はぴテク相談室:幸せの6つの因子
最近、なんだか自分が幸せなのかどうかよくわからなくて…。「幸せになりたい」とは思うんですけど、何をすればいいのか漠然としていて。はぴテクさん、何かヒントをもらえませんか?
それは大事な問いですね。「幸せって何だろう?」って考えること自体、すごく意味があると思います。実は最近、東洋大学の研究者たちが「日本人の幸せ」を科学的に整理しようとした研究を発表したんです。日本に住む1500人以上のデータを分析して、幸せを構成する6つの要素を見つけ出したんですよ。
6つの要素!気になります。どんなものですか?
まとめるとこの6つです。①感謝と共感、②好奇心とチャレンジ、③不安の克服、④バランスと調和、⑤人生への満足、⑥落ち着きと受容。この6つが、日本人の幸せを構成するピースとして浮かび上がってきたんです。どれかピンとくるものはありますか?
う〜ん、「不安の克服」と「落ち着きと受容」がちょっと刺さりますね。私、心配性で、小さいことでもクヨクヨしちゃうんです。
なるほど。実はその「不安の克服」因子には、こんな項目が含まれていました。「不安を感じることが多い」「クヨクヨと思い悩むことが多い」「些細なことが気になって眠れないことがある」などです。これらは逆転項目といって、こういう傾向が『少ない』ほど、この因子のスコアが高くなる、つまり幸せに関連していると研究では示されています。
あ〜、それ全部当てはまる気がします…。じゃあ私、幸せから遠いってこと?
そう決めつけるのはちょっと待ってください!これはあくまで「傾向の整理」であって、スコアが低いから不幸というわけではないんです。それに、6つの因子のうち残り5つはどうでしょう?たとえば「感謝と共感」の項目には「人の痛みや悲しみを察することができる」「思いやりの心を持っている」なんてのがありますよ。
あ、それは割と自信あるかも。人の気持ちには敏感なほうだと思います。感謝の気持ちも、心の中ではすごく感じてるし。
それ、すごく大事な気づきですよ!幸せの要素って一つじゃないんです。この研究でも6つの因子はそれぞれ別々に存在していて、一つが低くても他がしっかりしていることもある。「感謝と共感」が豊かな人って、それだけで幸せの大切な一面を持っているということですから。
なるほど…。じゃあ「好奇心とチャレンジ」はどんな内容ですか?正直、最近何にも熱中できてなくて。
「好奇心とチャレンジ」には「物事に好奇心を持って取り組んでいる」「何かに熱中することがある」「新しいことに挑戦するのが好きだ」「人生において成長していると感じる」といった項目が含まれます。何にも熱中できていないと感じるのは、この部分がちょっとしぼんでいる状態かもしれませんね。
確かに。昔は色々やってみたいと思えてたんですけど、最近は新しいこと考えるのも億劫で。「バランスと調和」とか「落ち着きと受容」はどうですか?
「バランスと調和」は「仕事と余暇のバランスをうまく取れている」「心に余裕を持つことができる」「他者との適度な距離感を保つことができる」などです。そして「落ち着きと受容」は「嫌なことがあっても冷静でいられる」「完璧でなくてもいいと思える」「予想外のことが起こっても対応できる」といった内容です。「完璧でなくてもいい」って感覚、どうですか?
それが難しいんですよね…。つい自分を責めちゃう。でも、こうやって6つの要素で整理してもらうと、自分のどこが足りてて、どこが課題かが見えやすくてスッキリしました!
それが一番大事な気づきかもしれません!この研究は「幸せはこの6つの要素でできている」という地図を示してくれているんです。感謝や共感が豊かな自分を認めながら、不安との付き合い方や、ちょっとした好奇心を育てる方向に目を向けてみる。そういう使い方ができますよ。ただ、この研究はまだ「暫定的な尺度」として発表されたもので、さらなる検証が必要とされている段階です。地図の一つとして参考にしてもらえると嬉しいです。
■ 今日のまとめ
- 東洋大学の研究で、日本人の幸せは「感謝と共感」「好奇心とチャレンジ」「不安の克服」「バランスと調和」「人生への満足」「落ち着きと受容」の6つの要素で整理されることが示されました。
- 幸せの要素は一つではなく6つ。どれかが低くても他の要素が豊かなこともあるため、自分の強みがある部分にも目を向けることが大切です。
- この6因子の地図は、自分のどの部分が充実していて、どこを育てたいかを考えるヒントとして活用できます。
■ 出典・注意事項
- 出典:Toyo University, 'Development of an Integrated Well-Being Scale for Japan', Japanese Society and Culture, 2024/3/29. https://gensoken.toyo.ac.jp/japanese-society-and-culture/vol6/iss1/7/
- 注意事項①:本研究は探索的因子分析による暫定尺度の開発であり、著者らも「尺度の妥当性を高めるためにはさらなる研究が必要」と述べています。確定的な結論ではありません。
- 注意事項②:データはインターネット調査で収集された在留邦人1,515人を対象としており、すべての日本人に一般化できるかどうかは今後の検証が必要です。
- 注意事項③:因子分析による結果は「関連する傾向のまとまり」を示すものであり、各因子が幸せの原因であることを意味するものではありません(相関関係であり因果関係ではない)。
研究自体の紹介はこちら😊
幸せの6つの因子
https://wellbeing-archive.pages.dev/posts/2024-04-21-1713690007/