2023.11.23

おやつを使ったウェルビーイングワーク

おやつを使って、1ヶ月間

「商品の背景について知ること」「人と分け合うこと」「人にプレゼントすること」

を取り組む。

そうすると、幸福度が目に見えて高まったよ!

とのこと。

森永さんの"こころく"という考え方も面白いですね。

><森永 6 つの心の健康『こころく』>

>「学術的視点(ポジティブ心理学)」+「消費者視点」 →森永 6 つの心の健康『こころく』

「おやつへの関与活動がウェルビーイングに及ぼす効果」

第 12 回日本ポジティブサイコロジー医学会学術集会

2023/11/22

https://www.morinaga.co.jp/public/newsrelease/web/fix/file655c93482c76a.pdf

<実験方法>

森永製菓コミュニティサイト「エンゼル PLUS」に登録のある、健常な 20 代~70 代 311 名を対象とし、2023 年 2 月~3 月に実験を行いました。年代、性別が均等になるよう割り付けを行い、関与あり群 156 名には「おやつに関与するワークプログラム」を、関与なし群 155 名にはワークプログラムなしでお菓子の喫食のみを行っていただきました。

関与あり群が体験する「おやつに関与するワークプログラム」は、おやつを通して日常かつ自然に行われている活動である、「商品の背景について知ること」「人と分け合うこと」「人にプレゼントすること」により構成されています。これらの活動を、おやつを活用しながら 1 ヶ月間意識的に活動していただくことにより、心理的ウェルビーイングや主観的ウェルビーイングにどのような変化があるかを、ポジティブ心理学の研究で用いられる評価尺度を使用して測定しました。また、ウェルビーイングの変化量について、関与なし群との比較も行いました。

主要評価項目には心理的ウェルビーイングを測定する「Flourishing Scale(以下 FS)」を、副次評価項目には主観的ウェルビーイングを測定する「Scale of Positive and Negative Experience(以下 SPANE)」「Satisfaction With Life Scale(以下 SWLS)」を使用し、主観評価により得られた結果を統計学的に解析しました。

<結果>

関与あり群は関与なし群と比較し、心理的ウェルビーイング(FS 得点の平均値)の改善度合いが有意に高いことが確認されました、これはおやつへの関与の活動が向社会的行動(他者に分け与える、贈与する)の性質があり、親切な行為が行為者の心理的ウェルビーイングを高める効果があるように、おやつへの関与に見受けられる向社会的行動が関連している可能性があると言えます。

関与あり群は関与なし群と比較し、主観的ウェルビーイング(SPANE、SWLS 得点の平均値)の改善度合いも有意に高いことが確認されました。この結果も向社会的行動が行為者のポジティブな感情を高める効果があることに関連している可能性が示唆されました。

関与あり群は関与なし群と比較し、心理的ウェルビーイング(FS 得点の平均値)の改善度合いの有意差が、主観的ウェルビーイングの改善度合いとは異なり、介入1ヶ月後から見受けられました。これは向社会的行動により、まずポジティブな感情が誘発され、拡張形成理論に基づき、社会的な関係性が強化された結果、心理的ウェルビーイングの改善に繋がった可能性があります。

以上の結果から、おやつが単なる補食や短期的な幸福感をもたらす役割に留まらず、日常的かつ自然な活動の中で向社会的行動を促進させウェルビーイングを高めるためのひとつのスイッチとして有効である可能性があることが示唆されました。

※参考_Flourishing Scale(以下 FS)

1.私は興味深く、意味のある人生を送っている。

2.私は自分の人生に満足している。

3.私は自分が他の人に良い影響を与えていると感じる。

4.私は社会的に活動的で、周囲の人々と良い関係を築いている。

5.私は人生でやりたいことがたくさんある。

6.私は自分が社会に貢献していると感じる。

7.私は自分の人生をコントロールできている。

8.私は自分が自己実現をしていると感じる。

https://ggsc.berkeley.edu/images/uploads/The_Flourishing_Scale.pdf

ワークプログラムの流れ ① お菓子の詰め合わせを送付 チョコレート モナアイス ピーナッツ菓子 芋菓子 ② 属性情報の取得 年代、性別、婚姻状態、子供の人数、雇用形態、世帯年収 アンケート実施 ③ 商品をひとつ選び、関与活動を開始 関与あり群 156名 関与なし群 156名 背景動画を視聴 分け合う 贈与する 喫食 アンケート実施 ④ ホームワーク(1ヶ月間) おやつを使って活動を継続 通常生活 アンケート実施 ⑤ 終了 アンケート実施 解析 心理評価の流れ ① ベースライン評価 ② プログラム後評価 ③ 持続性評価(2週間) ④ 持続性評価(1ヶ月後) *Flourishing Scale 評価尺度 主要評価項目 FS*(持続的幸福感) 副次評価項目 SPANE-P(ポジティブ感情) SPANE-N(ネガティブ感情) SWLS(人生満足尺度) 関与あり群 関与なし群 Time point ① 前半群 ② プロダクト導入 ③ 2週間後 ④ 1ヶ月後 ① 前半群 ② 前後を除く ③ 2週間後 ④ 1ヶ月後 n 152 135 138 138 153 137 143 139 FS 平均 (SD) 幅 39.01 (7.35) 12-54 39.68 (7.22) 8-53 40.17 (7.07) 8-53 40.17 (7.07) 0-56 38.59 (7.83) 13-56 38.33 (8.67) 9-56 38.76 (8.43) 8-56 38.50 (8.85) 9-56 SPANE-P 平均 (SD) 幅 20.20 (4.63) 6-30 21.00 (4.74) 6-30 21.33 (4.33) 6-30 21.63 (4.84) 6-30 20.29 (4.95) 6-30 20.29 (5.20) 6-30 20.34 (5.23) 6-30 20.43 (5.17) 6-30 SPANE-N 平均 (SD) 幅 16.22 (4.84) 6-29 15.40 (4.89) 6-29 14.36 (4.78) 6-27 14.71 (5.53) 0-30 16.34 (5.31) 6-30 15.98 (5.42) 6-30 15.83 (5.55) 6-30 16.05 (5.46) 6-30 SWLS 平均 (SD) 幅 19.81 (6.87) 5-35 21.07 (6.79) 5-34 21.22 (6.39) 5-34 21.10 (7.19) 0-34 20.21 (6.77) 5-35 20.54 (6.30) 5-35 20.46 (7.23) 5-35 20.44 (7.14) 5-35 ▲FS、SPANE、SWLSの平均得点における経時変化 48 46 44 42 40 38 36 34 32 Flourishing Scale 開始前 プログラム後 2週間後 1ヶ月後 Time points 関与あり群 関与なし群 ▲関与あり群と関与なし群の各時点におけるFS得点の平均値 消費者視点のアプローチから導き出された「心が健康な状態」を構成する4つの項目 ポジティブ心理学の学術的アプローチから導き出された「心が健康な状態」を構成する5つの項目 実類/ 元気と 感じる 人生に 意義を 感じる 人との つながりを 感じる 夢中に なれる クリラックスして 癒される 達成感を 感じる ポジティブな 感情 笑顔/ 元気と 感じる 意味 人生に 意義を 感じる 良好な 人間関係 人との つながりを 感じる こころく 暮永るつながりの健康 エンゲージメント こころの健康 達成感 夢中に なれる MORIOKA リラックスして 癒される
投稿者によるコメント・補足(1件)
コメント 1

本研究のウェルビーイング小話はこちら😊
はぴテク相談室:おやつを使ったウェルビーイングワーク
https://wellbeing-archive.pages.dev/posts/2023-11-23-1700708409/

論文紹介 ありがとう 感謝・親切・向社会性ポジティブ心理学介入主観的幸福・幸福測定

← 検索にもどる