2024.10.10

はぴテク相談室:こうなりたい!という積極的なモチベーションは、幸せにつながる。

相談者

最近、仕事でなかなか結果が出なくて…。『失敗したらどうしよう』『また怒られるかな』ってことばかり考えてしまって、毎日気が重いんです。これって、気持ちの持ち方が悪いんでしょうか?

はぴテクさん
はぴテクさん

それは気が重くなりますよね。実は、その『失敗したくない』という気持ちの向き方が、幸福感に影響しているかもしれないという研究があるんです。ちょっと一緒に見ていきましょうか😊

相談者

気持ちの向き方、ですか?どういうことですか?

はぴテクさん
はぴテクさん

2024年に発表された研究で、1000人以上の大学生を対象に調べたものがあるんですが、モチベーションには大きく2種類あることがわかっています。一つは『こうなりたい!これを達成したい!』という前向きな動機。もう一つは『失敗したくない、こうなりたくない』という、マイナスを避けようとする動機です。研究では、前者は幸福感を高める傾向があり、後者は幸福感を下げる傾向があると示されていました。

相談者

あ…私まさに後者ですね。『また失敗したくない』ばかり考えてる気がします。でも、失敗を避けようとするのって、普通のことじゃないですか?

はぴテクさん
はぴテクさん

そうなんですよ、すごく自然な気持ちですよね。ただ、その研究では、人生への満足感、ポジティブな気持ち、ネガティブな気持ち、それぞれの角度から分析しても、同じ傾向が出ていたんです。『失敗回避』の動機が強いと、どの角度から見ても幸福感が下がりやすい、という結果でした。

相談者

じゃあ、どうすればいいんでしょう…。『失敗したくない』という気持ちを消すのって、難しくないですか?

はぴテクさん
はぴテクさん

その通りで、消すのは難しいですよね。ここで面白いのが、『自制心』の話なんです。この研究では、自制心が高い人は、失敗回避の動機による幸福感へのマイナスの影響が弱まる傾向があったんです。逆に自制心が低い人は、失敗回避の動機があると幸福感がより大きく下がりやすかった。

相談者

自制心って、我慢する力のことですか?それが高いとなぜ影響が弱まるんでしょう?

はぴテクさん
はぴテクさん

研究の中では詳しいメカニズムまでは明らかにされていないのですが、自分の気持ちや行動をうまくコントロールできる力があると、失敗への不安に引きずられにくくなる可能性があるとされています。また、自制心が高い人には、成功を目指す動機のプラスの効果がより強く出る傾向もありましたよ。

相談者

なるほど。ということは、失敗を恐れる気持ちをなくすというより、『こうなりたい』という方向に意識を向けること、それと自制心を育てることが大切ということですか?

はぴテクさん
はぴテクさん

そういう解釈が、この研究からは読み取れますね😊 特に研究者たちは、『自制心の低い人の失敗回避動機を減らすこと』と『自制心の高い人に成功を追求する動機を持たせること』が幸福感により良い影響を与える可能性がある、と述べています。つまり、まずは『自分はどうなりたいか』を小さくてもいいので描いてみることが、一つの方向性になりそうです。

相談者

小さくてもいいんですね。たとえば『今週この仕事を覚えたい』みたいな感じでも?

はぴテクさん
はぴテクさん

そういうのがまさにいいと思いますよ!『怒られたくない』ではなく『この仕事を覚えたい』というように、同じ行動でも動機の向きを変えてみる、ということです。ただ、これはあくまで研究の示唆であって、すぐに気持ちがガラッと変わるものでもないと思うので、少しずつ試してみる感覚で大丈夫ですよ😊

相談者

なんだか少し楽になりました。気持ちの向きを変えてみること、やってみます!ありがとうございます。

はぴテクさん
はぴテクさん

それは良かったです!『こうなりたい』という小さな目標を積み重ねていくこと、そして自分の気持ちをうまく扱う練習、この二つが幸福感につながる可能性がある、という研究知見でした。無理せず、少しずつ試してみてくださいね😊

■ 今日のまとめ

  • 「失敗したくない」という回避型の動機は幸福感を下げる傾向があり、「こうなりたい」という前向きな動機は幸福感を高める傾向があることが研究で示されました。
  • 自制心(自分の気持ちや行動をコントロールする力)が高いと、失敗回避の動機による幸福感へのマイナスの影響が弱まりやすく、成功を目指す動機のプラスの影響がより強くなる傾向がありました。
  • 「失敗したくない」という気持ちを消そうとするより、「自分はどうなりたいか」という小さな目標に意識を向けてみることが、幸福感を高めるうえでのヒントになりそうです。

■ 出典・注意事項

  • 出典:Li et al.,「The differential influence of Achievement Motivation on Subjective Well-being and the moderating role of Self-control」Scientific Reports, 2024年9月27日 https://www.nature.com/articles/s41598-024-73193-2

  • 注意事項①:この研究は中国の大学生1017人を対象にした調査であり、異なる年齢層・文化圏・職業の人々にそのまま当てはまるとは限りません。

  • 注意事項②:この研究は相関関係を示したものであり、「前向きな動機を持てば必ず幸福になる」という因果関係を証明したものではありません。

  • 注意事項③:自制心が結果を調整する具体的なメカニズムについては、本研究では明らかにされていません。

投稿者によるコメント・補足(1件)
コメント 1

研究自体の紹介はこちら😊
こうなりたい!という積極的なモチベーションは、幸せにつながる。
https://wellbeing-archive.pages.dev/posts/2024-10-10-1728587477/

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