2024.10.21

はぴテク相談室:はじめて父親となった男性の幸せを感じるとき

相談者

もうすぐ子どもが生まれる予定なんですが、正直不安で…。父親になってもちゃんと幸せを感じられるのかな、って。妻との関係も変わりそうで怖いんです。

はぴテクさん
はぴテクさん

それは大事な気持ちですね。実は、はじめて父親になった男性が「どんなときに幸せを感じるか」を丁寧に調べた研究があるんです。産後2〜3か月のパパ13人にインタビューした質的研究(※インタビューをじっくり分析する研究手法)で、幸せを感じる場面が3つ浮かび上がってきました。聞いてみますか?

相談者

ぜひ聞きたいです!どんな場面なんですか?

はぴテクさん
はぴテクさん

1つ目は「妻と2人で子どもの成長を見守り、心に余裕を感じるとき」です。たとえば一緒に子ども用品を選んだり、2人で子どもを眺めたり。「一緒に親になっていく感覚」が幸せにつながっているみたいですね。

相談者

なるほど…。2人でやってる感、大事なんですね。他の2つも教えてください。

はぴテクさん
はぴテクさん

2つ目は「妻が父親となった自分を気にかけてくれていると感じるとき」です。たとえば妻が子どもの写真を送ってくれたり、仕事を頑張っている自分に「お疲れ様」と声をかけてくれたりすること。『父親としての自分を見てもらえてる』と感じると、仕事の原動力にもなると語ったパパもいたんです。

相談者

それは嬉しいですね。妻からそう思われてるって感じるだけで違いそう。3つ目は?

はぴテクさん
はぴテクさん

3つ目は「妻への心遣いが届いていると感じるとき」です。ちょっとしたお菓子を買って帰ったら感謝されたとか、小さな気遣いがちゃんと伝わったと感じる瞬間ですね。一方通行じゃなくて、お互いに気にかけ合う『相互性』が幸せの鍵みたいです。

相談者

面白いですね。でも、妻から写真を送ってもらうのって、妻はなんのつもりで送ってるんでしょう?単純に共有したいだけ?

はぴテクさん
はぴテクさん

実はここが興味深いポイントで、この研究でも触れられています。パパ側は「感謝してくれてる」「会えない自分に知らせたいんだろう」と受け取っていた。でも別の研究では、ママ側の意図は「もっと子どもに関わってほしいから」という期待だったと。同じ行動でも、受け取り方がぜんぜん違ったんです。

相談者

えっ、そんなにズレてるんですか!それって問題じゃないですか?

はぴテクさん
はぴテクさん

ズレ自体はよくあることなんですが、大事なのはそれをコミュニケーションで埋めていくことだと研究では述べています。この研究では、妻への信頼感が夫婦関係の満足度を高め、一緒に子育てする行動を促していくのではないかとも考察されています。2人でいる時間を意識的に作っているパパたちは、そこで親密さが高まり幸せを感じていたとも語っていました。

相談者

子どもが生まれると夫婦関係って悪くなりがちって聞くんですが…やっぱりそうなんですか?

はぴテクさん
はぴテクさん

実はこの研究でも「夫婦関係の満足度は子どもが生まれたタイミングから下がりやすい」という背景が示されています。だからこそ、産後2〜3か月というこの時期の幸せをどう育てるかが大切だと研究者たちは強調しているんです。小さな気遣いや声かけが積み重なることで、夫婦の親密さが保たれていく、というのがこの研究のメッセージですね。

相談者

なんか少し安心しました。特別なことじゃなくて、日常の小さなやり取りが大事なんですね。

はぴテクさん
はぴテクさん

そうなんです!「お疲れ様」の一言、子どもの写真の共有、ちょっとしたお菓子…どれも特別なことじゃないですよね。この研究では、そういう日々の相互的な関わりの中に幸せが宿っていると語ったパパたちの声が記録されています。まずは2人で子どもの成長を一緒に眺める時間を作ることから始めてみてもいいかもしれませんね。

■ 今日のまとめ

  • はじめてパパになった男性は、①妻と2人で子どもの成長を見守るとき、②妻に気にかけてもらえると感じるとき、③自分の小さな心遣いが妻に届いたと感じるとき、に幸せを感じやすいことが示されました。
  • 子どもの写真共有など同じ行動でも、パパとママで受け取り方・意図がズレていることがある。だからこそ、お互いの気持ちを言葉にするコミュニケーションが大切です。
  • 産後は夫婦関係の満足度が下がりやすい時期だからこそ、日常の小さな気遣いと相互的なやり取りを積み重ねることが、夫婦の親密さを保つ上で重要です。

■ 出典・注意事項

  • 【出典】はじめて父親となった男性が妻との関わりの中で幸せを感じるとき/The Journal of Nursing Investigation, 2024/10/22 https://www.jstage.jst.go.jp/article/jni/22/1/22_JNI_022_004/_pdf

  • 【研究手法の限界】本研究は13名へのインタビューによる質的・記述的研究です。あくまで「こういう経験をした人がいた」という記述であり、すべての父親に当てはまるものではありません。

  • 【因果関係に注意】「〇〇すると幸せになる」という因果関係を証明したものではなく、幸せを感じた場面・状況を記述・分析した研究です。

  • 【対象集団の限界】参加者は地方都市の周産期母子医療センターで正期産で生まれた子(生後2〜3か月)を持つ男性13名です。異なる地域・背景・出産状況の父親には当てはまらない可能性があります。

投稿者によるコメント・補足(1件)
コメント 1

研究自体の紹介はこちら😊
はじめて父親となった男性の幸せを感じるとき
https://wellbeing-archive.pages.dev/posts/2024-10-21-1729548006/

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