2024.06.27

ほとんどの人の人生満足度(幸福度)は性格特性と一致する

という、エジンバラ大学とタルトゥ大学の最新研究。

海外の研究者の間で、今めっちゃ注目され、盛り上がっている論文です😊

ーー

端的に言えば、幸福度としても使われる人生満足度は、

思っている以上に性格特性との相関がめちゃめちゃ高くて、性格によってほぼ決まるよ。

という話。

(しかも、10年前と現在のデータで調査するという追いかけ研究。10年間で人生満足度も性格も、満足度と性格の相関も、ほぼ変わりませんでした。)

つまり幸福度(人生満足度)を高めるには、性格や信念が変わるくらいのことをする必要があるよ。と。

(そして、それくらいの事をしないと、満足度も性格も10年たっても変わらない。)

ーー

ちなみに、満足度高めたり、落としたりする性格は↓。

(性格というか信念に近いものも多々ありますね。)

■人生満足度を高める信念・性格

情緒が安定している(Big5性格傾向) (.20 < r < .40)

外向性が高い(Big5性格傾向) (r = .43、.47)

誠実性が高い(Big5性格傾向) (.20 < r < .40)

自分の能力に自信がある (r = .44)

努力は報われると信じている (r = .40)

リスクを取る (.20 < r < .40)

すぐに謝罪できる (.20 < r < .40)

家族に特別な愛着を感じる (.20 < r < .40)

忠実である (.20 < r < .40)

権威を尊重する (.20 < r < .40) ←意外!むしろマイナスかと。

新しい場所を訪れるのが好き (.20 < r < .40)

自己改善に取り組む (.20 < r < .40)

■人生満足度を落とす信念・性格

誤解されていると感じる (r = -.69)

エキサイティングなことがない / 何にもエキサイティングしない (r = -.61)

優柔不断 / 決断を先延ばしにする (r = -.51)

嫉妬深い (r = -.49)

退屈している (r = -.45)

利用されていると感じる (r = -.41)

敵を作る (-.20 > r > -.40)

うそをつく (-.20 > r > -.40)

物事を忘れる (-.20 > r > -.40)

簡単に泣く (-.20 > r > -.40)

ーー

人生満足度を高めようとした場合は、

性格や信念を変えるくらいしないと変わらないよ。と言うのは

もともと、ちょっとやそっとじゃ変わらないように作られた指標なので、ある種納得。

なので、幸福度(人生満足度)を高めるのは、表面上のスキルを得たくらいだと効果がなく、

性格や信念を変えるくらいに衝撃を受けたり、ワークとかも継続して性格や信念に影響を与えるくらい、やらないと❗

ですね。

でも、ちゃんと良い講座とかワークショップだと、短期間でも人生満足度(SWLSの方ですが)は結構上がります😊

ーーー

※補足1

ここでの人生満足度(LS)は人生満足尺度(SWLS)ではなく、↓

1:"Am happy with my life" (私の人生に満足している)

2:"Feel that my life lacks direction" (人生に方向性がないと感じる)

3:"Have a dark outlook on the future" (将来に対して暗い見通しを持っている)

※ただし、人生満足度尺度(SWLS)と0.8-0.95の相関がある。

ーーー

※補足2

ここでの相関は、通常の相関係数ではなく、真の相関。(オリジナルで算出)

単一方法バイアス、状況特有の効果、ランダムエラーなどを克服しているらしいです。

一般的な相関よりも、ちょっと高めに出るらしい。

ーーー

ほとんどの人の人生満足度は性格特性と一致する: 多階層、多評価者、多標本データにおける真の相関

Most people's life satisfaction matches their personality traits: True correlations in multitrait, multirater, multisample data.

Journal of Personality and Social Psychology,2024/6

https://psycnet.apa.org/doiLanding?doi=10.1037%2Fpspp0000501

DL用

https://osf.io/cd5kt/download

数多くのメタアナリシスにもかかわらず、生活満足度がパーソナリティ特性をどの程度反映しているかは、両者を評価する単一の手法に頼りすぎていたり、構成要素の重複に十分な注意が払われていなかったりするため、不明確なままであった。

我々は、異なる言語でテストされた3つのサンプル(エストニア語、N = 20,886、ロシア語、N = 768、英語、N = 600)のデータを用いて、自己報告とインフォーマント報告を組み合わせ、単一方法および機会特異的バイアスやランダム誤差をコントロールし、直接的な構成概念の重複を避けながら、パーソナリティ・ドメインとニュアンスの真の相関(rtrue)と、一般的な生活満足度(LS)および8つの生活ドメイン(DSs)の満足度を推定した。

その関連性はサンプル間でよく再現された。ビッグファイブのドメインとニュアンスは、独立した(サブ)サンプルにおいて、rtrue≈0.80-0.90までの精度でLSを予測することができた。情緒安定性、外向性、良心性はLSとrtrue≈0.30-0.50の相関があったが、開放性、快諾性との相関は小さかった。ニュアンスのレベルでは、低いLSは、誤解されている、興奮しない、優柔不断、うらやましい、退屈、利用されている、できない、報われないと感じることと最も強く関連していた(rtrue≒0.40-0.70)。LSの構成概念妥当性を裏付けるように、DS同士およびDSとLSの性格相関は類似しており、統合DSとLSの相関はrtrue≈0.90であった。LSの約10年間の安定性はrtrue=0.70であり、性格特性との縦断的な関連は横断的な関連を反映していた。我々は、一般的な測定の制約がなければ、ほとんどの人の人生満足度は、何年にもわたっても、その人のパーソナリティ特性と非常に一致していると結論づけた。つまり、満足度は通常、性格特性をより広く形成しているのと同じ、比較的安定した因子によって形成されているのである。

論文紹介 ありのままに 主観的幸福・幸福測定感情・レジリエンス

← 検索にもどる