2024.07.29

楽観的だから幸せなのか、幸せだから楽観的なのか?

という研究が発表されました。面白い😍

楽観性と幸せは相関があることは分かっていましたが、その因果はどうなっているのか?

(というか、楽観性→幸せ。と思われてきたが、幸せ→楽観性もあるんじゃないの?)

4年おきに1万1千人のアメリカ人の方々に対して調査。

時系列で調べる事で、楽観→幸せ、なのか幸せ→楽観なのか。を調べた。

結果は、

幸せ→4年後の楽観性、の影響もあったし、

楽観性→4年後の幸せ、の影響もあった。

しかし、影響を比較すると、

人生満足度は、楽観性→満足度の影響の方が大きい

ポジティブ感情・ネガティブ感情は、ポジネガ→楽観性の影響の方が大きい

※幸せは主観的幸福感(人生満足度、ポジティブ感情、ネガティブ感情)、楽観性はLOT-R(楽観主義的傾向調査)で計測。

うーん、なるほど❗

幸せ→楽観もあるし、楽観→幸せもある。

けど、

ポジティブ感情多め/ネガティブ感情少なめ→楽観性→人生に満足

みたいな感じかぁ。

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■AIサマリー

  1. 目的:
  • 楽観主義と主観的幸福感(人生満足度、ポジティブ感情、ネガティブ感情)の間の双方向の関係を長期的に検証すること。

  1. 方法:
  • Health and Retirement Studyのデータを使用

  • 約11,000人のアメリカ人成人を対象に、2008年から2020年まで4年ごとに調査

  • Random Intercept Cross-Lagged Panel Model (RI-CLPM)を用いて分析

  1. 主な結果:
  • 楽観主義と主観的幸福感の間に双方向の関係が見られた

  • 主観的幸福感は楽観主義の方が強い予測因子だった

  • 人生満足度とポジティブ感情の増加は将来の楽観主義の増加を予測し、その逆も成り立った

  • ネガティブ感情と楽観主義は負の相互関係があった

人生満足度 → 楽観主義: 0.043

楽観主義 → 人生満足度: 0.065

ポジティブ感情 → 楽観主義: 0.087

楽観主義 → ポジティブ感情: 0.041

ネガティブ感情 → 楽観主義: -0.099

楽観主義 → ネガティブ感情: -0.029

だったので、3つとも相互に影響するが、

人生満足度は、楽観→人生満足度の影響の方が大きい

ポジティブ感情・ネガティブ感情は、ネガポジ→楽観の影響の方が大きい。

  1. 結論:
  • 楽観主義は主観的幸福感の単なる結果ではなく、主観的幸福感も将来の楽観主義を予測する

  • この結果は、楽観主義介入において気分や幸福感の改善も重要であることを示唆している

  • 従来の楽観主義を重視する見方に疑問を投げかけ、幸福感と楽観主義の相互関係の重要性を強調している

  1. 制限:
  • 自己報告による測定、単一サンプル、長期的な関連性のみの分析などの制限があることが指摘されている

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楽観主義と主観的幸福感の関係の方向性の再検討

Re-Examining the Direction of the Relationship Between Optimism and Subjective Well-Being

2024/7/26,Social Indicators Research

Mohsen Joshanloo先生

https://link.springer.com/article/10.1007/s11205-024-03402-y

DL用↓

https://www.researchgate.net/publication/382593275_Re-Examining_the_Direction_of_the_Relationship_Between_Optimism_and_Subjective_Well-Being

楽観主義は主観的幸福感を予測するとしばしば仮定されるが、この関係の経時的な方向性を実際に調べた縦断的研究はほとんどない。 このギャップを解決するために、本研究では、Health and Retirement Studyのデータを用いて、楽観主義と主観的幸福の諸相(すなわち、否定的感情、肯定的感情、生活満足度)の経時的な個人内関連を調べた。 サンプルは、2008年から2020年にかけて4年ごとに調査されたアメリカの成人で、ベースライン時の平均年齢は約62歳であった。

ランダムインターセプト・クロスラグ・パネルモデルの結果は、個人内相関を示した:生活満足度と肯定的感情の増加は、将来の楽観主義の増加を予測し、逆もまた同様であった。 負の情動と楽観性もまた、負の相互関係があった。 主観的幸福感は、その逆よりも将来の楽観主義の強い予測因子であった。

本研究は、主観的幸福感は単に楽観主義の結果であるという一般的な考え方に挑戦し、代わりに主観的幸福感が将来の楽観主義も予測することを示した。 この結果はまた、心理学的構成要素間の関連における方向性を明らかにするために、個人内の視点をとることの価値を強調している。

Table 2 Parameter estimates Predictor Outcome Unstandardized coefficient p 95% CI Standardized coefficient Low Up T1→T2 T2→T3 T3→T4 Auto-regressive effects Life satisfaction L → L 0.137 0.000 0.093 0.180 0.132 0.146 0.141 O → O 0.057 0.014 0.011 0.103 0.058 0.058 0.055 Positive affect P → P 0.124 0.000 0.072 0.176 0.122 0.130 0.123 O → O 0.059 0.011 0.014 0.104 0.059 0.060 0.056 Negative affect N → N 0.183 0.000 0.121 0.246 0.166 0.193 0.183 O → O 0.062 0.008 0.016 0.107 0.062 0.063 0.059 Cross-lagged effects Life satisfaction L → O 0.043 0.000 0.024 0.062 0.076 0.080 0.072 O → L 0.065 0.025 0.008 0.121 0.036 0.038 0.038 Positive affect P → O 0.087 0.000 0.041 0.134 0.073 0.076 0.070 O → P 0.041 0.005 0.012 0.070 0.049 0.051 0.049 Negative affect N → O -0.099 0.001 -0.156 -0.042 -0.067 -0.075 -0.068 O → N -0.029 0.026 -0.055 -0.003 -0.039 -0.041 -0.040 Note. O=optimism. L=life satisfaction. P=Positive affect. N=negative affect. T=time point
投稿者によるコメント・補足(1件)
コメント 1

本研究のウェルビーイング小話はこちら😊
はぴテク相談室:楽観的だから幸せなのか、幸せだから楽観的なのか?
https://wellbeing-archive.pages.dev/posts/2024-07-29-1722290408/

論文紹介 なんとかなる 主観的幸福・幸福測定感情・レジリエンスポジティブ心理学介入

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