2024.08.07

組織におけるチームワークの影響過程に関する統合モデル

という論文が日本心理学会2024年度の優秀論文賞を受賞されていました😊

とても面白いです😍

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課題志向リーダーシップがあると、相互協力や目標共有とフィードバックにつながり、チームのパフォーマンスが高まる。

関係志向リーダーシップがあると、日常的なコミュニケーションにつながり、チームのパフォーマンスが高まる。

そして、

課題志向リーダーシップと関係志向リーダーシップの両方があると、パフォーマンスが特に高まる❗

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※課題志向リーダーシップ

このチームのリーダーは,チームのミッションや目標を明確に提示している

など。

※関係志向リーダーシップ

このチームのリーダーは,チームメンバーに対して好き嫌いに関係なく公正に接してくれる

など。

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課題志向が、やってみよう因子に近く、関係志向がありがとう因子に近いですね。

やはり、どちらもあると、効果が最大化される😊

今回は、アウトプットがパフォーマンスでしたが、幸せも同じような結果がでそうな。

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組織におけるチームワークの影響過程に関する統合モデル

──チームレベルの分析による検討──

心理学研究,2024

縄田 健悟先生、 池田 浩先生、 青島 未佳先生、 山口 裕幸先生

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjpsy/94/6/94_94.21064/_article/-char/ja/

本研究では、21組織、812チーム、5,728人の調査データに基づいて、組織における統合チームワークモデルを検討した。まず、IPO(Input-Process-Output)モデルと整合的に、「チームリーダーシップ→チームプロセス→チームパフォーマンス」というチームレベルの媒介効果が確認された。次に、チームレベルの変数間の関係をさらに詳細に検討した。その結果、関係志向型リーダーシップは日常的なコミュニケーションと正の相関を示し、課題志向型リーダーシップは協力や目標共有と正の相関を示した。さらに、目標共有はチームのパフォーマンスと強く正の相関があった。最後に、課題志向型リーダーシップと関係志向型リーダーシップの相互作用効果を調べた。分析の結果、PM理論に代表されるリーダーシップ行動の2要因理論が想定するように、両者が高い場合には、チームのプロセスとパフォーマンスが特に高まるという相乗効果が示された。

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授賞理由

本研究は,企業組織におけるチームワークの過程を,チームレベルで検討したものである。著者らは,チームワークについての基礎的なモデルであるInput-Process-Output (IPO) モデルと,課題遂行機能と関係維持機能の相乗効果というリーダーシップ行動論の古典的モデル(三隅のPM理論)の両方を実証的に検討した。分析対象は,21の企業組織に所属する812チーム,計5,728名のデータという大規模なものであり,マルチレベル分析を用いてチームレベルの分析が行われた。まずIPOモデルに基づき,チーム・リーダーシップを先行要因,チーム・プロセスを媒介要因,チーム・パフォーマンスを結果要因としたチームワークのモデルを検証し,その妥当性を確認した。さらに,課題志向と関係志向というリーダーシップの2側面がともに高い場合,チーム・プロセスやチーム・パフォーマンスが高くなるという相乗効果が見られた。本研究で検証された古典的なモデルは非常に影響力がある一方で,実際の企業組織の現場における,チームレベルでの実証的論拠は限られていた。本研究は,これらの古典的な理論を実証的に検討していることが,特に高く評価できる。これを可能にしたのはチームレベルでの大規模データである。ネット調査技術の進展もあり,数千人規模の調査データは心理学でも珍しくなくなりつつあるが,本研究は企業組織・チーム・個人というネスト構造を保有するデータを収集している。これにより,古典的理論の新たな(そして適切な)検証が可能となった。また,著者らの研究チームはこれまでにチームの影響過程についての研究成果を蓄積してきており,本論文ではそれらの知見を踏まえた上で,リーダーシップを先行要因として加えることで,新たな発展を遂げている点も評価できる。これらの理由から,本論文は優秀論文賞にふさわしいと判断した。

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