2024.06.23

はぴテク相談室:謙虚さと幸せ

相談者

最近、職場でもっと謙虚にならなきゃいけないって言われるんですけど、正直、謙虚でいると損する気がして…。謙虚って本当に自分のためになるんですかね?

はぴテクさん
はぴテクさん

それは気になりますよね!実は「謙虚さと幸せ」の関係を調べた日本の研究があって、とても興味深い結果が出ているんです。少し聞いてみますか?

相談者

ぜひ聞かせてください!謙虚って幸せにつながるんですか?

はぴテクさん
はぴテクさん

結論から言うと、日本人を対象にしたこの研究では「本当の意味での謙虚さ」が人生満足度と関係していることが分かりました。ただ、ちょっとポイントがあって、「謙虚さ」には2種類あるんです。

相談者

2種類?どういうことですか?

はぴテクさん
はぴテクさん

一つは「顕在的謙虚さ」。これはアンケートで「あなたは謙虚ですか?」と直接聞いて測るもの。もう一つが「潜在的謙虚さ」で、これはIATという手法を使って、回答の速さなどから本人も意識していない深いところの謙虚さを測ります。研究では、この潜在的謙虚さだけが人生満足度と有意な正の相関を示したんです。

相談者

へえ!じゃあ「自分は謙虚です」って自覚している人が幸せかというと、そうじゃないってことですか?

はぴテクさん
はぴテクさん

そうなんです。実は「謙虚な人ほど謙虚ですか?と聞かれたとき、いやいやそんなことないです〜と答えてしまう」という測定の難しさがあって。この研究はそれを乗り越えるために潜在指標を使ったところが画期的でした。意識的に「謙虚に見せよう」とする謙虚さより、自然と身についた謙虚さの方が人生満足度と関係していたということですね。

相談者

なるほど〜。でもちょっと待って、アメリカでは違う結果が出るって聞いたことあるような…?

はぴテクさん
はぴテクさん

よくご存知ですね!実はアメリカでの調査では逆の傾向が出ているんです。アメリカでは「自分は謙虚です」と自己申告できる顕在的謙虚さの方が幸せと相関していて、潜在的謙虚さは相関しなかった。個人主義が強い文化では、常に謙虚というより場面によって謙虚に振る舞えるくらいが合っているのかもしれないと研究者は考察しています。

相談者

文化によって違うんですね。じゃあ日本で生きている私たちは、どういう謙虚さを意識すればいいんでしょう?

はぴテクさん
はぴテクさん

この研究から言えるのは、「謙虚に見せようとする」より「自分の内側から自然と出てくる謙虚さ」の方が人生満足度と関係しているということです。ただし、これはあくまで相関関係なので、「謙虚になれば幸せになれる」と断言できるわけではないことは頭に置いておいてください。

相談者

たしかに、無理やり謙虚なフリをしても疲れますもんね。自然な謙虚さって、具体的にどんなイメージですか?

はぴテクさん
はぴテクさん

研究の解釈によれば、「謙虚さは社会に合わせるための美徳というだけでなく、自分自身にとってもポジティブな行動特性である」と考えられています。つまり、他人に見せるためでなく、自分の内側の姿勢として根付いているもの、というイメージが近いかもしれません。職場で「謙虚に見せなきゃ」とプレッシャーを感じるより、自分が自然にそう在れているかどうかの方が大事かもしれないですね。

相談者

なんかちょっと気が楽になりました。無理に謙虚アピールしなくてもいいんですね。

はぴテクさん
はぴテクさん

そうですね!「謙虚に見せよう」と頑張るより、自分の中に自然な謙虚さが育っているかを大切にする、という視点は面白いと思います。ただ繰り返しになりますが、これはあくまで相関のデータなので、謙虚さだけが幸せを決めるわけではないですし、日本人サンプルを対象にした研究という限界もあります。一つの参考として受け取ってもらえたら嬉しいです😊

■ 今日のまとめ

  • 日本人を対象にした研究では、潜在的謙虚さ(無意識・自然な謙虚さ)が人生満足度と有意な正の相関を示したが、自己申告による顕在的謙虚さは相関しなかった。
  • 「謙虚に見せようとする謙虚さ」より「自分の内側に根付いた謙虚さ」の方が幸せと関係している可能性がある(ただし相関であって因果ではない)。
  • アメリカでは逆の傾向(顕在的謙虚さが幸せと相関)が見られており、謙虚さと幸せの関係は文化的背景によって異なる可能性がある。

■ 出典・注意事項

  • 出典:Humility and life satisfaction in Japan(日本における謙虚と人生満足度)/Journal of Human Environmental Studies, 2024年6月/https://www.jstage.jst.go.jp/article/shes/22/1/22_61/_pdf

  • 注意事項①:本研究は相関研究であり、潜在的謙虚さが人生満足度を高めるという因果関係を示すものではありません。

  • 注意事項②:対象は日本人サンプルに限られており、他の文化・地域への一般化には限界があります。

  • 注意事項③:アメリカとの比較は別研究の結果に基づいており、直接比較には慎重さが必要です。

投稿者によるコメント・補足(1件)
コメント 1

研究自体の紹介はこちら😊
謙虚さと幸せ
https://wellbeing-archive.pages.dev/posts/2024-06-23-1719180007/

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