2023.10.15

プランドハプンスタンス理論とキャリア

飴(報酬)への感度が高い人の方が、偶発的なチャンスやキャリアを上手く活用しやすい。

という論文。日本語なので是非。

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キャリアに偶然の出来事が影響することを肯定的に捉え、偶然の出来事を学習するための機会として認識し作り出し、キャリア形成に取り入れることの重要性を指摘したのが、

Happenstance Learning Theory(HLT; Krumboltz, 2009; Mitchellet al., 1999)である。(プランドハップンスタンス理論)

こうした偶然の出来事を計画的に起こすためのスキルとして、

「好奇心(curiosity)」

「粘り強さ(persistence)」

「柔軟さ(flexibility)」

「楽観性(optimism)」

「リスクテイキング(risk taking)」

の5つがあげられている。

※↓のような診断もあり。

Planned Happenstance Career Inventory(PHCI)

それを活用できる力という意味で、

■境遇活用スキル尺度(CPFOST)

興味探索スキル

継続スキル

変化スキル

楽観的認識スキル(以下、楽観スキル)

開始スキル

紐帯スキルの6つのスキル

(浦上他,2017)。

Gray(1982, 1987)の強化感受性理論(Reinforcement Sensitivity Theory:RST)に着目する。

この理論では、個人の気質の違いは動機づけシステムにあるとし、

行動抑制システム(Behavioral Inhibition System: BIS)と

行動賦活システム(Behavioral ActivationSystem: BAS)の

2つのシステムを位置づけている。

※BIS:ムチ、BAS:飴

研究1では、浦上他(2017)で作成されたCPFOSTのさらなる信頼性・妥当性を確認する。

そのうえで、研究2では、境遇活用スキルの気質的基盤についてBIS/BASとの関連性から検討する。

BISとBASの間には相関がない。(独立の神経学的基盤を有しているものと考えられる。)

BIS:ムチによって、行動の抑制や、ネガティブ感情が生起しやすい気質的傾向が高いと、境遇活用スキルを形成しがたいことを導けよう。

BAS:飴によって、行動の賦活や、ポジティブ感情を生起しやすい気質的傾向が高いと境遇活用スキルを形成しやすいといえる。

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Happenstance Learning Theoryに基づく境遇活用スキルの気質的基盤

―Grayの行動抑制/行動賦活システムからの検討-

キャリア教育研究,2023/10

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jssce/42/1/42_15/_pdf

本研究の目的は、状況活用能力尺度(CPFOST)の信頼性と妥当性を確認し、状況活用能力の気質的基盤を明らかにすることである。状況活用能力尺度(CPFOST)の信頼性と妥当性を確認し、行動抑制・活性化システム(BIS/BAS)との関連で状況活用能力の気質的基盤を明らかにすることである。行動抑制・活性化システム(BIS/BAS)との関連における状況活用スキルの気質的基盤を明らかにする。研究1では、大学生228名を対象にCPFOSTの信頼性と妥当性を検証した。228名の大学生を対象に、CPFOSTの信頼性と妥当性を検証した。その結果、CPFOSTは十分な内的一貫性と妥当性を有していた。研究2では BIS/BASとの関連において、状況活用能力における気質的基盤を検討した。145名の大学生 その結果、BISは状況活用能力の形成を阻害し、BASは状況活用能力の形成を促進することが明らかになった。BASは状況活用能力の形成を促す可能性がある。また、BISとBASの交互作用が「対人関係」において確認された。また、状況活用能力の「対人関係」スキルにおいて、BISとBASの相互作用効果が確認された。これらの結果は、以下のことを示唆している。BIS/BASが状況活用能力の気質的基盤であり、このような個人差を考慮したキャリア教育・支援の必要性が示唆された。このような個人差を考慮したキャリア教育・支援の必要性が示唆された。

Table 1 各モデルにおける確認的因子分析の結果 因子・項目 負荷量 一次 二次 6因子 1因子 境遇活用スキル(CPFOST) 興味探索スキル .842 4 身の回りの出来事や自分の体験を組み込んで、現状の知識さらにひろげること .629 .532 .646 16 今の自分の関心にとどまらず、いろいろなことに関心を広げること .578 .488 .560 24 何の役に立つかわからないことでも、興味を感じたらやってみること .527 .396 .524 29 自分がやってみたいことを教えてくれる場所や人を探すこと .576 .408 .504 34 新しい体験ができるチャンスを見つけ、積極的にかかわること .727 .693 .766 継続スキル .659 5 苦労することとわかっていることでも、やり通すと決心すること .791 .592 .790 11 面倒に思っても、途中で物事を挫げ出さないこと .819 .536 .824 20 嫌なことこも何とかかり選ぶること .784 .568 .782 25 困難な状況でも粘り強く取り組むこと .799 .619 .799 41 問題にぶつかった時、そこから選びたいという気持ちを抑えること .693 .513 .690 変化スキル .934 6 困難にぶつかったとき、新しい手段や方法を見つけること .679 .660 .673 17 自分のおかれている状況を変えたい時、その状況にうまく働きかけること .640 .603 .637 26 物事をうまく進めるために、自分の考え方を変えること .558 .524 .559 31 昔段のやり方でできない場合、やり方を工夫すること .663 .615 .671 36 自分がより成長できる状況を作りだすこと .789 .754 .790 楽観スキ
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本研究のウェルビーイング小話はこちら😊
はぴテク相談室:プランドハプンスタンス理論とキャリア
https://wellbeing-archive.pages.dev/posts/2023-10-15-1697407206/

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