先生が、これを人生の幸せにも適用していて、

その時は、人生の幸せもピーク・エンドの法則が成り立つ、

つまり、人生の中で最も幸せな瞬間と、人生を終える時の幸せで、

最終的な人生の幸福度が決まる。

だろう、と。

でも、今回、日本で、追加で研究をしてみたら、

あんまりエンドは効いてこなかった。

どちらかというと、人生の中で充実した時期(ピーク)を作れるかどうか。

が人生全体での幸福度を決めるようです。

※ピークとは言っていますが、一瞬のことではないです。複数回でOK。ので、充実した時期を何度も何度も作れることが幸せの秘訣と言えそうです。

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あと、太く短い人生と、細く長い人生を比較すると、

太く短い人生の方が幸福度が高い。とも。

(でも、これは太く長い人生が最も良いですね😊)

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■ピーク・エンドの法則

1. 基本的な定義:

  • ある経験の評価は、その経験の中での最も強い感情(ピーク)と終了時の感情(エンド)の平均で決まる傾向

  • 経験の長さはあまり重視されない(持続の無視)

2. 発見された状況:

  • 医療処置の評価(Redelmeier & Kahneman, 1996)

    • 大腸内視鏡検査の患者の痛みの記憶を研究

    • 強い痛みが短時間よりも、痛みが徐々に緩和して終わる方が、全体的な評価が良かった

  • 動画視聴の評価(Fredrickson & Kahneman, 1993)

    • 視聴後の動画の評価でもピーク・エンドの法則が確認された

3. 法則が働く条件(今回の研究で明らかになった点):

  • 結末情報が顕現的(注目されやすい)な場合に主に働く

  • 具体的な状況:

    1. 複数の選択肢を比較する時

    2. 記憶を振り返って評価する時(新近性効果により結末が思い出しやすい)

4. 実践的な意味:

  • 経験の評価は、その全体的な内容よりも、特定の印象的な瞬間(ピーク)と終わり方(エンド)に大きく左右される

  • 同じ総量の不快な経験でも、終わり方で全体的な評価が変わる

  • 持続時間よりも、質的な側面が重要になる

5. 法則の限界(今回の研究で分かったこと):

  • 常に働くわけではない

  • 結末情報が特に注目されない状況では、ピーク(最高/最低体験)の影響が主要になる

  • 文脈や評価の仕方によって、法則の適用は変化する

6. 応用可能性:

  • サービス設計(顧客経験の最後を良いものにする)

  • イベント企画(締めくくりを印象的にする)

  • 医療処置(終了時の苦痛を緩和する)

  • 教育(授業の終わり方を工夫する)

このように、ピーク・エンドの法則は人間の経験評価の重要な特徴を説明するものですが、今回の研究によって、その適用には一定の条件があることが明らかになりました。これにより、より正確にこの法則を理解し、適切に応用することが可能になります。

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結末情報の付加が幸福度判断に及ぼす影響

― 異なる要因配置によるDiener, Wirtz, & Oishi (2001)の追試 ―

藤島 喜嗣先生

マーケティングジャーナル,2024/10/24

https://www.jstage.jst.go.jp/article/marketing/advpub/0/advpub_2025.001/_article/-char/ja/

抄録

Diener et al.(2001)は,人生の幸福度評価に結末情報が影響することを見出し,主観的幸福感の判断にピーク・エンドの法則と持続の無視が存在することを示した。しかしながら,彼らの研究は実験参加者に結末情報が異なる2つのシナリオを対比することを許しており,そのことが結果に影響した可能性がある。本研究は,結末情報の操作を参加者間要因にした場合(研究1,研究2)と,参加者内要因にした場合(研究3,研究4)とで直接的追試を行った。その結果,結末情報の対比ができない場合には結果が再現されなかったが,対比ができる場合には結果が再現された。このことは,結末情報が対比によって顕現的である場合でのみ,結末情報が幸福度判断に利用されることを示唆した。ピーク・エンドの法則が利用される要件と直接的追試の意義と困難について考察した。

論文紹介 なんとかなる 主観的幸福・幸福測定感情・レジリエンス

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