はぴテク相談室:おやつを使ったウェルビーイングワーク
最近、なんとなく毎日が単調で、幸せを感じにくくなってきた気がするんです。特別なことをしなくても、もう少し幸せを感じられるようになりたいんですが…。
そう感じているんですね。実は「おやつ」を使った面白い研究があって、日常のちょっとした工夫で幸福度が上がる可能性が示されているんです。聞いてみますか?
おやつで幸せになれるんですか?それは気になります!どんな研究なんでしょう?
森永製菓が2023年に行った研究で、20代〜70代の311名を対象にしたものです。1ヶ月間、おやつを使って「商品の背景を知る」「人と分け合う」「人にプレゼントする」という3つの活動を意識的にやってもらったグループと、ただお菓子を食べるだけのグループを比べました。すると、3つの活動をしたグループの方が、幸福度の指標が統計的に有意に改善したんです。
へえ!でも「商品の背景を知る」って、どういうことをするんですか?
たとえば、そのお菓子がどこで作られているか、どんな素材を使っているか、どんな想いで作られているかを調べてみる、といった感じです。普段「なんとなく食べていた」おやつに、少し意識を向けてみるイメージですね。
「人と分け合う」「プレゼントする」というのは、どうして幸せにつながるんでしょう?
研究では、これらの行動が「向社会的行動」、つまり他の人のためになる行動に当たると考えています。ポジティブ心理学の研究では、親切な行為が行為者自身のウェルビーイングを高める効果と関連していることが知られています。まずポジティブな感情が生まれ、それが人との関係を深め、じわじわと幸福感が育まれる…という流れが起きている可能性があると研究では考察されています。
なるほど!でも、効果が出るのにどれくらいかかるんでしょう?すぐには変わらないですか?
面白いことに、気持ちの面(ポジティブな感情や生活満足度)は比較的早めに変化が見られたようですが、「人生に意味を感じる」「社会に貢献している感覚」といった、より深い幸福感(心理的ウェルビーイング)の改善は、1ヶ月後から差が出てきたと報告されています。じっくり続けることが大切みたいですね。
1ヶ月か…。毎日続けるのって難しそうで。どうやって続けたらいいんでしょう?
おやつというのがポイントで、「日常的かつ自然に行われている活動」に乗せることで続けやすくなる、というのがこの研究の工夫なんです。特別な時間を設けなくても、「今日のおやつ、誰かに分けてみようかな」「このチョコってどこの産地だろう」と、いつものおやつの時間に少し意識を加えるだけでいいんですよ。
それなら確かにハードルが低いですね!自分でも試せそうです。何か注意点はありますか?
良い質問です!この研究は、森永製菓のコミュニティサイトに登録している比較的お菓子に関心の高い方を対象にしているので、すべての人に同じ効果があるとは言い切れません。また、今回の結果は「ワークをしたグループの方が改善度合いが高かった」という相関的な結果であり、必ずこうなるという保証ではない点も頭に置いておくといいですね。あくまで「試してみる価値がある工夫のひとつ」として気軽に取り組んでみてください。
わかりました!単調な毎日を変えるきっかけとして、おやつタイムを少し工夫してみます。ありがとうございました!
ぜひ!「今日のおやつ、誰かに渡してみよう」という小さな一歩から始めてみてください。日常の中のちょっとした意識が、積み重なると変化につながるかもしれません。応援しています!
■ 今日のまとめ
- おやつを使って「背景を知る・分け合う・プレゼントする」の3つを1ヶ月意識的に行ったグループは、ただ食べるだけのグループより幸福度の改善度合いが統計的に有意に高かった。
- 効果の現れ方には順序がある可能性があり、ポジティブな感情の変化が先に生じ、その後に「人生の意味」や「社会貢献感」といった深い幸福感の改善が続いたと考察されている。
- おやつという日常的な習慣に乗せることで、特別な時間や労力をかけずに向社会的行動(他者へ親切にする行為)を取り入れやすい点がこのアプローチの特徴。
■ 出典・注意事項
- 出典:「おやつへの関与活動がウェルビーイングに及ぼす効果」第12回日本ポジティブサイコロジー医学会学術集会(2023年11月22日)/森永製菓株式会社 https://www.morinaga.co.jp/public/newsrelease/web/fix/file655c93482c76a.pdf
- 注意①【対象集団の限界】:参加者は森永製菓のコミュニティサイト「エンゼルPLUS」の登録者(お菓子への関心が比較的高い層)であり、一般集団への適用可能性には限界がある。
- 注意②【相関と因果】:ワーク実施グループと非実施グループの比較であり、改善との関連が示されたが、おやつへの関与活動が幸福度を高める「原因」であると断定するものではない。
- 注意③【測定方法】:すべての評価は自己申告による主観評価であり、バイアスが含まれる可能性がある。
研究自体の紹介はこちら😊
おやつを使ったウェルビーイングワーク
https://wellbeing-archive.pages.dev/posts/2023-11-23-1700708408/