2025.08.18

はぴテク相談室:リアルな自然音は、仕事しようとするとより集中でき、休もうとするとよりリラックスで

相談者

最近、在宅ワークが増えて、仕事中は集中できないし、休憩中もなんかぼーっとしてて、うまく切り替えができていない気がするんです。何かいい方法ありますか?

はぴテクさん
はぴテクさん

それ、すごくよく聞く悩みですよ!オンとオフの切り替えが難しいですよね。実は最近、国立精神・神経医療研究センターから面白い研究が出たんです。「音」を使った切り替えのヒントになりそうですよ。

相談者

音ですか?音楽を流すといいとか、そういう話ですか?

はぴテクさん
はぴテクさん

音楽、とも少し違うんです。人間の耳には「聞こえない」超高周波の音の話なんですよ。20kHz(キロヘルツ)以上の音、いわゆる「ハイパーソニック・サウンド」っていうんですが、これが自律神経の調節機能を高めることが初めて明らかになったんです。

相談者

聞こえない音が体に影響するんですか?それってどういうことですか?

はぴテクさん
はぴテクさん

不思議ですよね!自律神経って、身体を「集中モード」や「リラックスモード」に切り替える機能のことなんですが、この研究では、ハイパーソニック・サウンドがある環境だと、その切り替えがよりうまく機能することが分かったんです。具体的には、集中・緊張が求められる状況では交感神経と副交感神経の両方の活動が高まり、逆にリラックスできる状況では交感神経の活動が抑えられるという結果が出ています。

相談者

じゃあ、集中したいときは集中しやすくなって、休みたいときは休みやすくなる、ということ?

はぴテクさん
はぴテクさん

そう言えそうですね!研究の言い方で言うと「環境や状況に合わせて身体を最適な状態に導く機能が高まる」という表現になります。ただ、これはあくまで相関として観察された結果なので、「ハイパーソニック・サウンドを聞けば必ず切り替えられる」と断言できるわけではないのですが、興味深いポイントですよね。

相談者

そのハイパーソニック・サウンドって、どこにあるんですか?家で何か流せばいいの?

はぴテクさん
はぴテクさん

ここが大事なポイントなんです!ハイパーソニック・サウンドは、熱帯雨林や森林、波・滝などのリアルな自然音に豊富に含まれています。でも、一般的なスピーカーやイヤホン・ヘッドホンでは20kHz以上の音は出ないので、家で自然音の動画を流しても、この効果は得られない可能性が高いんです。

相談者

えー!じゃあどうすればいいんですか?

はぴテクさん
はぴテクさん

一番シンプルな答えは「リアルな自然の中に行く」ことです(笑)。公園の木々の中や、川や海の近くで仕事や休憩をするだけで、自然にハイパーソニック・サウンドを浴びられます。在宅ワークの休憩に、近くの公園へちょっと出るだけでも違うかもしれませんね。

相談者

なるほど!家でどうにかしようとしていたけど、外に出るのが大事なんですね。ちなみに家でできることは本当に何もないんですか?

はぴテクさん
はぴテクさん

完全にゼロではないですよ!「ハイレゾ音源」という高音質の音楽ファイルと、50kHz以上の超高周波まで対応したスピーカーを組み合わせれば、近い環境を作れる可能性はあります。ただ、研究で確認されたレベル(最大130kHz)まで再現できる機器は限られますし、効果が出るには音が「非定常で豊富に含まれている」必要もあると言われています。あくまで「近い効果が得られるかも」というレベルで、まずは外に出るのが手軽で確実そうです。

相談者

あと、年齢が高い人ほど効果が大きいって書いてありましたが、それはどういうことですか?

はぴテクさん
はぴテクさん

良いところに気づきましたね!この研究では、年齢が上がると自律神経の働き自体が低下しやすい傾向があり、そういう方でハイパーソニック・サウンドの効果が特に顕著に見られたそうです。逆に言うと、若い方でも効果がなかったわけではないのですが、年齢を重ねた方ほど自然の中に出かける習慣がより大切かもしれないですね。

相談者

なんか、自然の中に行くことって、いろんな意味で大事なんですね。仕事の休憩に近くの公園を散歩するの、早速やってみます!

はぴテクさん
はぴテクさん

ぜひ!リアルな自然の音を全身で浴びる感覚、改めて意識してみてください。「聞こえない音」が、あなたの集中とリラックスをサポートしてくれているかもしれませんよ。

■ 今日のまとめ

  • 人間の耳に聞こえない20kHz以上の「ハイパーソニック・サウンド」が、自律神経の調節機能(状況に合わせて集中・リラックスを切り替える働き)を高めることが研究で初めて明らかになった
  • この効果はリアルな自然音(森・川・海など)に豊富に含まれるため、家で自然音を流すだけでなく、実際に自然の中に出かけることが重要。イヤホン・一般スピーカーでは効果が得られない可能性が高い
  • 仕事の休憩に公園へ出るなど、日常に「リアルな自然」を取り入れることが、オンとオフの切り替えをサポートする一つの選択肢になりえる

■ 出典・注意事項

  • 出典:本田学・河合徳枝・城ヶ﨑小都ら(国立研究開発法人 国立精神・神経医療研究センター 神経研究所 疾病研究第七部)「人間の耳に聴こえない超高周波を豊富に含む音が自律神経の調節機能を高めることを発見」日本の研究.com、2025年8月18日公開 https://research-er.jp/articles/view/147328

  • 注意事項①:本研究で示されているのは観察された関連性であり、ハイパーソニック・サウンドが自律神経機能を「必ず改善する」という因果関係が確立されたわけではありません

  • 注意事項②:効果が顕著に認められた対象は「自律神経の働きが低下していると考えられる年齢の高い人」であり、すべての年代・個人に同程度の効果が期待できるとは限りません

  • 注意事項③:ハイパーソニック・エフェクトの再現には「非定常で豊富に含まれる」超高周波が必要とされており、ハイレゾ音源+高性能スピーカーの組み合わせが効果をもたらすかについては、本研究では直接検証されていません

投稿者によるコメント・補足(1件)
コメント 1

研究自体の紹介はこちら😊
リアルな自然音は、仕事しようとするとより集中でき、休もうとするとよりリラックスで
https://wellbeing-archive.pages.dev/posts/2025-08-18-1755541435/

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