はぴテク相談室:Positive Solitudeが幸せをもたらす。
最近、一人でいる時間が多くて…。友達と会う機会も減ったし、これって孤独で不幸なことなのかな、って少し不安になってきました。
そのお気持ち、よく分かります。でも少し待ってください。「一人でいる=孤独で不幸」とは限らないんです。実は愛知学院大学の屋田先生らの2025年の研究で、一人の時間の「質」がとても大事だということが分かってきましたよ😊
一人の時間の「質」、ですか?どういうことでしょう?
はい。孤独には大きく2種類あるんです。一つは「ロンリネス」――誰かといたいのに一人で、悲しい・寂しいという感覚。もう一つは「ソリチュード」――自分から積極的に一人の時間を選ぶ状態。そしてその中でも、一人でいることを楽しめる・求められる状態を「ポジティブソリチュード」と呼んでいます。
なるほど!じゃあ一人時間を楽しんでいれば、ロンリネスとは違う、ということですね。でも、ポジティブソリチュードって幸せに関係あるんですか?
そこが面白いところで!この研究では301名の日本人(平均年齢約42歳)にアンケートをとって分析したところ、ポジティブソリチュードが高い人ほど孤独感(ロンリネス)が低く、それが人生満足度の高さと関連していることが分かりました。つまり、一人時間を楽しめると、悲しい孤独感が減り、生活への満足感につながっていたんです😊
それは意外です!一人でいるのに孤独感が減るって、不思議ですね。あと、家族との関係も改善されるって聞いたんですが、それはどういうことですか?
そうなんです。この研究では、社会的なつながり全体ではなく、特に「家族とのネットワーク」だけがポジティブソリチュードと関連していることが示されました。つまり、家族との関係性がポジティブソリチュードに影響していた、という方向性が見られたんです。研究者自身も「一人時間を楽しめるからこそ、家族との時間も充実するのかもしれない」と考察していますが、まだはっきりした因果関係は分かっていません🙏
あー、確かに。家族と四六時中一緒だと疲れることもあるし、一人の時間があるから家族といるときも穏やかでいられる、っていう感覚はあるかも!
まさにその感覚、研究の考察と重なりますね!ちなみに性格特性との関係も面白くて、外向性・誠実性・開放性・協調性が高い人ほどポジティブソリチュードと正の関連があり、情緒不安定性(不安やイライラしやすさ)が高い人とは逆の関連が見られました。また、開放性は人生満足度を直接高めることとも関連していました。
えっ、外向的な人がひとり時間を楽しむっていうのも意外ですね。外向的な人って人と一緒にいるのが好きなイメージでした。
おっしゃる通り、直感と少しズレますよね。でも「人といられる状況でもあえて一人を選べる」ということ自体、社交性があるからこそできる、という見方もできるかもしれません。ただしこれは相関(関連性)のデータなので、「外向的だからポジティブソリチュードになる」という因果関係とは言えない点にはご注意ください😊
分かりました。では私も、一人の時間をもっと積極的に楽しむようにしてみようかな、という気がしてきました!何か意識するといいことってありますか?
この研究から直接「こうすれば良い」という処方箋は出ていないのですが、研究の趣旨から言えば「一人でいることを『仕方なく』ではなく『自分が選んでいる』と感じられるかどうか」がポイントになりそうです。読書・散歩・趣味など、自分が主体的に楽しめる一人時間を少しずつ作ってみることが、ポジティブソリチュードに近い状態かもしれません😊
「仕方なく」じゃなくて「自分が選んでいる」という感覚、大事なんですね!なんか一人時間への見方が変わった気がします。ありがとうございます!
こちらこそ、素敵な気づきでしたね😊一人の時間は「つながりの欠如」ではなく、「自分と向き合う豊かな時間」にもなり得る。そういう視点を持つだけでも、日々の満足感が変わってくるかもしれません。ぜひ楽しい一人時間を過ごしてみてください✨
■ 今日のまとめ
- 一人の時間には「悲しい孤独(ロンリネス)」と「積極的に選ぶ一人時間(ソリチュード)」の2種類があり、後者を楽しめる状態を「ポジティブソリチュード」と呼ぶ。
- ポジティブソリチュードが高い人ほど孤独感(ロンリネス)が低く、人生満足度と正の関連があることが、日本人301名を対象とした研究で示された。
- 社会的ネットワークの中でも特に家族ネットワークとの関連が見られ、一人時間を楽しめることが家族との関係にも良い影響を与えている可能性がある。
■ 出典・注意事項
- 屋田拓臣・谷伊織(2025)「Positive Solitudeがもたらす心理的効果――日本人におけるパーソナリティ特性と社会的ネットワークとの関連性」パーソナリティ研究, 34(1), 1–13. https://www.jstage.jst.go.jp/article/personality/34/1/34_34.1.1/_article/-char/ja
- 【注意事項】本研究は横断的なアンケート調査(一時点のデータ)であり、変数間の「関連性(相関)」を示すものです。因果関係(例:ポジティブソリチュードが孤独感を下げる)を証明するものではありません。
- 【注意事項】対象はクラウドソーシングを通じて集めた日本人成人301名(平均年齢約42歳)であり、若年層・高齢者・特定の生活環境にある人々への一般化には限界があります。著者自身も縦断的研究や多様なサンプルによる追加検討の必要性を述べています。
研究自体の紹介はこちら😊
Positive Solitudeが幸せをもたらす。
https://wellbeing-archive.pages.dev/posts/2025-05-21-1747864803/